<Wikipediaより、転載>

パウダルコ(英: Pau d'Arco)は、ノウゼンカズラ科の樹木である。

●英語名:Pink Ipê、Pink Lapacho

【変種】

Handroanthus avellanedae (Lor. ex Griseb.) Mattos
Tabebuia impetiginosa (Mart. ex DC.) Standl.<タベブイア>
Tabebuia avellanedae (Lorentz ex Griseb.<タベブイア>


【概要】

パウダルコはメキシコからアルゼンチン北部にかけて自生する落葉高木で、高さは通常、10〜30m程度である。一般名として、ピンク・イペー(英: Pink Ipê)、アカバナイペー、イペ・ロコソ、ピンク・ラパチョ、タヒボ、タヒーボ(英: Taheebo)等がある。日本では沖縄県において植栽されることがある。

葉は掌状複葉で対生する。花は花弁が筒状で、外部はピンク、筒の内部は黄〜白になる。花の形がトランペットに似ていることから英語では、「トランペット・ツリー」(英: Trumpet tree)とも呼ばれる。
樹皮は伝統的な薬や化粧品として用いられる。

【利用】

パウダルコの樹皮を乾燥させたラパチョ茶 (英: Lapacho)
利用部位は樹皮で、パウダルコは昔からマラリア、貧血、大腸炎、呼吸器障害、風邪、咳、真菌感染症、熱、喘息、リウマチ等に利用されていた。またパウダルコは長い間ハーブとして世界中で用いられてきた。南米ではパウダルコを強壮、抗炎症、抗細菌、抗真菌(カンジタ症など)、緩下、梅毒、消化器機能不全、ガン、糖尿病、前立腺炎、便秘やアレルギーに用いられている。
米国では、ハーブ治療としてパウダルコは鎮痛薬、抗酸化、緩下、駆虫薬、抗細菌、抗真菌、抗ウイルス、抗炎症として用いられている。またその緩下作用は消化管に吸着している毒性物質を一緒に排除すると考えられている。また発熱(風邪、インフルエンザ)、梅毒、ガン、呼吸器障害、腫脹、皮膚潰瘍形成、赤痢、消化器系不全、関節炎、前立腺炎、循環器系障害等には、内服、外用の両方で用いられている。
ほかの分野では、ループス腎炎、糖尿病、消化性潰瘍、白血病、アレルギー、肝疾患等に使用したことが報告されている。すでに真菌症(カンジタを含む)の治療に用いられていることはよく知られている。ヨーロッパでもほぼ米国と同様な方法で、ハーブ治療として用いられている。

日本ではタヒボの名で健康飲料として焙煎用の乾燥品が販売されている。かつて1991年にJR東海が「タヒボベビーダ」の名で缶飲料として新幹線の駅構内で販売したが、短期間で市場から姿を消した。

【効能成分概要】

効果・効能

抗ウイルス、抗細菌、抗真菌、抗微生物、抗酸化、抗アレルギー、抗寄生虫、抗炎症、抗変異、抗白血病、抗腫瘍、免疫増強

適応

細菌、真菌感染症、免疫不全症

含有成分

アルミニウム、アンソラキノン、アスコルビン酸、灰分、β-カロチン、βシトステロール、カルシウム、炭水化物、クロミウム、クリソファニック酸、コバルト、デヒドロαラパコーン、デヒドロイソララパコーン、デヒドロテクトール、脂肪、繊維成分、鉄、ラパコール、マグネシウム、マンガン、ナフトキノン、ナイアシン、リン化合物、カリウム、リボフラビン、セレニウム、シリコン、ナトリウム、サイアミン(B前駆体)、亜鉛

<転載、以上>
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パウダルコ(Handroanthus impetiginosus)
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