<Wikipediaより、転載>

イノコヅチ(猪子槌、学名: Achyranthes bidentata var. japonica)は、ヒユ科イノコヅチ属の多年草。日のあまり当たらない場所に生える雑草。
ヒナタイノコヅチに対してヒカゲイノコヅチ(日陰猪子槌)ともいう。 茎の節が膨らんでいて、猪子の膝のように見え、これを槌に見立ててこの名がついた。 フシダカ、コマノヒザとも呼ばれる。

【特徴】

茎の断面は四角形で節が固い。 高さは1メートル近くになる。 葉は対生して、先の尖っている楕円形、長さは15cmほど、両面に毛がある。 夏から秋にかけて、茎の上部または葉腋から10cm〜20cmの細長い穂状花序を出して、緑色の小花を多くつける。 小さく尖った苞葉は花の基部に3個あり、果実の熟後(実は熟しても裂けない)も残り、 とげ状となって動物や衣服に付着して、それによって種子を散布する。

【分布】

本州、四国、九州の山野、路傍、藪などいたるところに生えている。

【薬用としてのイノコヅチ】

イノコヅチの根を乾燥させて作った漢方薬を牛膝(ごしつ)といい、 利尿、強精、通精、通経薬とする。 また俗間では堕胎薬としても使われた。

<転載、以上>

中国名: 少毛牛膝
韓国名: 쇠무릅 (우슬)


<みんなの花図鑑より、転載>

花の特徴

葉のつけ根に長さ10センチから20センチくらいの穂状の花序を出し、緑色の小さな花をやや疎らにつける。
花被片は5枚で先は尖る。
仮雄しべがあるが、あまり目立たない。

葉の特徴

葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。

実の特徴

花の後にできる実は、長い楕円形の胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。
実には棘状の小苞があり、人間や動物にくっついて運ばれる。

この花について

茎は直立し、上部でもあまり枝分かれをしない。
近縁種のヒナタイノコヅチに比べて全体に毛が少ない。

その他

漢字では「牛膝」とも書く。
別名をヒカゲイノコヅチという。
これは近縁種のヒナタイノコヅチと対比してつけられた名前であるが、両者の差異は微細である。
和名の由来は、茎の節のふくらんだところを猪の膝頭に見立てたところからきているという。

俳句の季語は秋である。

属名の Achyranthes は「achyron(籾殻)+anthos(花)」に由来する。花の様子が籾殻のようであることを意味する。
種小名の bidentata は「二歯の」という意味である。衣服などにくっつくための2本の棘状の小苞を指す。


◆画像◆


<転載、以上>
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総称としてのイノコヅチ、ヒカゲイノコヅチ(Achyranthes bidentata var. japonica)