<Wikipediaより、転載>

ウツギ(空木、学名:Deutzia crenata)はアジサイ科ウツギ属の落葉低木で、ウノハナ(卯の花)とも呼ばれる。

【特徴】

樹高は2-4mになり、よく分枝する。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生える。葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状披針形になり、葉柄をもって対生する。花期は5-7月。枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。普通、花弁は5枚で細長いが、八重咲きなどもある。
茎が中空のため空木(うつぎ)と呼ばれる。「卯の花」の名は空木(うつぎ)の「ウ」を取って、う(=うつぎ)の花と名付けられた。 ちなみに、旧暦4月を卯月というのは、卯の花が咲く季節から、卯月と名付けられた。

【分布と生育環境】

北海道南部、本州、四国、九州に広く分布し、山野の路傍、崖地など日当たりの良い場所にふつうに生育するほか、畑の生け垣にしたり観賞用に植えたりする。

<下位分類>

変種のビロードウツギの他、多くの品種がある。

ビロードウツギ Deutzia crenata Sieb. et Zucc. var. heterotricha (Rehder) H.Hara
シロバナヤエウツギ Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. candidissima (Bon.) H.Hara
オオミウツギ(クマガワウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. macrocarpa Nakai
サラサウツギ(ヤエウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. plena (Maxim.) C.K.Schneid.
ジクゲウツギ(ケウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. pubescens (Makino) H.Hara
ムラサキウツギ(アケボノウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. purpurina Honda

【他属、他科の「ウツギ」】

ウツギ属に属する種の他にも、何々ウツギという名の木は次のように数多く、花の美しいものや、葉や見かけがウツギに似たものなどがある。

アジサイ科:バイカウツギ、ノリウツギ
スイカズラ科:タニウツギ、ニシキウツギ、ツクバネウツギ、ハコネウツギ
ドクウツギ科:ドクウツギ
フジウツギ科:フジウツギ
ミツバウツギ科:ミツバウツギ
バラ科:コゴメウツギ
など。

<転載、以上>