<Wikipediaより、転載>

サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、Lagerstroemia indica)は、ミソハギ科の落葉中高木。

【形態・生態】

葉は通常2対互生(コクサギ型葉序)、対生になることもある。
花は紅の濃淡色または白色で、円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れている。8月頃咲く。
果実は円いさく果で、種子には翼がある。

【分布・生育地】

中国南部原産。

【人間との関わり】

花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられる。種子から栽培する「あすか」という一才物の矮性種もある。
和名は、幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新していくことによる(樹皮の更新様式や感触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もある)。つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもある(実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまう)。
英語名 Crape myrtle は、ギンバイカ(myrtle)の花に似て、花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。
中国では、唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため、紫薇と呼ばれるが、比較的長い間紅色の花が咲いていることから、百日紅ともいう。江蘇省徐州市、湖北省襄陽市、四川省自貢市、台湾基隆市などで市花とされている。

【サルスベリ属】

サルスベリ属(サルスベリぞく、学名: Lagerstroemia)は、ミソハギ科の属の一つ。熱帯・亜熱帯に分布する。

サルスベリ(Lagerstroemia indica) - 中国南部原産。

オオバナサルスベリ(バナバ、Lagerstroemia speciosa) - 東南アジア原産。観賞用に栽培するほか、葉を「バナバ茶」として飲用する。

シマサルスベリ(Lagerstroemia subcostata) - 日本の南西諸島に自生。

ヤクシマサルスベリ(Lagerstroemia subcostata var. fauriei) - 日本の南西諸島に自生。


<画像>


<転載、以上>

日本で最初にこの百日紅を伝えたとされる貝原益軒の『花譜』(元禄7=1694)での説明は以下の通りです。

栽培は陽樹で、土地を選ばず、成長は速い。整枝、剪定に耐え、萌芽力が強く、病害虫も少ない。繁殖は実生、挿木による。庭園、公園、寺院などに植え、並木にもする。
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サルスベリ(Lagerstroemia indica)