<Wikipediaより、転載>

イチイガシ(一位樫、学名:Quercus gilva)はブナ科コナラ属の常緑高木。(シノニム:Cyclobalanopsis gilva)

特徴
本州(関東以西の太平洋側)・四国・九州・済州島・台湾・中国に分布する。神社に植栽されることが多く、特に奈良公園で多く見られる。
大きいものは高さ30mに達する。樹皮が剥がれ落ちる特徴がある。葉は倒非針形から広倒非針形。葉の縁は半ばから先端にかけて鋸歯になっている。葉はやや硬く、若いうちはその表面に細かい毛を密生、後に無毛となり深緑になる。また、裏面は一面に黄褐色の星状毛を密布する。雌雄同株で4・5月頃に開花する。

利用

イチイガシの実
カシ類では例外的に果実をあく抜きせずに食べることができる。そのため、縄文時代から食用とされ、東名遺跡の貯蔵穴からのイチイガシの発掘例がある。また木材は、建築材、器具材として使われる。和歌山県ではごく限られた地点に点在するのみであるが、遺跡からは木材がよく出土することから、かつてはもっと広く分布していたものと考えられ、人為的な利用によって減少したと見られる[要出典]。

天然記念物
<国指定>

大村のイチイガシ天然林 長崎県大村市雄ケ原町1782番地1
都道府県指定

宮崎県 : 綾のイチイガシ - 宮崎県東諸県郡綾町
福岡県 : 木井神社のイチイガシ - 福岡県京都郡みやこ町犀川木井馬場1313番地 木井神社境内
山口県 : 神功皇后神社のイチイガシ - 山口県美祢市西厚保町本郷字本郷203 神功皇后神社境内
熊本県 : 菅原神社のイチイガシ - 熊本県熊本市植木町宮原 菅原神社境内
山口県 : 滝部八幡宮のイチイガシ - 山口県下関市豊北町大字滝部3157番地 滝部八幡宮境内
愛媛県 : 三嶋神社のイチイガシ - 愛媛県大洲市肱川町宇和川2911三嶋神社境内
大分県 : 山蔵のイチイガシ - 大分県宇佐市安心院町佐田

<市町村指定>

岡崎市 : 才栗のイチイガシ - 愛知県岡崎市才栗町上屋敷66 白髪神社境内
奈良市 :春日大社境内のイチイガシ巨樹群 - 奈良県奈良市春日野町160
京都市 : 鹿苑寺(金閣寺)のイチイガシ - 京都府京都市北区金閣寺町1
太宰府市 : 地禄神社のイチイガシ - 福岡県太宰府市大佐野3丁目213 地禄神社境内
広島市 : 新宮神社のイチイガシ及びイヌマキ - 広島県広島市安佐南区長楽寺三丁目1-70 新宮神社境内
鳩山町 : 八幡神社のイチイガシ - 埼玉県比企郡鳩山町 八幡神社境内
朝倉市 : 妙見の大イチイガシ - 福岡県朝倉市上秋月 白木神社境内
<転載、以上>