<Wikipediaより、転載>
トベラ属(学名:Pittosporum)は、トベラ科の属の一つ。トベラ科の中では唯一日本に自生種のある属である。
属名の由来
ギリシャ語の「べたべたしたタネ」に由来し、種子が樹脂状の粘液に覆われ、小鳥がついばんだときに嘴や羽毛などに付着し、遠くに運ばれて行くことに由来する。
特徴
その分布域から、ゴンドワナ大陸で発展した植物群と見られている。自生種は200種を超え、トベラ科の8割以上を占める。オーストラリアに最も多く、東アジア、アフリカ南東部、太平洋諸島などの熱帯から温帯にかけて分布している。日本でも、東北地方南部から南にトベラが分布するほか、小笠原諸島などにも6種が自生する。
樹高2-30 mくらいになる常緑または落葉の木本で、葉は単葉で、輪生または互生し、通常革質で、鋸歯や切れ込みのあるものはほとんどない。花は単生するか、円錐花序または散房花序を造り、花弁・萼片・おしべは5つある。花色は白・黄色・紫などのものがあり、香りの良いものが多い。
利用
日本ではトベラが庭木として栽植され、斑入り葉腫などの園芸種もできている。欧米では、オーストラリアやニュージーランドなどに原産する種が、数種園芸植物として栽培されている。性質の強いシマトベラ(P. undulatum)は、アメリカ合衆国などで雑草化している。
主な種
シロトベラ(P. boninense)
オオミトビラノキ(P. boninense var. chichijimense) - 絶滅寸前(日本の環境省レッドリスト)
コヤスノキ(P. illicioides) - 準絶滅危惧(日本の環境省レッドリスト)
コバトベラ(P. parvifolium) - 絶滅寸前(日本の環境省レッドリスト)
トベラ(P. tobira) - 岩手県と富山県で準絶滅危惧の指定を受けている。
シマトベラ(P. undulatum)
<転載、以上>