<Wikipediaより、転載>
ボケ(木瓜、学名: Chaenomeles speciosa)は、バラ科ボケ属の落葉低木。果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われる。
学名の speciosa は、「美しい」、「華やか」、Chaenomeles は「chaino(開ける)+ melon(リンゴ)」が語源。
その可憐な姿からは意外な感じのするこの名の由来は、 実が瓜に似ていることから、「木瓜(もけ)」または「木瓜(ぼっくわ)」 と呼ばれたものが「ぼけ」に転訛したと言われています。 学名は、「リンゴが開いたような美しい花」といった表現です。原産国の中国では、「放春花」の名で親しまれているそうです。日本に自生するボケは、クサボケといわれる同属の植物。
【形態・生態】樹高は1 - 2m。若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となっている。
葉は長楕円形・楕円形。長さ5 - 9cmで、鋭頭でまれに鈍頭。基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。
花は3 - 4月に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。
【分布・生育地】原産地は中国大陸。
日本では帰化植物(平安時代)。本州から四国、九州にかけて植栽、または自生。温暖地でよく育ち、北海道南部では種類が限定される。
【人間との関わり】庭園樹としてよく利用され、添景樹として花を観賞する目的で植栽される。盆栽にも用いられる。好陽性で土壌を選ばず、移植は容易だが、大気汚染・潮害にはさほど強くない。
果実を果実酒などにすることもある。
花言葉は「先駆者」「指導者」「妖精の輝き」「平凡」。
<クサボケ> クサボケ(草木瓜、学名: Chaenomeles japonica、英: Japanese quince)は、バラ科ボケ属の一つ。50cmほど。実や枝も小振り。本州や四国の日当たりの良い斜面などに分布。シドミ、ジナシとも呼ばれる。花は朱赤色だが、白い花のものを白花草ボケと呼ぶ場合もある。
果実はボケやカリン同様に良い香りを放ち、果実酒の材料として人気がある。減少傾向にある。◆画像◆<満開のボケの花(2007年4月13日)>
<転載、以上>
木瓜の花の色は、紅色の「緋木瓜(ヒボケ)」、白い「白木瓜(シロボケ)」、紅白の混じった「更紗木瓜(サラサボケ)」など豊富で、品種も現在では、200種類近くも存在するといわれています。晩秋から咲き始める「寒木瓜(カンボケ)」や、四季咲きの「長春木瓜(チョウシュンボケ)」など、四季を通して目にすることもあります。