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卵円形の葉の縁は、浅く切れ込み、柄とともに、軟毛で被われる。根茎は、太く多汁室で、横走する。花茎は20cm前後に伸び、十数花を着け、輪生する。
通常は、一段咲きの散形花序となる。さくは扁平な球形で、がく片より超出しない。がく片は花後、著しく伸長し、しかも緑色を長く保っている。さくは他の種と異なり、裂開せずに、子房下部とがく片との接点から離れ、胎座上の種子が露出し、散布される。
自生地は、欲稼働から本州、九州にかけて分布し、四国からはいまでに発見されていない。生息地は、比較的土壌の肥沃な沖積地に大群落をつくる。標本としての産地は数多いが、現在も大群落の残っている地域は限られている。
花形、花色は非常に変化に富んでいて、それゆえに江戸時代には、園芸種として大いに改良され、数多くの園芸品種が造りだされて今日に至っている。
染色体数は、24本が基本。(「世界のプリムラ」より転載)

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サクラソウ節(Sect. Cortusoides)