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福寿草 育て方 用土 培養土.2  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-25 22:42) 
「福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.1〜19 2015〜1981年」で紹介した園芸雑誌を読み返すと
1981年新春号 趣味の山野草 中村農園4代目 中村隆之氏。赤玉土(小粒)8:腐葉土またはピートモス2。鉢底に大粒の赤玉土。これに準ずるゴロ土。
1983年12月号 NHK趣味の園芸 柳宗民氏。赤玉土5:腐葉土3:川砂2。
1991年1月号 NHK趣味の園芸 柳宗民氏。赤玉土(小粒)5:腐葉土5。
1991年1月号 趣味の山野草 編集部。赤玉土8:腐葉土またはピートモス2。
1994年1月号 NHK趣味の園芸 柳宗民氏。赤玉土5:腐葉土4:川砂1。
1995年12月14日号 週刊花百花 フルール 東京の桜草会代表 鳥居恒夫氏。赤玉土7:腐葉土3。
2004年1月号 NHK趣味の園芸 柳宗民氏。赤玉土(小粒)5:腐葉土5。


↑旧時代?
腐葉土には肥料の役目も含む。
2004年1月号柳宗民氏までは赤玉土と腐葉土がメインで、鹿沼土や軽石は登場しない。
それ以降は2004年3月号野辺引行氏のみが約20%の腐葉土を混入使用しているだけ。
この時期を境に肥料が鶏糞や牛糞、油かすから、化成肥料になっているんですよね。
平成福寿草の会では、腐葉土が雑菌をもたらすと捉えているというか・・・・ウイルスで福寿草がやられた経験から警戒しているのかしら。

福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.11 2003年 2月号で のちに平成福寿草の会の役員になられる田島實氏が言われています。
「あなたは株分けの仕を間違っていませんか!」と。
用土は鹿沼土単体の使用を紹介し、
江戸時代に育種され、長く育まれてきた多くの銘品が今日絶種状態に近いのも、適切な株分け方法が普及しなかったからです。
一般種も含めて、とくに銘品の場合は、ここに紹介した適切な株分け方法を参考に大切に増殖していただきたいと思います。
と記してます。紹介された適切な株分け方法と、今日絶種状態を招いた不適切な株分け方法の違いが全く解らないのですが、
温故知新で過去の園芸雑誌を読み返してみると、違いは用土だけで、昔は赤玉土+腐葉土がメインで、今は腐葉土を使用せず赤玉土+鹿沼土がメイン。
昔は牛糞・鶏糞、骨粉、油粕などが肥料で、腐葉土も肥料を担ってましたが、今は化成肥料がメイン。
この違いが田島氏が語るところの「適切な栽培方法」なのでしょうか。
でも私に「吉野」を下さった人は鹿沼土単体の栽培で苦慮され、良好な生育状況ではありませんでした。寿も似たような感じでした。
桜草で使用していた用土を使い大鉢で栽培するようにると、根が大きく広がり毎年よく増えるようになりました。
古典園芸品種である日本桜草や菊栽培で腐葉土を多用しますが、雑菌を招くことは無いですし、
福寿草自生地がある落葉樹林では落ち葉が堆積しますから、昔から使用されている腐葉土やバーク、ピートモスは問題無い気がします。
地域の気候風土の違いもあるでしょうし、逆に単体の用土栽培は諸刃の剣で危ない気がします。
↓新時代?


2003年1月号 趣味の山野草 中城和幸氏から用土配合が一変して 腐葉土が消えて鹿沼土が登場します。鹿沼土4:赤玉土4:日向土2。
2003年2月号 自然と野生ラン のちに平成福寿草の会の役員となる田島實氏。培養土は柔らかい鹿沼土単体で良い。
2004年3月号 自然と野生ラン のちに平成福寿草の会の役員となる野辺引行氏。
赤玉土2:鹿沼土3:軽石3:桐生砂2。これに約20%の腐葉土を混入。ただし、芽先(株より上)の部分は鹿沼土(小粒)単体。
2005年1月6〜13日合併号 週刊花百花 vol44 豊田成貴氏。福寿草は湿りけのある土を好む。
赤玉土(小粒)3:荒木田土3:腐葉土3:パーミキュライト1  または赤玉土6:腐葉土3:パーミキュライト1。
2005年3月号 自然と野生ラン 取材協力平成福寿草の会。培養土は赤玉土単用。
2008年新春号 山野草とミニ盆栽 平成福寿草の会の役員 田島實氏。基本的な用土は鹿沼土5:赤玉土5。
大中小と振るい分け、微塵が必ず抜くこと。軽石を入れる場合は20%以下にしてください。
2009年1月号 NHK趣味の園芸 アルペンやまくさの富澤正美氏。赤玉土4:鹿沼土4:軽石2。
中粒をフルイにかけて3〜10ミリ粒を使う。大粒はゴロ土に使う。ゴロ土は鹿沼土や軽石を等量。山形に盛る。
2010年新春号 山野草とミニ盆栽 平成福寿草の会の役員 代田純氏。鹿沼土5:赤玉土5。
2012年新春号 山野草とミニ盆栽 平成福寿草の会の会員 ミスター・アドニス氏。鹿沼土(小粒1:中粒0.5):赤玉土(小粒)1。
2015年1月号 自然と野生ラン平成福寿草の会の役員 野辺引行氏。赤玉土(小〜中粒)5:鹿沼土(小〜中粒)5。
2020年2月 平成福寿草の会15周年記念 福寿草写真集 岡本守夫氏 岡本自然農園 埼玉県小川町。
硬質赤玉土(二本線)単用です。一年中ハウス内の雨除け栽培で、暑い時期は寒冷紗をかけています。



平成福寿草の会  福寿草栽培のポイント
用土について(大、中、小、細粒、全てフルイに掛けミジンを抜く)
最近は手間の掛からない単用土植えが増えています。
鹿沼土、赤玉土の各単用でも良く出来ます。これは仮植えではありませんのでシッカリと植え込む事。
殆どの用土は硬質と袋に印刷して有りますが色で見分けて下さい。
鹿沼土は赤味の少ない白黄色。赤玉土はコゲ茶色のものを選んで下さい。これら凍結してもバラケが少ないです。
用土に手間をかけるなら鹿沼土5割、赤玉土4割、軽石1割、又は鹿沼土5割、赤玉土5割が良く出来ます。
高価な用土を使用しても3年以内に必ず植え替えが必要です。
作落ち株や小苗は細粒で植えると根張りが良くなります。
植える時は必ず、大、中、小の順です。

用土に腐葉土は混入しない事。
うまく行った時は素晴らしい作になるのですが赤花種のように雑菌に弱い種もあるので
使用しないのが無難かと思います。地植えも同様です。
福寿草 育て方 用土 培養土  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-24 14:54) 
私の用土考察のバックボーン
・桜草栽培の経験。
・雪国の寒冷地なんだけど、海辺の港町なので雪解けが早い。
・「吉野」を譲渡してくださった仙台市の方は、鹿沼土単体で栽培していた。
私の福寿草栽培に於ける問題点
・温暖化の影響で降雪量が少なく雪解けが早まったが、最低気温は高めだが最高気温が低めなこと。
・天候が不安定で春らしい三寒四温が無い。
・ピーカンの快晴が激減。風が強い日が多い=飛島フェリーが欠航する状態の日々が増えた。



私が福寿草栽培に使用している用土
・桜草栽培で使用していた赤玉土メインの用土。
・赤玉土:本物の硬質赤玉土が入手できないので、水洗いしてから乾燥さえ、その後フルイで分別して使用。
・ひゅうが土:排水性と通気性を求めて、細粒:2〜3mm 小粒:3〜6mm 中粒:6〜12mmを使用。
・黒曜石パーライト:黒曜石パーライト「ホワイトローム4F」を使用。パーライトとは違うので要注意!!
・鹿沼土:冬の寒さで凍てつき崩れて粉砕され、微塵になるだけなので使用を止めた。
・腐葉土:秋田県象潟町小滝にあったマサエンの菊栽培用腐葉土を使っていたが、残念ながら廃業。
・バーク:農家が使用する本物の入手は量的に困難なので、ホームセンター園芸コーナーの市販品。
・くん炭:籾殻を炭にしたモノ。1年後には崩れて微塵になるだけなので使用を止めた。
・クズ炭:ポーラスと呼ばれる木炭クズ。木炭や竹炭のカス炭。
・竹炭:カチンカチンに硬い竹炭。お勧めは竹炭工房 ノハラ。
・ゼオライト:用土に彩りを加えたくて、保肥力があるという事なので使用。
・その他:用土に彩りを加えたくて、他の鉢で使った用土を混ぜています。

フルイ  37センチを使用
網は1mm?・2mm・3mm・4mm・5mm・7mm・10mmを使って各用土を振り分け、保管&使用します。
用土としてメインで使用する粒サイズは2mmと3mmのフルイの上に残ったサイズ。
細かいけど1mmのフルイの上に残ったサイズを使っても、生育は良好です。



福寿草栽培環境の違い
雑誌に登場する講師・執筆者の方々は平成福寿草の会の方々であり、福寿草をハウス栽培しています。
室内やビニールハウスといった、雨風が当たらない場所で栽培されています。
室外や庭で栽培している我々とは前提が違うことを理解しましょう。
洗濯物の天日干しと部屋干しの違い
ハウス栽培は、洗濯物を部屋干ししているので生乾き状態が続くので、潅水は数日に1回で大丈夫。
Tシャツの部屋干しの生乾きは「乾燥してない」となります。なので灌水しなくて良いという思考です。
室外や庭で栽培している我々は、洗濯物を天日干ししているようなもの。
気温以上に太陽光の赤外線で温められ風にも吹かれて良く乾きます。なので灌水は(葉が伸びてきたら)毎日行います。
各都道府県で湿度が違う
日本海側と太平洋側では湿度が違います。私はルアー釣りをするのでミノーを自作するのですが、
湿度で効果するウレタンは使用できますが、乾燥で効果するセルロールスを使用すると湿度が高いので白濁してしまいます。
湿度の違いは乾燥の違いへ通じるので、鉢の号数選び、用土の混合、灌水回数などに影響します。



赤玉土は水洗いしてから使用する
田舎のホームセンターで硬質赤玉土を購入して桜草栽培に使用しても、1年後の植え替えの時期には砕けてしまっている粒子が多いです。
それをフルイにかけて再利用して桜草栽培を続けていると、1年経っても何年経っても粒子が崩れない赤玉土が残ります。
なので使用した用土はそのままフルイに掛けてサイズ毎に分別して再利用。
またはそのまま土嚢袋に入れて軒先で保管。カラカラに乾燥させてからフルイに掛けてサイズ毎に分別して保管します。
以上の経験を踏まえて新品で購入した赤玉土は水洗いして微塵を取り除き、乾燥させ、フルイに掛けて分別して使用するようにしています。

平成福寿草の会15周年記念 福寿草写真集 26〜27ページ 岡本守夫さん 岡本自然農園 埼玉県小川町
 〜現在の私の栽培方法〜
現在はすべて鉢栽培で、用土はほとんどが硬質赤玉土(二本線)単用です。
一年中ハウス内の雨除け栽培で、暑い時期は寒冷紗をかけています。

一年中ハウス内なので水やり管理が容易で全体に灌水回数が少なく済み
冬季の最低気温で用土が凍結&粉砕がないので、排水性や通気性を保つのでしょうね。


↑水洗い前  ↓水洗い後





黒曜石パーライト
黒曜石パーライトは浪華さくらそう会の故山原茂氏会長が使用していた土壌改良資材の1つで
排水性と通気性に優れ、根腐れ防止の効果を生みます。
ここで勘違いしないで頂きたいのは、ホームセンターなどで販売されているパーライトとは真珠岩別パーライトであり
黒曜石パーライトとは全くの別物。真珠岩は「水もち(保水性)をよくする」ための品なので、しっかり区別してください。
黒曜石パーライトにもサイズがあり、私は「ホワイトローム4F」を使用。
用土に混ぜてから何年も保ちますが、植え替えの時にフルイに掛けていると年々小さくなるので、その都度適度に追加しています。
唯一の問題点は、購入時の量が多いこと。1袋50リットル購入すると、何年経っても使いきれません。でも重宝してます(笑)。




ひゅうが土
田舎で購入できる鹿沼土の品質が良くないせいか、雨や寒さにやられるのか、1年で砕けて微塵になるので使用を止めた。
次に軽石を試したけど産地により特性がバラバラで、いうほど軽くないし、単なる小石という感じだったので使用を止めた。
そこで排水性と通気性を求めて「ひゅうが土」に注目し使い始める。軽くて形崩れせず何年も使えて重宝しています。
「ひゅうが土」と「日向土」、「日向砂」などは表記が似てますが、中身が違う可能性が高いので「ひゅうが土」ブランドをお勧め。
細粒:2〜3mm 小粒:3〜6mm 中粒:6〜12mmを使用。中粒は鉢底メインになるので、細粒と小粒だけでもOK。




鹿沼土
田舎で購入できる鹿沼土の品質が良くないせいか、雨や寒さにやられるのか、1年で砕けて微塵になるので使用を止めた。
ランの栽培に使用されるボラ土系の用土を使用すれば良いのかも。


2026年03月19日UP
福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.19 1981年1月号
用土は、小粒の赤玉土と、腐葉土またはピートモスを、八対二くらいに混合したもの。
鹿沼土や砂などは、湿りすぎたり、乾きすぎますのでよくありません。

2020年12月23日再編集UP
福寿草 吉野 14〜20年の生長記録
2013年11月07日:今春いただいた福寿草『吉野』の植え替え。
「雨に弱いようで根腐れしやすいようだ」と聞かされていたので、鉢開けして植え替えることに。
名札の裏側には『小5芽』と記載されていますが、3芽だけですが、しっかり芽吹いてました。
鹿沼土主体だったので、鹿沼土に3mm目のフルイに残った鹿沼と赤玉土、バークと炭をを加えて植え替え。
2014年:3芽生長するも開花せず。根の具合から診て、弱っていたのかも。

赤玉土主体の桜草の用土を用いて栽培するようになると、翌年から根張りが良くなり大きく生長。健常でよく増えるようになりました。
今では増えて増えて仕方がない吉野ですが、2013年春にいただいたのに翌2014年も開花しなかったとは、今となっては信じられません。
北関東地方在住者が多い平成福寿草の会の方々はハウス栽培なので、
洗濯物を部屋干しした生乾き状態を維持しやすいので鹿沼土を使用するのかも。
地域差もあるのでしょうけど、個人的に鹿沼土の使用はお勧めしません。




腐葉土
ホームセンターなどで販売されている腐葉土は、朽ちた葉っぱ。文字通り腐った葉っぱ。土と化した葉っぱ。論外です。
菊栽培で使用されるのが本当の腐葉土です。腐葉土にはサイズがあり、粉砕機(裁断機?)でサイズ分けが可能です。
菊栽培では排水性と通気性、肥料化?を求めているので、大きめのサイズを使用します。
桜草栽培でも菊栽培同様大きめのサイズを使用しますが、排水性と通気性を求めてのことで、肥料化は求めてないです。
昔の園芸本を読むと福寿草の用土には肥料効果を期待して腐葉土を混ぜています。緩効性肥料の効果を狙っていたのでしょうね。
福寿草自生地は落葉樹林である事が多いので、落ち葉=堆積した腐葉土に因る緩効性肥料効果があるでしょうから、模して然もありなん。

腐葉土は朽ちやすく、1年後には微塵と化しており、フルイ掛けする際に邪魔になるので使わなくなりました。



バーク & くん炭
バークは腐葉土と違って保ちがよく通気性に過ぎれており
浪華さくらそう会の故山原茂氏会長が腐葉土の代替えとして使用していたので、真似て私も使用していました。
くん炭は何かと良さそうなので用土に混ぜていましたが、バークとくん炭は1年後には朽ちて微塵になるんです。
植え替えの時に1ミリ?のフルイに掛けると微塵として落ちてくるのがくん炭とバークだったので、使用を止めました。



クズ炭
私がいうクズ炭とは、ポーラスと呼ばれる木炭クズ。木炭や竹炭のカス炭。のこと。
くん炭はもみ殻なので粉砕しやすいですが、木炭と竹炭のクズ炭は硬質なので崩れにくく長持ちします。価格も安価です。
カチンカチンに硬い炭より、崩れやすいクズ炭の方が内部に空洞が多く、有効とされています。
クズ炭もフルイにかけてサイズ毎に分けておく、同サイズの赤玉土に混ぜて使用します。

植え付けの際に単2電池サイズのクズ炭を福寿草の株の真下に置く=クズ炭の上に福寿草の株を置き、表土までの距離を調整する。
炭は吸水性と排水性に優れているので、株の湿度管理を担ってくれ根腐れ防止になる。(↓竹炭工房ノハラ商品)



竹炭 クズ炭
竹炭のクズ炭は短い帯状で、福寿草を植える時に根の間に挿して根を広げたり
別個体の根が重なるところに根と並行に挿しておくと、次回の植え替えの際に根と根がほぐれやすくなります。


↑不揃いで脆いクズ炭の方が多孔質で良いそうです。  ↓ノハラさんのはカチンカチンに硬い。



竹炭 短冊状を棒状へ
お勧めはヤフオクで販売されている宮城県の竹炭工房 ノハラ のカチンカチンに硬い竹炭。長さ10センチの短冊状のが使いやすい。
金切り糸鋸を使って短冊状の竹炭を1.5〜2センチ幅で切り分けるのですが、とにかくカチンカチンに硬い竹炭なので
安価なノーマルの刃だと直ぐに刃先が無くなるので、硬質な金属を切るための刃を使っておこなう。
竹炭工房ノハラさんは各種類を常備している業社ではないので、出品をこまめにチェックするか問い合わせしてください。



株の周りに棒状に切り出した竹炭を縦に数本挿すことで、鉢底の湿気を上に放出してくれるので、根腐れ防止になる。
室内に香りを広げるアロマデュフューザーみたいなもんです。




福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.19 1981年1月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-19 22:11) 
興味深い個性的な意見が記載されており、古い雑誌の貴重性を実感。まさに温故知新たる一冊。

フクジュソウの自生地は、カタクリ、イチリンソウ、ニリンソウ、セツブンソウなどが混生し、
排水よく、適度な湿りがあり、肥沃な大地にみられます。
フクジュソウの根は四年生きており、三年は活動する。
植え替えは、用土がさらさらしてきた頃の、風のない、湿度のある日が植え付けに適している。
植え付け広く掘り、その上に株を置き、3〜5センチくらい覆土します。
鉢は用土のたくさん入る深鉢を使用。五号鉢で二〜五芽、六号鉢で五〜七芽くらいの株にするとよい。
用土は、小粒の赤玉土と、腐葉土またはピートモスを、八対二くらいに混合したもの。
鹿沼土や砂などは、湿りすぎたり、乾きすぎますのでよくありません。
鉢植えは限られた容積で栽培しますので、株の上の覆土は2センチくらいにし、芽が長い場合は芽の所だけ用土を盛り上げる。
固形の油カスなどの有機質肥料を少量ほどこすぐらいにします。
早い株は播種後五年目くらいから咲き始め、八〜九年で大部分咲きます。←現在では「早いと4年目から開花する」と言われている。

フクジュソウの自生地は排水よく、適度な湿りがあり、肥沃な大地。←金浦〜象潟の自生地を見てきたので同感。
鹿沼土や砂などは、湿りすぎたり、乾きすぎますのでよくない。←桜草栽培を通して感じていたので納得。
と記載されいるのを初めて拝読しました。やっぱりな!というのが本音であり、肯定されたようで嬉しいです。
古い雑誌の記事は本当に貴重で勉強になります。


趣味の山野草 1981年 No,7 新春号 1月号

正月の花 フクジュソウ 自生地写真 4〜6ページ



代表的な品種 解説 中村隆之 7〜10ページ








フクジュソウ讃歌 近藤米吉 121ページ
園芸化の原種は初め東京都の青梅辺りだったらしいが、後には秩父山地に変り種を探し求められて、
貴品の赤花種「秩父紅」「緋の海」など、いずれも秩父山地から出たものである。
更に今日正月用の鉢物となって全国に出回っている重弁の「福寿海」は、実は埼玉県がその供給源となっている。
さればこそ、昭和四十六年に県花を決めた時、県では北のフクジュソウと南のサクラソウが、
文字通り華憐な花の南北戦争を演じたのである。

フクジュソウの栽培 中村隆之 122〜126ページ
分布と特徴 122ページ
わが国でも北へ行くにしたがって自生地が多くなります。
北国ほど茎が太く、ひとつの枝に数個の花をつけますが、
南にいくにしたがって茎も細くひとつの枝に一個しか花をつけない株が多くなるようです。
関東以西の自生地の大部分は、東北側の落葉灌木の下に生えており、
カタクリ、イチリンソウ、ニリンソウ、セツブンソウなどが混生し、排水よく、適度な湿りがあり、肥沃な大地にみられます。
こうした所は農作物を作ってもよく育ち、最近では黒木(スギ、ヒノキなどの針葉樹)が植えられたりして
フクジュソウの自生地は年々少なくなってきております。
性質 123ページ
秋涼しくなるにともない芽が動きだし、寒くなるにしたがって活動が盛んになり、関東以西では、一〜二月頃から咲き始めます。
その後、茎、葉が20〜30センチくらい伸び、この頃、地下部の太い根も伸びます。
五月頃になりますと葉も枯れ始め、休眠します。
しかし、夏の休眠中でも、毛根は伸び、芽も多少動いていますので、完全に休眠しているわけではありません。
フクジュソウの根は四年生きており、三年は活動しますので、こんなことを参考にし植え替えたらよいと思います。

フクジュソウの植え方
植え付け時期
地域により異なりますが、十月上旬より二月下旬までがよいでしょう。
なかでも、雨が降り数日たって、用土がさらさらしてきた頃の、風のない、湿度のある日が植え付けに適しています。
極寒期は土が凍ってしまうこともあるので、暖かい時期に植え付けましょう。
路地植え
路地植えの場合、芽が地表に現れる頃、すなわち十一月上旬頃から、葉が枯れる5月頃まで植え付けられます。
植えつけする場所は、冬芽が出てから葉が枯れる頃まで日のよく当たる所で、その後は半日日陰になる所がよいでしょう。
また排水よく、保水力のある所がよく、起伏のある、斜面の中ほどなどが理想的です。
牡丹の株周りや、梅の木などの落葉樹の下などの、冬、日溜りになる所が最適で、庭との調和もとれてよいものです。
また、常緑樹の株元でも、日がよく当たりさえすればさしつかえないので、松の根本や垣根の根元などでもよいでしょう。
植え付ける際には、無肥料でもよいのですが、一株にひと握ほど腐葉土、またはピートモスを施します。
たくさん有機物を入れますと、ミミズやモグラが住み、被害を受けることがあります。

1. 株分け
一株を二〜五芽くらいに分けて植え付け、四〜五年で植え替えるとよいでしょう。
まず、掘り上げた株は、土をよく落とします。そして、株を両手の親指で押え、上下に押すとある程度の株に割れます。
もう少し小株にする場合は、マイナスのドライバーを割りたい所に差し込むと簡単に割れます。
根巻物買い求めた場合や、株分けの終わったものは、株からちぎれた根やゴミを振り落とします。
2. 植え付け
植え穴は、狭いと根の先が上を向きますので広く掘り、その上に株を置き、
新芽が伸びているときは芽の部分が少し地上に出るようにし、3〜5センチくらい覆土します。
この場合、周りの地面より幾分高くなるように植え付けることが大切です。
植え付けたら株の周りに両手を広げ、手に体重を乗せるようにして土を押さえます。
次に株の上や周りに、細かい落葉または腐葉土のようなものを敷いてやりますと乾かずにすみ、風情もよいものです。
3. 灌水
開花前に移植したものは、普通の所でしたら灌水は必要ありませんが、
花が咲いているものや、葉の繁ったものは、たっぷりと灌水します。
灌水後、株や土をいじると土が固まりますので、すっかり植え終ってから灌水してください。
4. 肥料
家庭で庭に植えて楽しむ場合は、夏の休眠中に、日除けと雑草防除をかねて落葉か藁を3センチくらいかぶせておきますと、
風化されて肥料になりますので、このくらいが無難です。
しかし、土がやせていてどうしても肥料をやらなくてはならない場合は、
十月頃から三月上旬頃までに、牛糞や鶏糞のような有機質なものを株のわきに施し、覆土をしないほうがよいでしょう。


鉢植え 124ページ
フクジュソウの根が多くて長いので、鉢は用土のたくさん入る深鉢を使います。
五号鉢で二〜五芽、六号鉢で五〜七芽くらいの株にするとよいでしょう。

1. 用土
鉢底に大粒の赤玉土、これに準ずるゴロ土を使います。
植え込みに使う用土は、小粒の赤玉土と、腐葉土またはピートモスを、八対二くらいに混合したものを使います。
鹿沼土や砂などは、湿りすぎたり、乾きすぎますのでよくありません。
2. 植え方
鉢底に大粒の土をひと並べ入れ、フクジュソウの株を回しながら植え付け位置に持っていきます。
株を回すことにより、根が内側に入ります。
次に鉢をささえながら、株の周りから用土を入れ、
株底にも用土が入るように棒やハシで鉢の内側を押しますと、株底の方まで用土が入ります。
限られた容積で栽培しますので、株の上の覆土は2センチくらいにし、芽が長い場合は芽の所だけ用土を盛り上げておきます。
植え終えたら、路地植えの時と同じように細かい落葉を用土が見えないくらい敷くと、乾燥から守ることができます。
3. 管理・灌水 125ページ
霜の降りる前に鉢植えしたものは、半日日陰の所に置き、霜が降りるようになったら、霜の当たる所に移し、
数回霜に当ててから暖かい縁側などに置きますと、正月初めには咲き出します。
灌水は、花の咲き始めの頃までは数日に1回くらいにし、過湿にならないよう注意しましょう。
花も盛りになり茎も長く伸びてきますと、日当たりのよい場所では毎日灌水します。
三〜四月頃になりますと、茎、葉ともに伸びきり、温度も上がり、日ざしも強くなりますので、一日2回ぐらい灌水します。
この頃、鉢の用土もいつのまにか少なくなりますので、増土を行います。
葉が黄色味がかったら、半日陰の所に移し、葉が枯れたなら、
夏の間に用土がなくなることを見込み、多めに増土を行い、木陰や棚わきに、鉢が見える程度に埋めます。
さらに落葉をかぶせておきますと、灌水が少なくてすみます。
棚下に置くと、葉がないものですから、つい忘れがちになるので注意します。




4. 肥料 126ページ
肥料を与えたからといって、すぐに芽数が殖えたり、株が大きくなるというわけでもなく、
一〜二年前の環境、養分の蓄積の多少により差がでてきます。
腐葉土の増土や、夏に落葉を敷いておくことにより肥料にもなりますので、
三〜四月頃、鉢のすみに1〜2回、固形の油カスなどの有機質肥料を少量ほどこすぐらいにします。
5. 病害虫防除
三〜四月になって乾燥してきますと、ダニが発生します。
被害があったら、早めにケルセンやアカール乳剤の殺ダニ剤を2〜3回くらい散布します。
症状は葉につやがなくなり、ダニがたくさんつくと、葉のふちから白く枯れていきます。
四〜五月、暖かくなり葉が枯れる頃、ウリバエがつくことがあり、
その場合はスミチオンやカルホスなどの殺虫剤を散布します。

庭植えの場合、同じ所に何回も植えますと、ネマトーダがつきやすくなりますので、場所を変えます。
ネマトーダがついている部分は、根の先の方ですので、切除します。
最近多く発生している病気に菌核病があります。胞子と菌糸で増え、湿地や肥料過多の所に発生しやすく、
フクジュソウが腐ったあと、二〜三月頃、黒っぽいキノコが発生します。
発生した所は土壌消毒を行い、二〜三月の胞子発生期にトップジンMやベンレート水和剤などの殺菌剤を散布します。

種子からの繁殖
1. 採取
花後、50〜60日ぐらいで種子が熟成します。
一個の果実は小さいのですが、たくさん集まって金平糖のような塊になります。
実は稔るにしたがって頭を下げ、地表に近くなります。
指先で軽く押す程度で果実がくずれたら熟したので採取します。
自然落下したものは、一夜にして大部分のものが虫に食害されてしまいますので、その前に採取します。
なお、フクジュソウは品種によってはよく稔るもの、あまり稔らないもの、全く結実しないものがありますから、
実生で繁殖させる場合はその点を考慮します。
2. 播種
採取した種は、月日がたつとしだいに発芽力がなくなりますので、なるべく早く播種します。
鉢の場合は深鉢を使いますが、播種後、三〜四年は移植をしない方がよいので、できれば庭へ播く方がよいでしょう。
鉢の場合は、鉢植えに準じます。
播種密度は、1平方センチメートルに種を一粒ぐらいに播き、
種子がかくれる程度に覆土し、藁を2〜3センチ敷いておきます。
3. 管理
採り播きした種子はしばらく休眠しており、十二月頃になると発根し始め、
翌年の花咲りの頃(二月)、楕円形の葉のかいわれ(二葉)が生えてきます。
その前にかぶせてあった落葉や藁の粗いもの、雑草をとり除き、乾燥を避けるための寒冷紗を覆い、保護します。
一年目はかいわれだけで枯れますので、枯れたら落葉を敷きます。翌春からニンジンのような草が出てきます。
三〜四年たったら一回目の移植を行います。早い株は播種後五年目くらいから咲き始め、八〜九年で大部分咲きます。
実生株は素直で繁殖よく、楽しみなものです。


福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.18 1983年12月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-19 18:00) 
趣味の園芸 1983年12月号 32〜36ページ

福寿草の咲かせ方  柳 宗民(園芸研究家) 32ページ
フクジュソウは、正月の飾り草花として、古くから親しまれてきました。
ところが、鉢植えを求めても、よく花が咲かないということを耳にします。
今回は、鉢植えのフクジュソウを咲かせるための方法、管理について解説します。
フクジュソウの性質
自然の開花は。積雪地では、雪解け間もなく咲きますが、東京近辺では、2月ごろに咲きます。
この時期は旧正月に当たり、正月飾りに使われるようになったのでしょう。
一般に市販されているもののほとんどが「福寿海」という、黄色の半八重咲きの大輪種で、
性質は強く、早咲きで促成栽培がしやすい品種です。

正月に咲かせるために・・・。33ページ
自然の開花時期は2月以降ですから、正月飾りとして咲かせるには促成栽培をしなければなりません。
暮れに園芸店で市販されている株は、促成してあるものと、してないものがあります。
見分け方は、黄色く色づいたつぼみが出始めており、花芽を包んでいる鞘鱗片が、若緑色をしているのが促成している株です。
一方、促成をしていないものは、花芽は小さく、つぼみが出ておらず、鞘鱗片は褐色がかっているか、白っぽい色をしています。
この無促成株は、これから暖かい場所に置いても、正月三が日に咲かせることはまず無理です。



鉢植えの選び方 34ページ
暮れに売られている鉢植えは、ほとんどが鉢のまま育てられたものではなく、
地植えの株を掘り上げて、鉢に合わせて根を切り詰め、きれいで小さな鉢に数芽を寄せ植えにしたものです。
極端にいえば、正月までもてばいい、根つきの『生け花』なのです。
ですから、他の宿根草のように、来年もまた・・・と期待しないほうがよいでしょう。

フクジュソウは、地上部と比べて根がきわめて大きい植物で、これを鉢植えするには、底の深い鉢ならともかく、
寄せ植え用の平鉢では、どうしても根をかなり切り詰めて植えつけざるをえません。
小さい鉢に植えられているほど、根が切り詰められているわけですから、株の力が弱り、とても開花できないのです。
寄せ植えを求める時には、大きめの鉢を選べば、
(楕円形鉢や長方形鉢なら長径15センチ以上、正方形鉢では一辺10〜12センチ以上のもの)
根の切り詰め方が少なく安全です。

次に大切なのは、花芽が太く、かたくしまっていて、みずみずしいものを選ぶことです。
花芽を包んでいる鞘鱗片が黒くなっていたり、触ってみて、ふかふかしているものはよくありません。
また、買う時期は、あまり早い時期よりも、12月下旬ごろがよく、
その時に、黄色いつぼみが出ているものであれば、ほぼまちがいなく、正月に咲いてくれるでしょう。

入手後の管理
促成株
前述のように、いくらよいものを選んでも、なおうまく花が咲かないこともあります。
これは、入手後の置き場や管理の失敗によることが多いものです。
置き場
室内に置くと、つぼみは出ても花は開きません。
フクジュソウを美しく開花させるには、日当たりがよくなければなりません。
寒さにはきわめて強く、凍っても大丈夫ですから、戸外の日当たりのよい場所に置いたほうが、確実によい花が咲きます。
室内でも、日光の当たる窓辺に置きます。

水やり
乾きすぎないように、鉢土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりをします。
小さい鉢植えでは、ほとんど根が切られていて、根からの吸水が十分ではありませんので、
ふつうの水やりのほかに、時々つぼみに霧水をかけてやることも必要です。

つぼみの処置 35ページ
とくに力の弱っている小さな鉢植えに良くみられることですが、
鞘鱗片の先が閉じていて、つぼみが上に出られないで、開花しないことがあります。
このようなときは、鞘鱗片の先端を、つぼみを傷つけないように、はさみで切り取ってやります。

開花後の手入れ
大切な根をかなり切られてますし(中略)鉢植えとしてかなり悪い条件ですから、
このままでは、やっと生き残るか、悪くすると枯死してしまいます。
すぐにはよくなりませんが、何とか回復させたい場合には、花が終わったらすぐに、
小鉢で5号鉢、大鉢で6〜7号鉢に植え替えます。
庭があれば、落葉樹下のような、明るい日陰地に植えつけるのが最良です。

ただし、こうして手入れをしても、来春はあまり咲きませんし、株が回復しても、
本格的にたくさん開花するようになるには、3〜4年以上かかります。

無促成株
暮れに売られている株や寄せ植えは、促成していないものもかなりあります。
これらは、室内の日当たりのよい窓辺に置けば、1月下旬ごろから咲き始めます。
正月には開花しませんが、無理に早く咲かせようとするよりも、
自然の花期に咲かせるほうが、よい花が咲きますので、自然にまかせたほうがよいでしょう。
置き場
一日中、日光のよく当たる出窓に置くか、戸外に出します。
水やり
平鉢植えは、特に乾燥しやすいので、晴天の日は、毎日1回与えます。
肥料
施しません。
花後の手入れ
花が終わったら、促成してあるものと同様に、大鉢か庭に植え替えます。




大鉢づくり 36ページ
正月には、ほとんどが平鉢の寄せ植えづくりで、これは観賞用価値はありますが、
本来のフクジュソウの美しさを楽しむには、大鉢植えにするほうがよいでしょう、
株の選び方
市販の株にも、促成株と無促成株があり、正月初めに咲かせたいときは、促成株を選びます。
植え付け
6〜7号の香炉鉢に、花芽が10芽以上ついている大株を植えるとみごとです。
植えつけるときには、根を切らずに植えつけます。
庭植えの株を鉢植えする
庭植えの株を掘り上げて鉢植えにできます。市販の株よりも根を傷めずに最良の方法です。
掘り上げる時期は、12月早々ぐらいが適期です。
植え付け後の管理
戸外の日当たりのよい場所に置きます。このとき、株元にゴヨウマツの枯れ葉を敷いてやると、
風情が出てよいものですし、鉢土の乾燥もかなり防いでくれます。
花を楽しんだ後は、このまま3月まで日当たりのよい場所に置き、
花後すぐに1回、油かすを水に溶かして熟成させた上澄み液を施します。
4月からは落葉樹の下などの明るい日陰に置いて管理します。

促成の方法 正月に花を楽しむために
自分で育てている株があれば、11月下旬ごろから促成を始めれば、正月に開花させることができます。
庭植えのものも鉢植えのものも、根を傷めないよう掘り上げ、
深めの発泡スチロールの箱に花芽を出して植え込み、新聞紙とビニールをかけておきます。
南向きの軒下などに置いておくと、中の花芽はぐんぐん育成し、鞘鱗片がほどよく緑色かかってきます。
花芽が十分に色づいたら新聞紙を取り除き、日中はビニールを開けて通気をはかります
このまま12月上旬まで管理し、6〜7号鉢に鉢上げします。その後は、促成株の入手後の管理に準じます。

























福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.17 1991年1月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-19 0:00) 
福寿草に関する記事はわずか2ページ。
9品種の花が画像で紹介されているが、品種名の記載がないのが残念。執筆は編集部?
1月号だし、福寿草での載せておくか。というやっつけ仕事感が半端ない。
昔は福寿草は注目されてなかったんだろうなあ・・・。
現代における平成福寿草の会の功績を改めて感じさせらえた一冊。

大きめの鉢の使用と用土は赤玉土8:腐葉土あるいはピートモス2というのが興味深い。



趣味の山野草 1991年1月号 96〜97ページ

栽培
フクジュソウは花に似合わないような長い根をたくさんもっていますので、
鉢で育てる場合は、大きめな鉢を用い、赤玉土8:腐葉土あるいはピートモス2の用土で植え付けます。
夏の間は葉がないので灌水を忘れがちになりますので注意します。
正月飾りで売られているものは根が切りつめられていることが多く、大きい鉢に植え替えたり、露地植えにしてやります。
露地上は鉢植えより生育が良く、春は陽が当たり、夏は日陰となる、落葉樹の下などに植えます。
20〜30センチ耕起し、ひと握りくらい腐葉土またはピートモスを入れて植え付けます。
時期は11月の芽出しから5月の葉のあるうちに行います。




福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.16 1991年1月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-18 17:14) 
「趣味の園芸 1994年1月号」と同じく柳宗民氏の執筆。
用土に腐葉土が含まれ、日本桜草用の6〜7号鉢が奨励。栽培方法も桜草に似ています。
今号で最も興味深かったのは、株を植える深さです。
画像を見ると地表の根がまっ平で、浅植えであることが伺えます。
私は金浦〜象潟に自生地している福寿草、吉野や佐渡の幻を参考に深植えしているので、栽培方法が違いますね。

どうでもいい話しですが、今号は写真で説明されていますが、
「趣味の園芸 1994年1月号」では今号の写真をイラスト化している印象で、文字起こし作業をやっていてデジャブになります。
ずっと文字起こししてきましたが、書かれている記事の内容が同じなので面倒になり、写真で済ませるようになりました。



趣味の園芸 1991年1月号 32〜38ページ

大鉢で育てる福寿草 柳 宗民(園芸研究家・小平市で農園経営)  32ページ
今回はフクジュソウをできるだけ自然に近い状態で育てるために大鉢で植える方法を紹介します。
フクジュソウの生い立ち  33ページ
雪解けとともに花を開く早春の草花で、関東地方以西の平地では2月(旧正月)に花が開くため
江戸時代から正月に楽しむおめでたい花としてウメなどとともに親しまれてきました。
江戸時代には数100種の多様な園芸品種が改良されていました。現在では当時の園芸品種はかなり失われました。
しかし、正月の花として寄せ植え、鉢植えにして楽しむ習慣は、衰えることなく続いています。



園芸品種 34ページ
現在、一般に市販されている品種は「福寿海」という黄色八重咲き丸弁種がほとんどです。
これは早咲きで促成栽培がしやすいため、正月に咲かせることが比較的容易なところから、この品種のみが大量生産されているようです。
しかし、これ以外にも約100品種は現在でも保存され、そのうち10品種ぐらいは、園芸店や大手種苗会社の通信販売などで扱われています。

フクジュソウの育て方と基礎知識  野生地の環境を知ろう 35ページ
どんなところに野生しているかを知ることが栽培の基本になります。
落葉樹の茂る初夏から秋までは、完全な日陰となり、落葉期間中の冬から春先までは、かなり日当たりのよい状況となります。
そして早春、林の木々の新芽がまだ出ないころに、陽光を浴びて花咲く習性があります。
花が終わりだすころから切れ込みの細い葉を開げて茂り、初夏には、はやくも葉も枯れて根茎だけになり、休眠に入ります。
この間に新しくできた新芽に花芽を生じ、この花芽は秋冷えとともに発育をして霜が降り出すころには大きな花芽となります。
よくフクジュソウの花芽は「 一霜ごとにふとる 」といわれるほどです。
11月、十分肥大したころに掘り上げられた株が出荷され、寄せ植えとして12月の店先に並べられます。
また、このころになると株だけでも市販されていますので、大いに活用しましょう。




↓地表に近い根がまっ平で、浅植えであることが伺えます。私の栽培方法とは違いますね。




毎年花を咲かすため 大鉢に植えよう 36ページ
市販されている正月用の鉢植えは、見栄えをよくするために底の浅い平鉢植えになっているのがほとんどです。
ところが、フクジュソウは非常によく根張りをするため、平鉢に植えるには、かなり根を切り詰めないとなりません。
特に小鉢植えのものなどは大部分が切られてしまっています。
これでも一応は咲きますが、活力のある花は期待できません。
しかも、そのまま来年まで置くと新しい根が十分に張ることができず、株は衰弱してしまいます。
鉢植えで毎年よい花を咲かせて楽しむには、大鉢植えをおすすめします。


株の選び方
花芽が太くしっかりしていて10芽以上あり、根の傷んでいないものを選びます。
根があめ色で太く、みずみずしいものなら間違いありません。
また、入荷後、長く店先に置かれていると、傷むことが多いので、できるだけ早めに求めてください。


容器
底が深い6〜7号鉢を用います。
香炉鉢やニホンサクラソウ用の鉢がよく、なければ駄温鉢でもかまいません。
用土
小粒赤玉土5、腐葉土5の割合の混合土と、ゴロ土として大粒の赤玉土を用います。
植えつけ
株は10芽以上ついた大株がよく、根は切り詰めずにそのまま植えますが、
フクジュソウの根は横に張り出していて株下にはほとんど根がありません。
植えるときには株下にも用土が十分に入るように、根先を内側に曲げ、株下の空洞部に用土を包み込むように植えます。
植え終わったら十分に水やりをします。


置き場・水やり・肥料
日当たりのよい戸外に置き、土の表面が乾き始めたら十分に水やりをします。
2月ごろには咲きだします。室内に置き、日が当たらないと芽が間延びしやすく、花も咲きません。
土が凍ってもかまいませんので戸外の日当たりに置くことが花をよく咲かせるコツです。
肥料は花の盛りが過ぎたころ固形の油粕を1回施します。


花後の管理
花が終わり、葉が茂り始めてきたら明るい日陰に移し、夏越しをします。
葉がすっかり枯れても1日1回は水やりを行い、乾燥しすぎないよう管理します。
植え替えは12月に行いますが、1年おきでもかまいません。


大鉢への植えつけ 37ページ
1. 根の先のほうを内側に丸く曲げ、手で押さえる。
2. 空洞になっている部分に用土をたっぷり入れる。
3. 空洞部に入れた用土がこぼれないように、手で押さえながら株を鉢に入れる。
4. 鉢に植えた状態。水やりを十分する。

正月用鉢植えの花後の処置
正月用の平鉢に植えられたフクジュソウは、
このままでは根がよく育たないため、花が終わったらすぐに大鉢に植え替えます。
用土、植えつけ方は大鉢植えの要領で行い、明るい日陰に置きます。
また、庭の落葉樹の下に植え替えれば十分に新しい根が張るため、
それほど衰弱しないで、来年もまた、花を咲かせてくれます。

庭植えの場合
フクジュソウを庭に植える場合は、
落葉樹(カエデ、ウメ、モモ、ハナミズキなど)の下に植えるのが最適です。
11〜12月ごろに行い、植える場所には腐葉土を混ぜて場所づくりをし、芽が隠れる程度に植えます。
積雪地以外では冬の乾燥防止のため、株の上に落ち葉を敷くと効果的です。
開花まで肥料を施しませんが、
花が終わりだしたころに化成肥料(チッ素、リン酸、カリ分等量)を忘れずに追肥します。
あとはほとんど手入れの必要はありません。
一度植えたら4〜5年はそのまま植えておくだけでよく、毎年花後に追肥だけ行います。





フクジュソウのふやし方 38ページ
フクジュソウは株分けによってふやします。
芽数は毎年平均して2倍ぐらいにしかふえず、宿根草類の中では繁殖率がかなり低いものです。
園芸店でも1芽単位で売られていますし、その価格も他の宿根草に比べるとかなり高価なものです。
(福寿海で1芽100〜150円ぐらい)

株分けの時期は11〜12月がよいでしょう。
福寿草は根が多く、しかも根と芽が入り組んでいるため、他の宿根草のように手で株分けをするのは困難です。
また、はさみなどで切り分けると根と芽をバラバラに切り落とすことがあります。
そこで安全確実に株を分ける方法をご紹介します。

マイナスドライバーを用いる
大きめのマイナスドライバーを用意し、
切り分けたい芽と芽の間の地下茎部(ドライバーの先で軽く突いて硬く感じた部分)に
ドライバーの先を垂直に深く突き刺して左右にこじ開け、地下茎部に割れ目を入れます。
完全に割れたことを確かめたら、両手で株を左右につかみ、
割れ目を中心に左右へ根をほぐすように静かに引っ張ります。
こうすると、ほとんど根を切らず、芽を落とさずに分けることができます。
株分けはあまり細かく分けないで、3芽以上つけて分けたほうが、あとの生育がよいものです。
株分けの後は根を乾かさないようにすぐに植えつけます。




福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.15 1994年1月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-18 15:20) 
平成福寿草の会が結成される10年前の雑誌。執筆は柳宗民氏。
「NHK趣味の園芸」なので素人向けなので、毎回同じような内容です。
正月の平鉢に植えられて販売されている福寿草の栽培方法。
促成栽培で正月に開花させる方法。増やし方。
平成福寿草の会結成以降と違って、鉢は6〜7号鉢が奨励され、用土の腐葉土も使われます。

もう一人高橋勝雄氏も簡素に福寿草の栽培方法を紹介されています。
こちらも平成福寿草の会結成以降と違って、福寿草の根は30センチ以上あるので大鉢植えを奨励。
肥料は私と同じで液肥を使っており、週に1回1000倍に希釈した液肥を晩秋から晩春まで施しています。
平成福寿草の会結成以降の福寿草に関する記事には会員同士の熱心な情報交換の影響か、
記事の内容にコピー&ペーストのような統一性を感じますが、
平成福寿草の会結成以前になると、執筆者の栽培に関する個性があり、面白いです。
「鉢は6〜7号鉢」「大鉢植え」「液肥」「(液肥を)毎週施す」という記述は
平成福寿草の会結成以降の記事にはありません。



趣味の園芸 1994年1月号

フクジュソウ  柳 宗民(園芸研究家)30〜37ページ
自生地とその環境 
自生地を見ると、多くは低山地帯の落葉樹下に自生しています。
フクジュソウの開花期である雪解けのころは落葉樹林はまだ芽の出ない冬枯れの状態ですから、
株にはよく日が当たることになります。
フクジュソウには日が当たらないと花が開かないという習性があるので、
咲き始めに日に当てないと開かずに終わってしまうことになります。
花が終わり葉が茂り始めると落葉樹林も芽吹いて日陰になってしまいます。
したがって栽培にあたってはこの環境条件に合うような光線管理をすることが大切です。

本来の生育サイクル
積雪地では雪解けとともに咲き、平地では2月から3月にかけて咲きます。
そして、花が盛りを過ぎると細かい切れ込みのある葉を出して5月ごろまで茂り、初夏には葉が枯れて休眠に入ります。
この休眠期までに株が太り、休眠中に花芽ができて、この花芽は晩秋に低温に合うことによって急速に育ちます。

改良品種とその歴史
代表的な品種は「福寿海」。他には「吉野」「紅撫子」「秩父紅」「日の本」「銀世界」「車白」
「紫雲」「三段咲き」「玉孔雀」「爪折笠」など、花色、花形に色々なものがあります。
「秩父紅」「紫雲」「三段咲き」「金鵄」「七変化」などは大手種苗会社の通信販売などで購入できます。

開花中の管理 長く花を楽しむために 33ページ
正月に楽しみたいときは促成栽培の株(黄色い蕾が出ている)を求めます。
花芽が硬いものは促成してありませんから、室内に入れて1月下旬まで開花を待ちましょう。

鉢植えの選び方
平鉢でもなるべく底深の鉢のものを選びましょう。
置き場
室内では日のさす窓辺などに置きましょう。日が当たらないと、花が開かないで終わってしまいます。
水やり
用土が乾き始めたらたっぷりと与えます。
化粧砂を敷いてあるものは上からかけると化粧砂が汚れるので、下から吸わせるようにします。
肥料
花が終わるまでは不要です。
花後に植え替え(34ページ参照)たら、お礼肥として骨粉入り油かす固形肥料を6号鉢に5個ぐらい施します。
蕾の処置。
特に力の弱まっている小鉢のものによく見られるのですが、
蕾が鞘鱗片の先を開けられないため開花できないという場合があります。
このようなときは、鞘鱗片の先を蕾を傷つけないように、ハサミで切り取ります。
花後の管理
平鉢植えは、無理な状態で株を植えてあるので、花後は直ぐに植え替えをします。




平鉢植えの植え替え 毎年花を楽しむために 34ページ
平鉢植えのものはそのままでは根がよく張ることができず、株は衰弱して来年よい花は期待できません。
毎年よい花を楽しむには、大鉢に植え替えたり、庭に植え付けます。

鉢植えの方法
適期
花が終わった直後。
作業ポイント
用土は市販の草花用培養土や小粒赤玉土5、腐葉土4、川砂1程度の水はけのよい用土を使います。
鉢は6号以上の駄温鉢でよいでしょう。
作業後の管理
屋外の日なたに置き、用土が乾き始めたら十分に水やりをします。
お礼肥として骨粉入り油かす固形肥料を6号鉢に5個ぐらい施します。
5月〜10月までは必ず日陰に置くようにします。
葉のない夏の間も水やりを忘れないようにするのがポイントです。
植え替えは、2年に1回、11月に行います。

庭植えの方法
適期
花が終わった直後。
植える場所
夏に日陰になるような落葉樹の下が最適です。
作業のポイント
植えつけ場所の土に腐葉土を混ぜ、根を広げるように植え付けます。
植える深さは根元が隠れる程度とし、上に落ち葉を敷いて乾きを防ぎます。水を与える必要はありません。
作業の管理
お礼肥として、化成肥料(チッ素、リン酸、カリ分各7〜8%のもの)を1株当たり大さじ1杯ぐらい施します。
植え替え、株分けは4年に1回ぐらい11月に行います。




苗から大鉢で育てる 毎年咲く! 大きな花が咲く!  35ページ
よい花を鉢植えで楽しむには、大鉢で育てることです。大鉢仕立ては、花時がじつに見事で見応えがあります。
このようなものは市販されていないので、ぜひ試してみてください。

株の選び方
芽数が多いほうがあとの育ちがよく、5〜10芽つきのものが手ごろでしょう。
根が黒くしなびていたり、短く切り詰められているものはよくありません。
鉢の選び方
6〜7号がよいでしょう。
ただし、プラスチック鉢や駄温鉢よりも、香炉鉢や日本サクラソウ用の鉢を用いたほうがより鑑賞的にすぐれています。

植えつけ方
作業ポイント
フクジュソウの根は横に張り出していて、株下にはほとんど根がありません。
植えるときには、株下に土が十分入るように内側に曲げ、土を包み込むようにして植えつけます。
植え終わったら、たっぷり水を与えます。
作業後の管理
日当たりのよい屋外に置き、用土の表面が乾き始めたら十分に水を与えます。
2月ごろに咲き出しますが、日が当たらない室内だと、芽が間のびしやすくなり、花が咲かなくなります。
日当たりのよい場所に置くことが花をよく咲かせるコツです。
鉢土の表面に、ゴヨウマツの落ち葉を敷くとフクジュソウの花と映りがよいものです。
ゴヨウマツの落ち葉がなければ、クロマツやアカマツの落ち葉を1/3〜1/2ぐらいに短く切って代用してもよいでしょう。
花後の管理 35ページ
花後に骨粉入りの油かす固形肥料を6号鉢で5個を1回施します。
葉が茂りはじめてきたら明るい日陰に移し、夏を越させます。
葉がすっかり枯れても1日1回は水を与え、乾かしすぎないよう管理します。
植え替えは2年に1回、11月に行います。

促成栽培をするには
促成栽培をするには、11月下旬ごろによく花芽が育った株を選んで、
深めの発泡スチロール箱に花芽を出して詰めて植えます。
十分に水を与え、温室かフレームに入れて、土に新聞紙をかけておきます。夜に室温が10度以下にならないよう調整します。
そして1日1回、新聞紙一面に水をかけて湿らせ、湿度を高めてやると急速に育ち、早いものは年末ごろには咲き始めます。
ただし、これを行うには市販株では無理で、前年から自分で育てたよい株を掘り上げて行うほうが確実です。
12月上旬には6〜7号鉢に鉢上げします。その後は植え替え後の管理に準じます。

増やして楽しむ フクジュソウの繁殖は、もっぱら株分けで行います 37ページ
適期
花芽の育った11月下旬ごろ
作業のポイント
株を掘り上げ株分けをしますが、あまり細かく分けるとその後の育ちがよくないので、少なくとも3〜5芽以上つけて分けるようにします。
株分けしたものは根が乾かないうちにすぐに植えつけるようにします。植えつけ方法は、大鉢植えに準じます。
作業後の管理
大鉢植えと同様です。

マイナスドライバーを使って分ける
フクジュソウは短縮した太くて硬い地下茎に芽がつくので、手では簡単に分けられません。
また芽と根が入り組んでいて、ハサミで切ると芽だけを切り落としてしまうことが多いので、
次の方法を用いて分けるとうまく株分けできます。
大型マイナスドライバーを用意します。花芽が地下茎のどこについているかを確かめて、
芽と芽の間の地下茎にドライバーを突き立てて左右にこじると、地下茎に割れ目が入って離れます。
絡み合った根をほぐすようにして手で引き分けると、芽も根も切れずにきれいに分けられます。







育てやすく、人気の高い 山野草 高橋勝雄 80ページ 
フクジュソウ、セツブンソウ


タネでふやすセンブツソウ
山砂や軽石砂を庭土に混ぜて、水はけよく植えつけると、タネでどんどんふえていきます。
センブツソウを育てる場所は、冬〜春はよく日が当たり晩春からは日陰になる落葉樹の下が適しています。

根が長いフクジュソウ
庭植え、鉢植えの両方ができます。庭植えの場合は、セツブンソウと同じような場所が適しています。
鉢植えの場合、根が30センチぐらいあるので、大鉢に植えます。
市販の液体肥料の1000倍液を週に1回ずつ晩秋〜晩春まで施します。開花中もかまわずに施します。
地上部が枯れたら日陰に移します。夏の間は休眠していますが、秋になると根が活動を始め、11月ごろに花芽ができます。
鉢植え株に花芽が確認できたら、1か月ほど寒さに合わせます。
その後に、南向きの出窓や廊下の暖かい場所に移しますと、正月ごろに花が咲き出します。

栽培のポイント
置き場所 冬〜春は日当たりで、それ以降は日陰に移します。
肥料 晩秋〜晩春まで市販の液体肥料の1000倍液を週に1回施します。
水やり 地上部が枯れた後も続けます。
植え替え 休眠期間の夏に植え替えます。
ふやし方 センブツソウはタネで、そのほかは株分け(根茎分け)。



福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.14 1995年12月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-18 0:00) 
総ページ数35ページの週刊誌なだけあって、福寿草のネタをギュッと詰め込んだ薄い一冊。
自生地紹介の他に、表紙になっているように
福寿草の花茎を苔ボールにしたりゲイラックスで包むアレンジも紹介されています。
他の園芸雑誌では「福寿草の正月飾りを何とか延命させ来年以降も花を楽しみましょう」と訴えているのに
切り花として存在感あるアレンジで飾って楽しもうという試みが斬新。
寄せ植えも、他とは一線を画しており、福寿草愛好者ではない人物に編集部が
お題として福寿草を提案した感じの内容になっています。

福寿草栽培方法を東京のさくらそう会世話人代表 鳥居恒夫氏が務めており、興味深い。


週刊花百花 40 Fleur フルール  1995年12月14日号

福寿草の写真と歴史 2〜5ページ

美しい女神の化身と伝えられる 多種多彩な品種を守り続けて 6〜7ページ
「三段咲き」は外輪から黄金、緑、黄金と3段に咲く花は、全開まで約30日かかる。
11月の「福寿海」の根。これほど根が広がるまでには長い歳月を要する。「福寿海」は芽が太く、芽の出方のよい強健な品種。




もっと上手に花を撮る.30
可憐さを表現するにはカメラアングルが決めて 写真・指導 高橋扶臣 16ページ
福寿草図鑑 17ページ


姫川源流自然探勝園 東日本最大の福寿草群生地見開き写真 18〜19ページ
季の花歳時記 福寿草と旬の暮らし 20〜21ページ
福寿草を寄せ植えでカジュアルに楽しむ 26〜27ページ

ビギナーにもできる園芸ガイド
雪どけの花を鉢植えで育てる 28〜29ページ
指導:鳥居恒夫 東京都夢の島熱帯植物館(東京の さくらそう会世話人代表)
お正月の平鉢は福寿草栽培には不向き。花芽から育て、夏の日ざしさえ防げば、毎年花を咲かせられる

苗を買う:促成栽培の花鉢は栽培に不向き 栽培するなら苗から育てる
お正月用の鉢植えは、根を半分に切っているため、翌年も花を咲かせるのは難しい。
本格的に栽培するなら苗から育てよう。

水と肥料:夏の高温と乾燥には気をつける 土の養分補給に肥料を使用
開花期には、少し多めに。根が生長する3月上旬から5月上旬は、水切れしないように十分に与える。
6月以降は、地上部が枯れていても、土が乾けば、水を与える。
肥料は植え付け時に、用土に緩効性肥料を混ぜる。
茎葉の伸びる3月から5月にも、液体肥料を1000倍に薄めて与える。マグアンプK中粒・原液ハイポネックス

鉢植え:素焼きの6号鉢で 根の入れ方には要注意
フクジュソウは根部が大きいため、6号鉢などの深めの鉢が適する。
お正月に売られている平鉢は、一般的な鑑賞用なので、花後すぐに植え替えること。
購入した株の植え替えや、生長した株の植え替えは、12月中までに行う。用土は赤玉土7、腐葉土3。
生長が旺盛な5月下旬までは十分日光に当てるが、フクジュソウは強い日ざしを嫌うので、夏は日陰になる場所で管理する。
害虫の心配はほとんどないが、ハダニの発生に注意したい。葉の裏に霧水をかけると予防になる。

庭植え:開花期にはよく日が当たり 夏は日陰になる場所を選ぶ
地表面よりも株の位置が少し高くなるように植える。
芽が2〜3センチ埋まるまで、土を5〜6センチの厚さに被せるのが目安。
3〜4年は植え替えの必要がなく、肥料は毎年10月頃に、株の周りを浅く耕して元肥する。
土の表面に落ち葉を敷くマルチングは、夏の暑さと水分の蒸発を防ぐ。雪が降らない地域では、からっ風の寒さからも守る。
自生地では、落葉樹林の落ち葉がこの役目をする。

株分け:花芽が離れていたら株分け 手でつまんで引き離す
庭植え株は3〜4年に一度は株分けをする。もし芽数が増えていたら株分けをする。
自然に芽が分かれているので、一株3〜5芽を目安に分け、大きめの鉢に植え付ける。
11月から12月に株が大きくなっていれば株分けをする。
根先を切ると養分が吸収できなくなるため扱いには注意。
掘り出した株に付いた土を落とし、芽と株をよく確かめる。
芽数が不揃いでも、分けられやすい部分で分けるのが良い。
株を手で持ち、折り曲げるようにすると分かれやすい。




フルール花紀行
春を告げる雪どけの花を探しに 30〜33ページ
一面をおおう福寿草、可憐な小花たちの大群落をめぐる花旅
全国17箇所を紹介。露天風呂も紹介。



福寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.13 2001年3月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-17 15:03) 
古典園芸品種である福寿草に様式美が無いのが気になっています。
今号には江戸時代の鉢植えされた福寿草の絵が載っており、
鑑賞のしかたが今とは違うことが伝わってきて大変興味深いです。


緑と水のひろば No.23 2001年3月号

東京の自然図鑑
世界に誇る江戸の園芸 青木宏一郎
資料提供:千葉県立中央博物館
青木宏一郎:著書に「江戸の園芸」「江戸のガーデニング」「江戸時代の自然」「幕末維新・江戸庶民の楽しみ」などがある。


見開き2ページに福寿草に関する文章記載は皆無ですが、
鉢植えされた福寿草があり、その鉢は朝顔・桜草、現在の福寿草と異なり興味深い。
また描写された茎丈は、花容だけを示す傾向が強い現在の福寿草界と違い、全体の美が探究されているように感じて興味深い。



寿草 育て方 温故知新 雑誌 本 書籍.10 2004年1月号  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2026-3-16 22:49) 
柳宗民氏執筆。福寿草栽培として5〜6号鉢を奨励。
NHK日本放送出版協会発行の雑誌だけに、万人向けな内容。
何年も昔の「趣味の園芸」を読んでも、この姿勢は変わらない。
得られるモノが少ない内容ではあるが、変わらないからこそ、今との違いを気付かせてくれる内容。
タイトルは『フクジュソウの植え替え』となっているが、
その中身は、福寿草愛好者が求める『フクジュソウの植え替え』ノウハウでは無く
あくまで年末年始に販売されている『平鉢植えの正月飾りの福寿草の生かし方』。
古い園芸雑誌に掲載されいる福寿草関連の時期は、『平鉢植えの正月飾りの福寿草の生かし方』が主である。



趣味の園芸  フクジュソウの植え替え  2004年1月号



フクジュソウの植え替え  柳 宗民  38〜43ページ
フクジュソウは旧正月に稔りの色である黄金色の花を咲かせるため、江戸時代から
お正月に欠かせない花とされてきました。正月飾りとして、小さな鉢に植えたれた開花株を購入された方も多いでしょう。
そのままにしておくと翌年までもたないことがありますが、開花後すぐに植え替えを行うことで、毎年花を楽しむことができます。

Q:なぜ植え替えが必要なの?
A:針金のような根が長く伸びるため、平鉢のままでは育ちません。
正月飾りとして出回っている鉢植えは、底の浅い平鉢に植えられていますが、
フクジュソウは本来、針金状のたくさんの根が長く伸びるため、根をかなり切り詰められています。
加えて、芽を固定するため、培養土ではない赤土のような締まる土を固く詰め込んでいるため、
花後このままにしておくと、新根が十分に張れないうえに、肥料不足で育ちが悪くなってしまいます。
そこで、花が終わったらすぐに、十分に根が張れるように、底の深い鉢か庭の落葉樹の下に植え替えます。
植え替え後、肥料を施しながら育てれば、来年も花を楽しむことができます。

Q:真冬に植え替えしても大丈夫?
A:春に葉が茂ると傷みやすいので、冬の間に植え替えします。
フクジュソウは、わが国の中部以北に自生するキンポウゲ科の宿根草です。
寒い地域に多く野生し、最も野生が多いのが北海道です。
寒さに当たることによって花芽が育つ性質のため、正月用の平鉢植えのものは、
ひと霜降りてから掘り上げ、花芽つきの株を出荷しています。
そのため、正月用に購入した平鉢植えのものは、寒中に植え替えしても大丈夫です。
春になって葉が茂ると、植え替え時に株が傷みやすくなるので、花が終わりしだい、植え替えましょう。
原則的にフクジュソウの株分けや植えつけは、11月下旬から12月にかけてが適期です。
寒さがくる前に植え替えると花芽の育ちが悪くなる恐れがあるので、霜が降りてから行います。




鉢に植え替える  40ページ
2年目以降も鉢植えで楽しみたい場合は、平鉢から底深の鉢に植え替えをします。

1. 正月飾りとして出回る平鉢植え。化粧砂で化粧していたり、ウメやマツとの寄せ植えも多い。花後すぐに植え替えるのが適期。
2. 花がしおれたら鉢から抜き、根鉢を手でくずす。(他の植物と寄せ植えになっている場合は、1株ずつ鉢に植えつけて管理する)
3. 手で赤土などの植え土を落とす。
4. 5〜6号の底の深い鉢を用意する。
5. 鉢底を鉢底網でふさぎ、深さの1/6程度まで排水用のゴロ土を入れる。
赤玉土小粒と良質の腐葉土を半々ぐらいに混ぜた培養土
(元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料を1リットルの培養土<5号鉢約1杯分>に対してスプーン2杯程度を混ぜる)
を鉢の半分まで入れる。
6. フクジュソウの株を鉢の中に入れ、培養土を足しながら植えつける。
根の間にも培養土がよく入るように、はしなどでつつきながら作業するとよい。


庭へ植えつけ  41ページ
庭がある場合は、フクジュソウが最も好む落葉樹の下に植えつけましょう。
4. 1〜3の手順は前ページの鉢への植え替えと同じ。落葉樹の下の植えつけ場所に、良質の腐葉土をたっぷりとまく。
5. スコップで土を掘りながら、腐葉土と土をよく混ぜる。
6. 植えつけたら十分に水をやり、株のまわりに落ち葉や腐葉土を敷く。

フクジュソウのホント?  40〜41ページ下段
本当は正月に咲かない?
フクジュソウは正月の花とされますが、正しくは旧正月に咲く花で、今日の新暦では2月が開花期となります。
したがって、2年目以降は夏のころに生じた花芽が晩秋の低温によって育ち、翌年の2月ごろに開花します。
曇りや雨の日は花が咲かない?
フクジュソウの花は日を受けて咲き、曇雨天時は開きません。室内で楽しむ場合は、日の当たる窓辺に置きます。
日の当たらない場所では、花が開かないまま終わることもあります。
1か月も花が咲く?
フクジュソウは1つの芽から数輪の花を次々と咲かせるため、大株になると1か月くらい花が楽しめます。
暑い夏は寝て過ごす?
花が咲き終わるごろになると、切れ込みの深い葉が茂り始め、新根が出て株が育ちます。
この葉は5月に入ると早くも枯れ始め、株は休眠に入ります。
葉が枯れると地上部はまったくない状態になります。




植え替え後の管理 〜休眠期の水やりを忘れずに〜  42ページ
フクジュソウは丈夫で育てやすい植物です。地上部が枯れる休眠期の水やりを忘れずに行えば、毎年美しい花が楽しめます。
画像解説:落葉樹林に野生するフクジュソウ。傾斜地に生える植物のため、水はけのよい土を好む。

鉢植えの場合
置き場
植え替え後は戸外の日なたで管理します。春に落葉樹の葉が茂り始めてきたら、日陰に移します。
秋に落葉樹の葉が落ちたころから再び日なたに移し、開花を待ちます。
水やり
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
6月に入ると葉が枯れて、地上部がなくなりますが、水やりを忘れないようにします。
特に夏場に水やりを忘れ、乾燥させると枯れてしまうことがあるので、
地上部がない時期も、鉢土が乾きだしたら十分に水やりをします。
肥料
葉が茂り始めるころに、固形の油かす(6号鉢で小指の先程度の大きさのもの5〜6個)を置き肥すれば
その後の追肥は必要ありません。
病害虫の防除
夏に乾燥させると、根に白絹病が発生することがあります。
植え替え時に気づいたら、株を焼却処分します。

庭植えの場合
植えつけ場所
山地の落葉樹の下に多く自生するため、庭の落葉樹の下に植えつけます。
水やり
乾燥防止に落ち葉などを敷いておけば、特に必要ありません。
肥料
花後すぐに化成日領(N-P-K=7〜8%等量)を1株あたり、おちょこ1杯程度施します。
病害虫の防除
鉢植えと同様に対処します。

フクジュソウの値段
フクジュソウの値段は、他の宿根草のように一株いくらではなく、1芽いくらで取り引きされる習慣があります。
例えば、1芽300円なら、5芽ついている株は1500円になります。
1芽の値段を1株と勘違いして飛びつくと、思わぬ額を請求されることもあるのでご用心を。

江戸時代の福寿草ブーム  43ページ
「福寿草写生図」著者不明、江戸末期 天保年間ごろ
左:爪折  右:百合咲き 
雑花園文庫蔵

江戸時代はたいへんなガーデニングブームで、多くの植物が盛んに品種改良されました。
フクジュソウもこれにもれず、当時の記録によると、江戸時代末期までに百数十の園芸品種があったといわれています。
野生のものはほとんどが黄花の一重咲きですが、改良品種には半八重咲き、万重咲きのほか、
撫子の花のように弁端が切れる撫子咲き、花弁が細く切れ込む采咲き、そのほか丁子咲き、爪折れ咲き、重ね咲きなど
変わった花容のものが多種ありました。
花色も黄色のほか、赤花と称する橙赤色花、白花といわれるクリーム色、オレンジ色、
弁表が黄色、弁裏が紫色となる2色花、褐緑色や黄緑色など、実に多彩です。
このような千変万化の園芸品種が多数改良されたことは驚くべきことで、
江戸の園芸がいかに発展していたかをうかがい知ることができます。
残念ながら現在ではこれらの品種の多くが失われ、数品種のみが種苗会社の通信販売などで購入することができます。
正月用に売られているものは、フクジュカイ(福寿海)という半八重咲き丸弁の黄花品種がほとんどです。
フクジュカイは早咲きで強健、他品種よりも繁殖力があるため、大量生産されています。
ただし、他の宿根草に比べると成長は遅く、1年に2倍程度にしか増えません。

北国の主な管理・作業
北海道地方
鉢植えは10月下旬に花芽ができる。12月は寒い室内の窓辺で管理し、芽の成長を見ながら、正月に咲くよう室温を調整する。
雪解け後、庭に植える。(遠藤克昭)
東北(日本海側)・北陸地方
植え替えは秋。その際、根を切り詰めたり乾かしたりしない。
正月飾りに使った時は、役目がすみしだい、すみやかに大鉢に植え替える。(片山芳宣)
東北地方(太平洋側)
花後は夜間凍らない場所で管理。4月に庭植えにするか一回り大きな鉢に植え替える。
地上部が枯れるまで日当たりに置き、その後は日陰に置く。(橋本 正)







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