第二弾は、
自宅での植物の発見 です。
まず、低学年の生徒に重要な
「観察する対象物を身近なものから、徐々に遠くへと変化させていく手法」の第二段階です。
対象エリアを自宅とします。
1)自宅の庭やベランダ、室内にある「草花や樹木」への「なぜ?」という問いを発する 家庭で発見できる身近な「草花」や「樹木」に素朴な疑問「なぜ?」を発することから始めます。
疑問符:その1「なんという名前の花や草、木なの?」
当然、学校の校庭での体験があり、その上でその手法を知った上で、どんな花、草、木なのかを観察することから、始まります。今度は、以前の経験から、観察日記を書いて、皆の前で報告することから、始まります。
□実施のポイント□
大事なのは、事前にこうしたプログラムが行われることを父兄に知らせ、「どんな質問が子どもから発せられるか」を予想し、準備してもらうことです。 「花の名前」「どこで買ったか」「誰(父から選ばれたものでも)が選んだか」「なぜ、この花屋や草を選んだ(永く育成したかなど)か」 などです。
郷土学習への支援を求める連絡を家庭に行います。どんなプログラムでどのような観察を子どもたちが行うかを知らせます。
そのプログラムに親たちがどのように対応するのかはその家庭の自由です。大事な点は、花は草木の発見は、切り花や鉢植え、地植えでなくても良いという点です。草木や花に関するものなら、なんでもOKという点です。もちろん、庭の花や花瓶、鉢植えの花の方が、一定期間の観察を可能にしますが、その花に関するものの来歴や人との関わりという点での探求は可能になることもあり、必ずしも生きた花や草、樹木でなくても良いのです。家庭で出会う「花・草・木」ということが大事なのです。
例えば、
「花の本」「花の香り」「花や草の柄の衣装や壁紙、布」「花の形の置物」「花の歌」
なんでもかまわないという点が重要です。ただ、なぜそこにあるのか、誰が求めてそこにあるのか、いつからあるのかという探求が必要になります。さらに観察して、なんの花なのか、その名前、形を描いて、よく観察するということです。そして、学校に持ち寄ります。2)学校にその問いの答えを持ち帰るさあ、皆に報告するにはどうしたら良いのかということになります。第一には、同じフォーマットの質問用紙と解答用紙を準備しておくことが良いでしょう。その上で、実際のものを皆で見るために「写真に撮る」「絵に描く」という方法も考えておきます。
もちろん、Webコミュニティを用意してありますので、会員登録して、ログイン後に事前に用意された「ホームレポート」専用コミュニティに画像をアップすることも可能です。
重要な点は、この集まった「花・草・木」の情報をさらに授業でその花の品種や様子から、掘り込んで植物への興味を喚起することです。その意味では、「完全な回答でなくてもよい」のです。わからなければ、「どのように調べたらよいのか」へと導いていきます。そうした授業を進めるのに何より重要なのは、指導する側の探求をサポートする体制づくりと情報的な準備なのです。そして、同時に親たちへのフィードバックも忘れてはならない作業です。
こうした子供の発見物語が親子で会話する重要な材料でもあることを忘れてはならないのです。
また、当然、両親、兄弟など家族の方々の「花などの植物とそれを取り巻く風土文化理解の醸成」も重要な目的(生涯教育としての風土教育)の一つなのです。詳細は、本カテゴリーにある「郷土学習」準備篇コーナーをご覧ください。<この項、了>