<Wikipediaより、転載>

ツバキ科(Theaceae)は、双子葉植物ツバキ目に属する科。 ツバキ、サザンカ、チャ(茶の木)、ナツツバキ、サカキ、モッコクなどを含む。
ツバキ亜科(Theoideae)、モッコク亜科(Ternstroemioideae)およびSiadenioideae亜科に分けられる。木本で、葉は互生する。花は放射相称で子房上位。がくと花弁の数は5または4のものが多いが、さらに多いものもあり、特にツバキなどはがくから花弁に連続的に移行する。花弁は離生するものと、基部が合生するものがある。おしべは多数。果実はさく果か核果(ツバキ亜科)、または液果か閉果(モッコク亜科)。約21属500種からなり、大部分が東・東南アジアに、一部は南北アメリカ大陸などに分布する。

【科名の由来】

科名はかつてこの科にあったチャ属(Thea)に由来する。チャ属は1970年代に、ツバキ属に統合された。廃止になった属名がラテン語の科名に使われているのは、ツバキ科だけである。

【分類】

Theoideae ツバキ亜科

Apterosperma
ツバキ属 Camellia - ツバキ、サザンカ、チャノキ、ヤブツバキ
Dankia
Franklinia
Gordonia
Pyrenaria
ヒメツバキ属 Schima - イジュ(ヒメツバキ)
ナツツバキ属 Stewartia - ナツツバキ
ヒサカキサザンカ属 Tutcheria - ヒサカキサザンカ

Ternstroemioideae モッコク亜科

ナガエサカキ属 Adinandra - ナガエサカキ、リュウキュウナガエサカキ、ケナガエサカキ
Anneslea
Archboldiodendron
Balthasaria
サカキ属 Cleyera - サカキ
ヒサカキ属 Eurya - ヒサカキ、ハマヒサカキ、サキシマヒサカキ、クニガミヒサカキ
Freziera
Symplocarpon
モッコク属 Ternstroemia - モッコク
Visnea

Sladenioideae亜科

Sladenia
Ficalhoa


【系統】

従来は花の形態の類似を重視してオトギリソウ科などのグループ(古くは離弁花類、クロンキスト体系ではツバキ目)に入れられていた。しかし新しいAPG植物分類体系ではツツジ目に移され、3つの亜科は系統が異なるとして別の科(ツバキ科・モッコク科・スラデニア科)とされている。

<転載、以上>
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