<Wikipediaより、転載>

アキギリ属(アキギリぞく)とは、シソ科の属の一つ。学名 Salvia 。 中南米やヨーロッパを中心に世界に約900種が分布する。サルビア、セージがこれに含まれる。1・2年草または宿根草であり、観賞用に栽培されるものが多数あるが、一部、薬草として用いられる種類もある。日本語では、アキギリ属のうち、観賞用のものをサルビア、薬や香辛料として使用できるものをセージと言って区別している場合が多い。また、最近ではアキギリ属のことをサルビア属と言うことも多い。

【特徴】

草本、一部は低木になる。葉は対生、単葉のものもあるが、羽状複葉に避けるものも多い。
花は輪生に見えるが、実際には対生でありながら、それぞれが分枝を持つ偽輪生。それが穂状や総状などになる。萼は唇状で、上唇は三裂、下唇は二裂。花冠は唇花状。上唇は幅が狭くて立ち、下唇は幅が広くて三裂し、その中央が大きい。

【下位分類】

日本原産の種類としてはアキノタムラソウ、キバナアキギリ(黄花秋桐)など約10種がある。アキギリやアキノタムラソウは山野に普通な野草である。ミゾコウジュは絶滅危惧種に指定されている。

【主な種類】

●日本国内の代表的な種は以下の通り。

アキギリ S. glabrescens Makino
アキノタムラソウ S. omerocalyx Hayata
キバナアキギリ S. nipponica
ナツノタムラソウ S. lutescens Koidz. var. intermedia (Makino) Murata
ハルノタムラソウ S. ranzaniana Makino
ミゾコウジュ S. plebeia R. Br.

●次に日本国外の有名なものを挙げる。

サルビア・アズレア(ブルーセージ) S. azurea
サルビア・インディゴスパイヤー S. 'Indigo Spires'
サルビア・ウリギノーサ(ボッグセージ) S. Uliginosa
サルビア・エレガンス(パイナップルセージ) S. elegans 'Scarlet Pineapple'
サルビア・オフィキナリス(薬用サルビア、セージ) S. officinalis
サルビア・ガラニチカ(アニスセンテッドセージ) S. guaranitica
サルビア・グルチノーサ(ジュピターズディスタフ) S. glutinosa
サルビア・コクシネア(またはサルビア・コッキネア) S. coccinea
サルビア・シナロエンシス(コズミックブルー) S. sinaloensis
サルビア・スクラレア(クラリーセージ、オニサルビア) S. sclarea
サルビア・スプレンデンス(ヒゴロモソウ、サルビア) S. splendens
サルビア・ディスコロール S. discolor
サルビア・ディビノラム S. divinorum
幻覚作用を持つサルビノリンAは、日本など多くの国では所持・使用が禁止されている。
サルビア・トランシルバニカ S. transsylvanica
サルビア・パテンス(ソライロサルビア) S. patens
サルビア・ビリディス(ペインテッドセージ) S. viridis (horminum)
サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) S. farinacea
サルビア・プラテンシス(メドーセージ) S. pratensis
サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ) S. microphylla
サルビア・ミルティオリザ (タンジン) S. miltiorrhiza
サルビア・リラータ S. lyrata
サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ) S. leucantha
サルビア・レペンス S. repens

<転載、以上>
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イヌハッカ亜科アキギリ属(Salvia)