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種子形態による3つの区分を知る

この種子研究の子孫繁栄の仕組みについてのカテゴリーは、以下の3区分でサブカテゴリーを設計しています。

1)自然を利用するタネたち

自力で移動できない植物たちにとって、環境・自然をうまく利用することだけが、その生き残り策ともいえます。
種子の場合は、
養分のある場所に自らを「撒く、移動させる」ことがまず第一に重要になります。「重力や風などを利用して、地面に自らを撒き散らす方法」水辺なら、「水の流れを利用して、遠くへ運んでもらう方法」などがそれです。
さらには、発芽するにも季節・時期などによっては、様々な困難にぶつかることもあって、「時間、季節を図って発芽する」などという知恵も発揮する場合があります。

サブカテゴリーでは、こうした趣旨とその仕組みや植物の知恵を研究していきます。

2)動物(人やその他の動物)を利用するタネたち

種子を移動させる、同じ場所でなく、より仲間と競い合うことの少ない遠くへ移動させるのに「人」や「動物(鳥、虫、獣等)」を利用する種子や実があります。
「食べてもらい、種だけを捨てさせることで移動する」「くっついて運んでもらう」「蓄えとして、貯蔵してもらい埋めてもらう」などという様々な方法があるのです。この仕組みは、正に生態系の循環を観る絶好の機会ともいえるものです。そうした内容をサブカテゴリーで扱っていきます。


3)自分だけの力で生き残るタネたち

誰も利用しないで生き残ることは可能でしょうか?自分のちからで種子を飛ばして、撒くという植物もあります。動けないはずの植物もある種の植物に限っては、そうした進化を遂げ、様々な機能を獲得して、実を、種子を飛ばして、まき散らすことができるようです。こうした種子群もサブカテゴリーで扱っていきます。

<この項、了>
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子孫繁栄方法による区分