<Wikipediaより、転載>

ノアザミ(野薊、学名: Cirsium japonicum)はキク科アザミ属の多年草。

【特徴】
茎の高さは0.5-1mになる。
葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。茎葉の基部は茎を抱く。花期にも根生葉は残っている。
花期は5-8月で、アザミ属の中では春咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いているものも見られる。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、直径は4-5cm。花の色は紫色であるが、まれに白色のものもある。花を刺激すると花粉が出てくる。総苞はよく粘る。

【分布と生育環境】
アザミ属は、分布域が比較的広いものと極端に狭い地域固有種がある。ノアザミの分布域は広く、日本の本州、四国、九州の草原や河川敷に見られ、アジア大陸にも変種が分布する。


キク目 Asterales
キク科 Asteraceae
タンポポ亜科 Cichorioideae
アザミ連 Cardueae
亜種:Carduinae
アザミ属 Cirsium
ノアザミ C. japonicum

<学名>
Cirsium japonicum
Fisch. ex DC.

<和名>
ノアザミ(野薊)
<英名>
Japanese thistle

<亜種・変種>
カラノアザミ C. j. subsp. maackii
オニオオノアザミ C. j. var. diabolicum
トゲアザミ C. j. var. horridum
ミヤマコアザミ C. j. var. ibukiense
オキノアザミ C. j. var. okiense
ケショウアザミ C. j. var. vestitum


以下は、Wikipediaより転載した画像
(Cirsium japonicum  2008年6月、福島県会津地方)



<転載、以上>

●BGPlants学名検索より

学名:Cirsium japonicum Fisch. ex DC.
和名:  ノアザミ
学名ステイタス: 標準

掲載図鑑とページ番号: (平凡社・日本の野生植物)草本3: 216;(保育社・原色日本植物図鑑)草本1: 37;(講談社・Flora of Japan)3b: 134;(至文堂・日本植物誌)1526;

文献情報(原記載文献など): Prodr. 6: 640 (1837); Siebold & Zucc. in Abh. Akad. Muench. 4(3): 192 (1846); A.Gray in Narr. Exped. Perry 2: 314 (1857); Miq. in A. M. B. L.-B. 2: 184 (1866); Matsum. & Koidz. in B. M. T. 24: 163 (1910), excl. syn., p. p.; Makino, 増訂草木図説 3: t. 895 (1913); Kitam., Cirs. Nov. Or.-As.: 10 (1931), in A. P. G. 3: 4 (1934), Comp. Jap. 1: 64, t. 9, f. 1; t. 17, f. 1-2 (1937), in Ohwi, Fl. Jap. ed. Engl.: 906 (1965); Masam., Fl. Geob. Yakus.: 453 (1934); H.Hara, ESJ 2: 174 (1952); Ohwi, Fl. Jap.: 1211 (1953); C.Shih & Greuter, Fl. China 20-21: 167 (2011), p. p.

<注>学名にある「Fisch.」
は、1823〜1850年にロシアのサンクトペテルブルク植物園の園長を務めた、ドイツ生まれのロシア人植物学者 Friedrich Ernst Ludwig von Fischerのことだと推測されます。
Wikipediaの略歴(英文)は、
こちらから。

また、文献としての初出は、学名検索にある「Prodr.」から、
スイス人植物学者のオーギュスタン・ピラミュ・ドゥ・カンドールが出版した植物カタログの「Prodromus Systematis Naturalis Regni Vegetabilis」であることが解ります。以下に同氏の略歴をご紹介しておきます。

<Wikipediaより、転載>

オーギュスタン・ピラミュ・ドゥ・カンドール(Augustin Pyramus de Candolle または Augustin Pyrame de Candolle、1778年2月4日 – 1841年9月9日)は、スイスの植物学者である。
カンドールはチャールズ・ダーウィンのと自然淘汰の原理に影響を与えた "自然の戦争"の考え方を示し、異なる種が、類似する環境のもとで、同じような性質を発達させるいわゆる「相似(analogy)」の現象を認識した。一定の光の下でも、植物の葉の動きが日変化することを認識し、植物に内部的な生物時計があることを主張した。
オーギュストの子孫、アルフォンス・ドゥ・カンドール(Alphonse de Candolle)やカジミール・ピラミュ・ドゥ・カンドール(Casimir Pyrame de Candolle)も分類学の研究に貢献し、オーギュスタンが編集を始めた、植物カタログProdromus Systematis Naturalis Regni Vegetabilisの作成を行った。

<転載、以上>
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