<Wikipediaより、転載>
ホトケノザ(仏の座、学名: Lamium amplexicaule)とは、シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草である。
別名のサンガイグサ(三階草)は、茎が段々につくことから。
英語名:henbit、common henbit、giraffehead、henbit deadnettle
【形態・生態】
成長した際の高さは10 - 30cm。四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。
葉は対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉枝を持つ円形、上部では葉枝はなく茎を抱く。
葉の形態の「抱茎の」という表現が、品種名の「amplexicaul」です。
花期は3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザ(f. albiflorum)と呼ばれる。
【分布・生育地】
アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に自生する。
道端や田畑の畦などによく見られる雑草である。
【人間との関わり】
子供が花びらを抜き取り、それを吸って蜜を味わって遊ぶことがある。
春の七草の一つに「ほとけのざ」があるが、これは本種のことではなく、標準和名をコオニタビラコというキク科の草である。ところが、このためにこの種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合がある。本種は食用ではないため、注意を要する。
■植物画■
■花の画像■<英文のWikipediaより転載>
<転載、以上>
【ホトケノザの花について】
このホトケノザの花については、以下に詳細な説明があり、そのハチと興味深い関係が良くわかります。
<「身近な雑草のゆかいな生き方(稲垣栄洋著)」より、転載>
花は上唇と下唇を開いた口のような形をしている。舌を出した口をデザインしたおなじみのローリングストーンズのロゴマークを思い浮かべてもらえばいいだろう。
この花は唇に似ているので植物学的にも唇形花(しんけいか)と呼ばれている。(中略)
下唇には目を引く美しい模様が描かれている。この模様が空中を飛ぶハチへの標識となっている。さらにこの下唇は少し広くなっていて、ハチの着陸場所として、ヘリポートのような機能を持っている。標識を見つけたハチはこの模様目がけて着陸するのである。下唇に着陸すると、上の花びらには花の奥へ向かっていくつもの線が引かれている。これがガイドラインと呼ばれるもので、ちょうど着陸した飛行機を誘導するラインのように、ハチを蜜のある場所へと導く道標の役割をしているのだ。そして、蜂を花の一番深い所へと導いていくのである。世の中には口のうまい人がいるが、ホトケノザもたとえれば、巧みなリップサービスで蜂を誘い込む。
花は細長く、なかへ入るほど細くなていく。こうして蜂が花のなかを進んでいくと、上唇の下に隠れていた雄しべが静かに下がってくる。そして、蜜探しに夢中な蜂の背中に花粉を着けるのである。(中略)
蜂をとりこにして止まないホトケノザの魅惑的な唇も、当の蜂がいなければ、何の価値もない。
蜂が少なくなる夏になると、ホトケノザはその口をかたく閉ざしてしまう。そして、葉の付け根に目立たない閉鎖花(へいさか)をつけるのだ。閉鎖花は開くことなく、つぼみのままで、自分で花粉を受粉して実を結んでしまう。無駄口を叩かないということなのだろうか。あれだけ饒舌なホトケノザでさえ、口を開くべき時期と、口を閉じる時期をわきまえているのである。
ところでホトケノザの名前は、花を囲む葉の形が仏さまの蓮座に似ていることに由来している。
<転載、以上>
ホトケノザ(仏の座、学名: Lamium amplexicaule)とは、シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草である。
別名のサンガイグサ(三階草)は、茎が段々につくことから。
英語名:henbit、common henbit、giraffehead、henbit deadnettle
【形態・生態】
成長した際の高さは10 - 30cm。四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。
葉は対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉枝を持つ円形、上部では葉枝はなく茎を抱く。
葉の形態の「抱茎の」という表現が、品種名の「amplexicaul」です。
花期は3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザ(f. albiflorum)と呼ばれる。
【分布・生育地】
アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に自生する。
道端や田畑の畦などによく見られる雑草である。
【人間との関わり】
子供が花びらを抜き取り、それを吸って蜜を味わって遊ぶことがある。
春の七草の一つに「ほとけのざ」があるが、これは本種のことではなく、標準和名をコオニタビラコというキク科の草である。ところが、このためにこの種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合がある。本種は食用ではないため、注意を要する。
■植物画■
■花の画像■<英文のWikipediaより転載>
<転載、以上>
【ホトケノザの花について】
このホトケノザの花については、以下に詳細な説明があり、そのハチと興味深い関係が良くわかります。
<「身近な雑草のゆかいな生き方(稲垣栄洋著)」より、転載>
花は上唇と下唇を開いた口のような形をしている。舌を出した口をデザインしたおなじみのローリングストーンズのロゴマークを思い浮かべてもらえばいいだろう。
この花は唇に似ているので植物学的にも唇形花(しんけいか)と呼ばれている。(中略)
下唇には目を引く美しい模様が描かれている。この模様が空中を飛ぶハチへの標識となっている。さらにこの下唇は少し広くなっていて、ハチの着陸場所として、ヘリポートのような機能を持っている。標識を見つけたハチはこの模様目がけて着陸するのである。下唇に着陸すると、上の花びらには花の奥へ向かっていくつもの線が引かれている。これがガイドラインと呼ばれるもので、ちょうど着陸した飛行機を誘導するラインのように、ハチを蜜のある場所へと導く道標の役割をしているのだ。そして、蜂を花の一番深い所へと導いていくのである。世の中には口のうまい人がいるが、ホトケノザもたとえれば、巧みなリップサービスで蜂を誘い込む。
花は細長く、なかへ入るほど細くなていく。こうして蜂が花のなかを進んでいくと、上唇の下に隠れていた雄しべが静かに下がってくる。そして、蜜探しに夢中な蜂の背中に花粉を着けるのである。(中略)
蜂をとりこにして止まないホトケノザの魅惑的な唇も、当の蜂がいなければ、何の価値もない。
蜂が少なくなる夏になると、ホトケノザはその口をかたく閉ざしてしまう。そして、葉の付け根に目立たない閉鎖花(へいさか)をつけるのだ。閉鎖花は開くことなく、つぼみのままで、自分で花粉を受粉して実を結んでしまう。無駄口を叩かないということなのだろうか。あれだけ饒舌なホトケノザでさえ、口を開くべき時期と、口を閉じる時期をわきまえているのである。
ところでホトケノザの名前は、花を囲む葉の形が仏さまの蓮座に似ていることに由来している。
<転載、以上>
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