<Wikipediaより転載>

クスノキ科(楠科、学名:Lauraceae)とは、55属2000種以上を含む被子植物の科。多くは温帯南部や熱帯、特にアジア南東部やブラジルに分布する。日本ではタブノキをはじめ照葉樹林の構成種を多く含む。大部分の種は常緑(一部落葉)高木ないし低木だが、スナヅル属(Cassytha)はつる性の寄生植物である。
精油を含み、芳香をもつ種が多い。そのためクスノキ(防虫剤などになる樟脳を採る)や、シナモン、ゲッケイジュ(香辛料)、クロモジ(爪楊枝の材料、香料のクロモジ油も採れる)などが利用される。またアボカドは脂肪分に富む果樹として有名。
花は小さく目立たないものが多い。花被は内・外3枚ずつ(花びらとがくに相当するが明らかな区別はない)。果実は液果で種子を1個含む。

【分類】

主な属

カゴノキ属 Actinodaphne - カゴノキ

アニバ属 Aniba -ローズウッド

アカハダクスノキ属 Beilschmiedia - アカハダクスノキ

スナヅル属 Cassytha - スナヅル、イトスナヅル、ケスナヅル

ニッケイ属 Cinnamomum - クスノキ、シナモン、ニッケイ、ヤブニッケイ、シバニッケイ、マルバニッケイ

シナクスモドキ属 Cryptocarya - シナクスモドキ

ゲッケイジュ属 Laurus - ゲッケイジュ

クロモジ属 Lindera

クロモジ節 Sect. Lindera - クロモジ、テンダイウヤク、ヤマコウバシ、カナクギノキ、オキナワコウバシ(オキナワヤマコウバシ)
シロモジ節 Sect. Praecoces - シロモジ、アブラチャン、ダンコウバイ

ハマビワ属 Litsea - ハマビワ、アオモジ、バリバリノキ

タブノキ属 Machilus:Perseaに含めることも多い - タブノキ、アオガシ(ホソバタブ)

シロダモ属 Neolitsea - シロダモ、イヌガシ、ダイトウシロダモ

ワニナシ属(または、タブノキ属) Persea - アボカド

APG植物分類体系

APG植物分類体系ではクスノキ目に入れる。

被子植物 Magnoliophyta
モクレン類 magnoliids
クスノキ目 Laurales
クスノキ科 Lauraceae

クロンキスト体系

クロンキスト体系でもクスノキ目である。

被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnolliopsida
モクレン亜綱 Magnoliidae
クスノキ目 Laurales
クスノキ科 Lauraceae

新エングラー体系

新エングラー体系ではモクレン目に入れる。

被子植物門 Angiospermae
双子葉植物綱 Dicotyledoneae
古生花被亜綱(≒離弁花類)Archichlamydeae
モクレン目 Laurales
クスノキ科 Lauraceae

<転載、以上>
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