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園芸花卉ブログ - 園芸文化研究についてカテゴリのエントリ

日本花き園芸産業史が刊行

カテゴリ : 
園芸文化研究について
執筆 : 
KKousaka 2019-12-26 7:29
長く待たれていた「日本花き園芸産業史」がようやく、発行の運びとなったようです。
平成25年発行と花普及センターの公式サイトで伝えられていた同資料を読みたくて、毎年一体いつ発行されるのかとメールを繰り返していました。6年目の今年、11月にメールをしたところ、12月5日には発行することになり、関係者に配られるというメールが突然、来ました。是非、読みたいと入手方法を尋ねると関係者のみの配布で、一般への販売は未定という返事でした。一体どうなっているのやらと所属している園芸文化協会(会長が同資料の編集委員長)に問い合わせたところ、関係者に配った後の残部は、100部程度ということが判明しました。しかも、購入には、発行元の花卉園芸新聞社に20,000円の寄付をすれば、入手可能という話。ビックリしました。
サンプルは届いているとの園芸文化協会事務局の返事に事務局に拝見しに伺いました。
20,000円の価値があるのやら、短い時間でしたが、目次から自分で調べたい内容を見て、その概要を把握してきました。購入は…。

この話を聞いてから、何年たったのかは不明ですが、再三再四問い合わせて、ようやく今年の12月5日に出版され、関係者が集まり、お祝いをするような話が聞こえてきました。
同産業史の編集責任者でもある小笠原園芸文化協会会長の話も聞きたく、園芸文化協会の事務局の事務局長に電話をしてみたら、知らなかったという冗談のような話。どうなっているのやら。

その後、出版された園芸産業史は入手可能なのかを教えてほしいとだけ伝えた。
園芸文化協会からの資料で新たに追加していされた45種の国内希少野生動植物種の一覧がおくられてきました。
詳細は、環境省の2016年3月15日のこちらの発表をご覧ください。

植物では、特定国内希少野生動植物種としては、以下の7種
アマミデンダ
キタダケソウ
ハナシノブ
アツモリソウ
オキナワセッコク
ホテイアツモリ
レブンアツモリソウ


また、卵、種子の採取規制がある種や保護増殖事業対象種を含むと32種が指定されたようです。
今回は、天保九年刊行の「瞿麦変草変化」の情報をアップしました。
園芸文化研究の中の、世界の園芸文化研究>地中海、ヨーロッパの園芸文化として「古代ギリシャ」の区分をつくってもらい、一部を書くことにしました。

テオプラストス(テオフラストス)の「植物誌」を読んだことがきっかけとなっていますが、古代ギリシャ人の植物についての知識や考え方を知るほどに日本文化の植物への興味との相違を感じ、日本の園芸のユニークさを認識するに至りました。
各エリアごと(現状は、東京や神奈川)の自然学習用に本サイトを利用していただけるようにと、園芸文化研究・エリア風土学習用コンテンツを試験的に作成し始めました。

第一弾は、東京と神奈川です。
あくまで、試みですので、変わっていくこともあるかもしれませんが、入り色なご意見や実際のセミナーに活用してみて、より良いものにしていきたいと考えています。
11月は、国内各所で観菊会も催されます。前から予定していた、日本の栽培種としての菊に限らない、幅広い「菊研究」を順次、アップして行く予定です。
8月後半より、「蓮」研究を開始しました。

花蓮や日本での園芸などについては、多分、園芸文化協会での小笠原先生の講義で、聞けると思うので、このサイトでは、各国、各日本の地方文化との関わりで「蓮」を取り上げることを主にしてみようと思います。
今年の園芸文化協会の観桜会で例年のように解説をしてくださった名古屋園芸の小笠原先生が帰り際に

「今度、テレビで吉原の桜の話をするんだが、毎年大八車に積んで、桜を五町町まで運んだ植木屋があるらしいんだが、どんな植木屋なのか、実際どのように運ばれたかも不明なんですよ。誰か知らないかなあ。」

と話されたことが頭に残っていて、最近吉原の文献を調べている時についでにと思って調べ始めたのが、面白くなってしまい、結果このサイトにその調査結果を連載することにしました。
新吉原や当時の江戸の年中行事、流行などの文献は多いのですが、諸説あり、その背景などを調べ、正確な情報をと心がけるとかなり時間がかかるのですが、また、当時の時代背景や武士、庶民の文化や生活を知る機会にもなり勉強にもなります。

段階的に情報を掲載していく予定です。
今年度の実施を目標に園芸文化協会に「園芸文化セミナー」の開催を提案中です。

実際の協会での今年度の予算化は、かなり困難でしょう。
とりあえずその準備という意味合いで、いままで個人的に行っていた花の歴史や中尾先生の園芸学のセミナーをそのプロトタイプという形に変えて実施してみようと思います。

園芸文化協会には、従来の催し(観菊会など)の延長線上で提案しているのですが、やはり受講する層に合わせた内容が鍵となりそうなので、この5月は、各種苗メーカーの提案している品種を中心にその時期に合わせて、お花屋さんやフラワーアレンジメントに従事している方向けのセミナーを計画中です。

昨日は、サカタのタネの方にそうした品種関連資料の提供をお願いしたところです。もちろん、歴史や日本内外の野生種や園芸種の育種の歴史なども調べられる範囲は、調査中です。乞うご期待