●剪定時期と仕立て、剪定の仕方

ベストな剪定時期は、地域によっても異なりますが、1回で済ますなら、新芽が出終わった5〜6月頃か、葉が伸びきった頃、9〜10月が良いでしょう。基本は、この2つの時期に年間2回程度の剪定が望ましく、この2回の剪定なら、一年中きれいなキャラボクを維持することができます。

キャラボクは、自然のままにしておくと株立ちになりやすい木です。そのため、手を加えないと幹は、どんどん横に広がる傾向があります。多くの庭植えでは、玉散らし仕立てや生垣として仕立てています。萌芽する力が強いために、刈りこみ方では、動物や色々なものの形に刈り込んで楽しむ「トピアリー」という剪定にも使われます。

実際の剪定では、新芽が出た後の5〜6月の剪定では、その年に延びた黄緑色の部分は、刈りこみますが、剪定ばさみなどで刈りこむと刈った後が幾分、茶色になってしまいます。刈りこむ分量や株の数が少ない場合は、新芽を手で摘む方が、きれいになります。成長が遅く、葉が伸びにくい木なので年1回でも丁寧に手入れをすれば良く、あまり手がかからない木として好まれています。葉がなくなり、枝だけが残るくらいに強く剪定するとその部分からは葉がでませんので、用心してください。葉がのびきる9〜10月の剪定は、形をととのえるという剪定にすることが良いでしょう。


●移植、植え替えについて

根が太く、浅いために、移植は難しい品種です。土質は、あまり選ばない木で、日当たりの良い場所を好みます。もちろん半日陰でも育ちますが、できれば日当たりの良い場所で、湿地を嫌うので、水はけのよい、高めの場所を選んでください。
移植した場合は、土に有機系肥料や遅効性肥料などを混合しておきます。肥料を与えるのは3月、7月、9〜10月のいづれかが良く、秋の施肥はチッソ分を控え、リン酸分を多めに施します。

●病害虫について

あまり、病害虫の被害がない木ですが、まれにサズカリムシやハダニ、カイガラムシなどの被害にあうことがあります。

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キャラボク(Taxus cuspidata var.nana)