<Wikipediaより、転載>

ハナキンポウゲ (学名:Ranunculus asiaticus;花金鳳花)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性多年草。西アジア〜ヨーロッパ東南部、地中海沿岸原産。園芸ではラナンキュラスと呼ばれることの方が圧倒的に多く、ハナキンポウゲと呼ばれるのは非常に稀。原産地では、湿地に自生する多年草で、湿地に生える。属名のラナンキュラスは、葉の形がカエルの足に似ていることから、ラテン語のrana (カエル) を語源として名付けられている。
十字軍がヨーロッパに持ち帰り、改良を加えて、園芸用品種がつくられた。イギリスでは18世紀を中心にフローリスト達によって育種が進み、盛んに栽培された。1777年の文献では1100品種がリストアップされている。現代の系統は主にオランダで育成されたものである。

【園芸】

園芸種は、通常、半耐寒性の球根性一年草として扱う。春に、八重〜万重咲の美しい花が咲き、色も豊富で、赤、黄、白、橙、桃、紫、および複輪などがある。

【園芸用品種】

多くの園芸用品種が作出され、現在でも改良が盛んであるが、主な系統は下記の通り。

ビクトリアストレイン系
巨大輪万重咲で、育てやすく、一般的な系統。

ドリーマー系
オールドローズのような形の巨大輪。

ドワーフ系
草丈25cm程度の矮性種。
浜の虹 系

ワンダーランド系

【栽培】

よく肥えた土と、日当たりを好む。
球根は、乾燥させて休眠した状態になっており、暑い時期に急速に吸水させると、腐敗しやすい。10月か11月に、筆の穂先のような球根の、先が細くなっている方を下にして、5cmくらい土がかぶるように植え付ける。株間は20〜30cm。鉢植えは6寸鉢に3球植え、1cmくらい覆土する。
発芽したら、水と追肥は十分に与える。
越冬は室内に置くか、霜よけをする。寒さに当てないと、花芽が形成されない。
気温が高くなると、葉が枯れて休眠状態に入るので、掘り上げて乾燥させる。
アブラムシとモグリウジバエがつきやすいので注意。

<転載、以上>

以下に「ヤサシイエンゲイ」で説明されている園芸品種の開発史をご紹介します。

<ヤサシイエンゲイより、転載>

16世紀から19世紀

改良の遷移トルコ(ターバン)系
トルコ宮廷で改良された品種群でその後、16世紀にはヨーロッパへ導入されていたと言われています。八重咲き種が多いのが特徴です。

ペルシア系
18世紀初め、トルコからヨーロッパに導入されたものを改良した品種群で、開花期がやや遅く、性質が弱い。草丈が低いものが多い。現在栽培されている園芸品種の大元となる系統です。

フレンチ系
18世紀後半〜19世紀にフランスで改良されたのち、さらにオランダで改良された品種群で草丈が高い中輪咲きが特徴です。

ピオニー(ラジオネーリ)系:19正規
フレンチ系から改良された品種群。大輪種。

20世紀以降

ラナンキュラス 黄花
黄色で花びらの縁が赤くなる品種
その後、アメリカ、さらに日本で改良が進みました。日本で改良された代表的な品種に以下のようなものがあります。

ビクトリア・ストレイン
1960年代後半、アメリカの改良種を日本で更に改良した品種です。大輪で花色が豊富です。

ドリーマー
1970年代後半に作出された品種です。いつの球根から咲く花の数が多く、茎が長いので切り花向きです。

<転載、以上>
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ハナキンポウゲ、ラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)
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