<やさしいエンゲイより、転載>

【栽培カレンダー】


季節・日常の手入れ

芽かき花が咲いたあとにそのままほおおっておくと実ができてしまい、株の生育が衰えてしまいます。そうならないためにも花が終わりかけの頃に、花茎ごとばっさりと切ってしまいましょう(思い切りの良さが肝心です)。
6月下旬に葉の基部に側芽がつきますが、上の方につく側芽を2つほど残してほかはすべてかき取ってしまいます。すべての芽を育てると栄養が十分に行き渡らずに、次の年に花が咲かなくなったり、咲いても小さな花しか咲かなくなるので注意が必要です。
剪定は9月頃におこないます。その年に花が咲いた枝からは新芽が伸びてくるので切らないように気をつけましょう。内側に伸びた枝や細くて弱い枝を切り取ってしまいます。樹型はじょうご型が理想的です

日当たり・置き場所

日当たりが悪いと花が咲きにくいので、鉢植え、地植えともに半日以上日の当たる場所に置きましょう。当然植えるときもそのような場所を選ぶようにしましょう。
寒さには強く冬は特に気を使う必要はありませんが、暑さには弱いため夏は風通しを良くし、できるだけ涼しい場所に置くようにしましょう。西日本の平地では地植えにして育てるのはすこし大変かもしれません。

水やり・肥料

表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合も真夏は炎天下の日が続くようでしたら水やりをおこないます。地植えに関しては真夏以外の水やりは必要ないと思います。
肥料は、植え付ける際に堆肥と鶏糞を土に混ぜ込みます。追肥として、5月と9月に株もとに化成肥料を置き肥します。鉢植えの場合は追肥として同じ時期に油かすと骨粉を同量与えるようにします。
前年に肥料が施されていない場合は、2月から3月に有機質の肥料(完熟堆肥、ケイフン、腐葉土など)を根のまわりにすき込むことも検討します。

用土

赤玉土5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜる。水はけのよい土が理想的なので、粘土質の土地に植えるときは川砂などを混ぜ込みます。

植え替え・植え付け

地植えは植え替えの必要がありません。鉢植えは根の生育が旺盛なので、2年に1回の割合で植え替える必要があります。適期は秋で、10月〜11月頃が良いでしょう。植え替える際は下の方の土を3分の1くらい落としてから新しい土で植え替えます。

ふやし方

接ぎ木でふやすのが一般的です。接ぎ木の場合は台木とするのはシャクヤクのゴボウ根を使うのがよく使われる手法です。穂木はその年に伸びた枝を10cmほどの長さに切り取って使用します。

かかりやすい病害虫

灰色カビ病 アブラムシ カイガラムシ

まとめ 

鉢植えにする場合は、大型の鉢(6号鉢以上)を使用する
植え付け適期は秋から冬
水はけのよい土で育てる


<転載、以上>
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