最近、美白作用のあるハーブ茶を検索していたら、「ラパチョ茶」と呼ばれる南米ジャングル産の健康茶に出会った 。この茶が健康茶といわれる由縁は、この茶には、抗癌作用、抗炎作用、抗マラリア作用など健康長寿につながる様々な効用が知られているからである。 古代インカ時代から伝承薬として知られ、「ラッパ=ツリー」 (パウダルコ) と呼ばれる木の樹皮を乾燥した物を煎じて飲む。

2016年にブラジルで開催される「オリンピック」をひかえ、日本でも通販でこの健康茶が広く出回っている。 そこで、この茶の主要有効成分について調べてみた。「ベーター=ラパチョン」と呼ばれるナフトキノンがその「抗癌/抗炎/抗マラリア/美白」主成分である。 この物質を小魚「ゼブラ=フィッシュ」に投与すると、「ゼブラ」のような縞模様が消えてしまう。

更に、その薬理作用を分子レベルで調べてみると、抗癌キナーゼ「AMPK」を活性化することが判明した。「AMPK」の活性化がPAK遮断に直接つながることは前述した。従って、この物質の様々な薬理作用はPAK遮断によることは疑いの余地なしである。 同じ南米アマゾン産の苦木 (にがき) の幹には「グローカルビノン」と呼ばれる強力な (すごく苦い) PAK遮断剤が含れていることを前述したが、ラパチョ茶は幸い苦くない! 従って、子供たちにも気軽に勧められる。

<要文献確認>
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パウダルコ(Handroanthus impetiginosus)