<Wikipediaより、転載>

エビスグサ(胡草、恵比須草、夷草、学名:Senna obtusifolia)は、熱帯地方に広く分布しているマメ科ジャケツイバラ亜科センナ属の小低木または草本。

概要

原産地では宿根して亜灌木になることもあるが、普通は一年草として栽培されている。

草丈は1m以上になり、葉は互生し、5-6枚の小葉からなる羽状複葉である。茎や葉をつぶすと、不快臭がある。花は夏に咲き、葉腋に一輪か二輪ずつ咲き、いびつな5弁花で、10本ある雄しべも不揃いである。

利用

生薬

種子を決明子(けつめいし)といい、漢方の生薬の一つである。

漢方では、3世紀頃に編纂された「傷寒論」や「金匱要略」には見られないが、唐以降よく用いられるようになる。「決明子」とは、「眼をすっきりさせるタネ」という意味で、石決明(せっけつめい、アワビの貝殻)とともに、視力を回復させる薬として用いられてきた。

一方、便秘や排尿障害・高脂血症・高血圧などの生活習慣病の予防や改善に効果があるとされ、健康茶の一つとしてそのまま飲まれたり、どくだみ・はとむぎなどと混合して売られていることもある。日本では、炒ったものを、お茶のようにお湯を注ぎ、少し蒸らした後、かすをこして飲む。中国や韓国では、生のものを煎じてのむ。少々不快な青臭いにおいと、苦みやえぐみがある。

本来「ハブ茶」というのは、同属の植物ハブソウの種子のことだが、現在利用されているのは、すべてエビスグサの方である。

【画像】


<転載、以上>
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エビスグサ(Senna obtusifolia)