<やさしいエンゲイより、転載>

■栽培カレンダー


季節・日常の手入れ

樹形は自然とまとまってくるので、むやみに枝を切る必要はありません。植えてからだいたい5年くらい経過すると古い枝は勢いも弱まってくるので、そのようは根元から10cmほど残して切り落とし、若い枝の生長を促します。ヤマブキはこの「間引き剪定」が基本になります。

そのほかは混み合った部分の小枝や枯れた枝を刈り込む程度にして、全体をばっさりと刈り込まないようにしましょう。作業は常に可能ですが、翌春に咲く花芽は前年の夏に作られるので、春から夏の間はできれば枝は切らないようにします。また、太い枝は中途で切ると枯れてしまうことが多いので、やるならば付け根から切ります。

日当たり・置き場所

あまり日射しの強い場所は好みません。山の中でも木漏れ日が差すような場所に自生していることが多いので、庭に植える場合も西日や直射日光の当たるような場所は避けて植えます。

一日数時間日が当たれば充分育ちますので午前中いっぱいは日が当たって午後からは日陰になるような場所で育てましょう。乾燥に弱く、真夏の直射日光の当たるような場所では、土がすぐ乾いて根付く前に枯れてしまうこともあるので、よく考えましょう。

寒さには強く霜に当たっても枯れることはないので防寒対策をする必要はありません。氷点下になっても大丈夫です。

水やり・肥料

山野でも湿度の比較的高い沢沿いなどに自生していることからもわかるように、強い乾燥は苦手です。春から秋の生長期には土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。冬は落葉し生長も鈍るので水やりの回数を控えめにして管理します。地植えで適湿地なら、一度根付いてしまうと特に水やりは要りません。
肥料は1月〜2月に1回、油かすと骨粉を6:4に混ぜたものを株元に与えます。有機質に富んだ土を好みますので、肥料をたくさん与えるよりも腐葉土をたくさん株のまわりの土に混ぜ込んだ方が生長がよい。

用土

有機質に富んだ土を好みます。赤玉土8:腐葉土2の割合で混ぜた土を使用しましょう。地植えにする場合は腐葉土か堆肥をたっぷりと混ぜ込みましょう。乾燥しているよりも多少湿り気のある土壌のほうがよく育ちます。

植え替え・植え付け

小さな鉢植えで徐々に大きくしてゆく場合は鉢が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えます。

植え付けは落葉期ですが、厳寒期は避けます。植え穴は浅く広く掘り、あまり深植えにならないようにします。植え付け直後は水をたっぷりと与えて乾かさないように株元を腐葉土で覆ってやります。

ふやし方

株分け、挿し木でふやすことができます。

株分けは地下茎から芽が伸びてくるので切り離してそれを植えます。
挿し木は新しい枝を先端から10cmほどに木って湿らした赤玉土にさしておくと根がでてきます 。

かかりやすい病害虫

ハダニ類が発生することがあるので、殺ダニ剤で駆除します。

まとめ
 
強い光の当たる場所では生育が悪い
強い乾燥を嫌います
地植えの場合は腐葉土などの有機質をたくさん混ぜる


<転載、以上>
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ヤマブキ(Kerria japonica)