<やさしいエンゲイより、転載>
■栽培カレンダー
季節・日常の手入れ
基本は剪定せず、自然樹形で
放任でもさほど樹形は乱れずまとまった姿になるので剪定をせずに自然樹形で育てるのが基本です。特に問題がなければ枯れた枝や株元から勢いよく伸び出てくる枝を切る最小限の作業で充分です。
剪定する場合
しかし、スペースの関係上コンパクトにしなければならない場合もあると思います。特にコンテナや鉢に植えている場合、剪定は必要な作業です。高さを低く抑える場合、目的の高さの位置で枝を切りますが、車枝(幹や太枝の1カ所から数本の枝が放射状に出ている箇所)のすぐ上の部分で切るようにします。枝張りをおさえる場合も必ず枝分かれしている付け根から切るようにします。
剪定する場合も、できるだけ自然樹形に近い形にすることが大切です。もし、枝分かれしている場所ではなく、枝の中途の位置で切ってしまうと自然樹形を大きく損ない、おかしな樹姿になることがあります。
剪定後の注意点
切り口から雑菌が入り枝枯れを起こすことがありますので太い枝や幹を切った場合は切り口に保護材(癒合材)を塗っておきます。また、太い枝や幹を切る大がかりな剪定をした場合2年くらいは花付きが悪くなることがあります。
剪定の時期
剪定の適期は落葉期の12月〜2月です。花芽は真夏の8月頃、短い枝の先端に付け冬を越します。剪定適期には肉眼で確認できますがうっかり切り落とさないように気をつけましょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適しており、午前中いっぱい日の射す場所でしたら充分育ちます。紅い花を咲かせる品種は十分に日の当てることにより美しく発色します。
水やり・肥料
地植えのものは一度根付いてしまうと水やりは必要ありません。鉢やコンテナ植えの場合、春〜秋はたっぷりと水を与えます。冬は落葉して休眠しているので、乾かし気味に管理します。
肥料は落葉期の冬に油かすと骨粉を同量混ぜたものを株元に施します。鉢やコンテナ植えの場合、それに加えて花後と落葉直前の紅葉時期にそれぞれ1回ずつ化成肥料を適量ばらまきます。
用土
水はけと水もちの良い土が適しています。
地植えの場合、植える場所に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきます。
植え替え・植え付け
植栽適地植え付けの適期は落葉期の2月中旬〜3月、もしくは11月下旬〜12月で厳寒期はできれば避けます。
水はけを考え、やや山高に植え付け根を乾燥させないように株元を敷きワラや腐葉土で覆います。
ふやし方
タネからふやすことができます。
秋に赤く熟した果実を採取して果肉を取り除いてすぐにまくか、湿らせた砂と一緒に混ぜて保管しておき翌春の3月中頃にまきます。タネを乾かしてしまうと発芽する力が衰えてしまうので気をつけましょう。発芽まで十分に水を与えて管理します。
発芽して本葉が数枚の小苗になったところで掘り上げてまっすぐ伸びた根の先端部分をちょん切り、植え付けます。この作業を「直根(ちょくこん)を切る」といいますが、そうすることで水や肥料をよく吸う元気な細根がたくさん出てきて丈夫な苗木に育ちます。
タネをまいてから花が咲く樹になるまで7〜8年かかります。また、園芸品種はこうやってタネから育てたヤマボウシの2〜3年生の苗を台木として接ぎ木でふやします。
かかりやすい病害虫
特にありません。
まとめ
基本は剪定を控え、自然樹形がよい
日当たりの良い場所を好む
枝を切る場合、必ず枝分かれしている付け根から切る
<転載、以上>
■栽培カレンダー
季節・日常の手入れ
基本は剪定せず、自然樹形で
放任でもさほど樹形は乱れずまとまった姿になるので剪定をせずに自然樹形で育てるのが基本です。特に問題がなければ枯れた枝や株元から勢いよく伸び出てくる枝を切る最小限の作業で充分です。
剪定する場合
しかし、スペースの関係上コンパクトにしなければならない場合もあると思います。特にコンテナや鉢に植えている場合、剪定は必要な作業です。高さを低く抑える場合、目的の高さの位置で枝を切りますが、車枝(幹や太枝の1カ所から数本の枝が放射状に出ている箇所)のすぐ上の部分で切るようにします。枝張りをおさえる場合も必ず枝分かれしている付け根から切るようにします。
剪定する場合も、できるだけ自然樹形に近い形にすることが大切です。もし、枝分かれしている場所ではなく、枝の中途の位置で切ってしまうと自然樹形を大きく損ない、おかしな樹姿になることがあります。
剪定後の注意点
切り口から雑菌が入り枝枯れを起こすことがありますので太い枝や幹を切った場合は切り口に保護材(癒合材)を塗っておきます。また、太い枝や幹を切る大がかりな剪定をした場合2年くらいは花付きが悪くなることがあります。
剪定の時期
剪定の適期は落葉期の12月〜2月です。花芽は真夏の8月頃、短い枝の先端に付け冬を越します。剪定適期には肉眼で確認できますがうっかり切り落とさないように気をつけましょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適しており、午前中いっぱい日の射す場所でしたら充分育ちます。紅い花を咲かせる品種は十分に日の当てることにより美しく発色します。
水やり・肥料
地植えのものは一度根付いてしまうと水やりは必要ありません。鉢やコンテナ植えの場合、春〜秋はたっぷりと水を与えます。冬は落葉して休眠しているので、乾かし気味に管理します。
肥料は落葉期の冬に油かすと骨粉を同量混ぜたものを株元に施します。鉢やコンテナ植えの場合、それに加えて花後と落葉直前の紅葉時期にそれぞれ1回ずつ化成肥料を適量ばらまきます。
用土
水はけと水もちの良い土が適しています。
地植えの場合、植える場所に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきます。
植え替え・植え付け
植栽適地植え付けの適期は落葉期の2月中旬〜3月、もしくは11月下旬〜12月で厳寒期はできれば避けます。
水はけを考え、やや山高に植え付け根を乾燥させないように株元を敷きワラや腐葉土で覆います。
ふやし方
タネからふやすことができます。
秋に赤く熟した果実を採取して果肉を取り除いてすぐにまくか、湿らせた砂と一緒に混ぜて保管しておき翌春の3月中頃にまきます。タネを乾かしてしまうと発芽する力が衰えてしまうので気をつけましょう。発芽まで十分に水を与えて管理します。
発芽して本葉が数枚の小苗になったところで掘り上げてまっすぐ伸びた根の先端部分をちょん切り、植え付けます。この作業を「直根(ちょくこん)を切る」といいますが、そうすることで水や肥料をよく吸う元気な細根がたくさん出てきて丈夫な苗木に育ちます。
タネをまいてから花が咲く樹になるまで7〜8年かかります。また、園芸品種はこうやってタネから育てたヤマボウシの2〜3年生の苗を台木として接ぎ木でふやします。
かかりやすい病害虫
特にありません。
まとめ
基本は剪定を控え、自然樹形がよい
日当たりの良い場所を好む
枝を切る場合、必ず枝分かれしている付け根から切る
<転載、以上>
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ヤマボウシとは |
ヤマボウシ(Benthamidia japonica) |