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日本の原生種であるサクラソウ属について

サクラソウ属(プリムラ属、Primula)は、およそ200種から構成されていて、世界を見るとその分布する地域は、北半球の温帯から冷温帯、寒帯にかけて広く存在しています。一部は、ベーリング海峡、ロッキー山脈を越えて、年米大陸南端にまで及びます。
この中でも最も多くの種が分布しているのは、ヒマラヤから中国雲南にかけての地域で、この地域が属の分化した出発点と見られています。

日本に分布しているサクラソウ属(6節14種)の大半は、日本特産種で、それぞれ特定の地域、産地にのみ産するものなのです。同一の種であっても、点々と島状に分布しているので、地理的変異を生じており、それぞれをどのような品種ととらえるかをいう点ではかなりのl混乱を生じているのが実態です。こうした点をあまり細分化せずに大まかに区分すると6節、14種に分けられるといえるでしょう。
このカテゴリーでは、この6節、14種の概要をご案内します。

サブカテゴリー

サクラソウ節(Sect. Cortusoides)
満州から、韓国、シベリア、日本にかけて広く分布している節。卵円形の葉をもつ亜節と腎円形の葉をもつ亜節にニ分されています。いずれも有柄の葉で、有毛のものが多いのが特徴です。
クリンソウ節(Sect. Proliferae)
クリンソウ節(Sect. Proliferae)
サクラソウ属の中で、大型の種を含んでいるグループで、何段にも多数の花を輪生させます。日本の固有種。日本には、クリンソウ(P. japonica)種のみが原生しているだけです。