メキシコ名:エパソーテ(EPAZOTE)は、メキシカン料理には欠かせないハーブで、あらゆるメキシコ料理に使われるようです。
味はアニス、フェンネル、タラゴンといったハーブに似ていますが、更に風味が強いようです。
小さなグリーンの実を付け、その中に入っている黒い種子は薬用として使われます。

主に黒インゲン豆の煮物や野菜料理に用いられるハーブで、薬用効果としては、腸内ガスの発生を抑えるとされているようです。

【トルティーヤ、マサとエパソーテ】
トルティーヤ料理、マサ料理にも使われます。

トルティーヤはメキシコ人の主食である。北部では小麦粉のトルティーヤが作られることが多いが、それ以南ではアルカリ処理したトウモロコシをすり潰して作るマサ(生地)で作ったトルティーヤが一般的である。トルティーヤは多くの軽食のベースにもなる。尚、トルティー“ジャ”が本来の発音(スペイン語)に近く、その表記で統一された書籍等も多い。

その中のチーズ料理のケサディーヤ (quesadilla)などにも使われる

この料理は、焼く前のマサを薄く延ばしたものにチーズを挟んでからコマルで焼いた料理です。焼いたチレ・ポブラーノを細く裂いたものやエパソーテ(アリタソウ)を一緒に挟んでもよく、サルサ・メヒカーナ(salsa mexicana)を付けて食べるとおいしいようです。

<ケサディーヤとは>(Wikipediaより転載)

ケサディーヤまたはケサディージャ(スペイン語 Quesadilla )とは、メキシコ料理のファストフードである。主な材料はチーズで、トウモロコシ、小麦、または穀粉のトルティーヤまたはマサ(トウモロコシ粉の生地)に包む。
名前の由来は、スペイン語で「小さなチーズのもの」(queso :「チーズ」+ada : 形容詞接尾辞」+illa : 縮小辞)である。
他国では、quesadillas がその他のチーズ料理を意味する場合がある。

メキシコのケサディーヤは、
元来、メキシコのほとんどの地域(特に中央部)で、ケサディーヤは未調理のトウモロコシのマサを半分に折ってチーズを詰め、チーズが溶けるまで熱した料理である。しかしながら、小麦粉のトルティーヤも、特にメキシコ北東部にあり、アメリカ合衆国のチーズ・タコスに似ている。メキシコの都市、イダルゴ州パチューカでは、生地をトウモロコシのマサの替わりに「パステ」 (Paste) を使う。小麦のトルティーヤはまた、タコ・アル・パストール(taco al pastor )とケサディーヤの中間である「グリンガ」(gringa )に使われる。

(転載、以上)




【インゲン豆料理とエパソーテ】

インゲンマメの料理はほぼ毎食食べられます。
フリホーレス・デ・オヤ (frijoles de olla)はそのインゲン豆のの煮もので、インゲン豆を少量の玉葱とラードと一緒に煮込んだもので、この煮物にもエパソーテは使われます。




【家庭料理:ウイトラコチェとエパソーテの炒め物】

ウイトラコチェは、トウモロコシに寄生するキノコです。見た目は良くないのですが、トウモロコシ料理文化圏であるメキシコなどではポピュラーな食材です。

<ウイトラコチェ>



このキノコとエパソーテを炒めるだけの家庭料理です。
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風土区分:メキシコ