<やさしいエンゲイより、転載>

アリッサム(スイートアリッサム、ニワナズナ、Lobularia maritima)は、アブラナ科の多年草です。細かい花を密に付け、カーペット状に広がる草花で、花は甘い芳香を放ちます。英名のスイート・アリッサムという呼び名でも広く普及しています。
本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、高温多湿に弱く夏に枯れてしまうことが多いので、園芸では秋にタネをまいて春に花を楽しむ「秋まき一年草」†として扱うのが一般的です(寒冷地では逆に寒さに耐えられないため、春にまいて秋に花を楽しむ「春まき一年草」として扱うこともあります<)。ちなみに春に花を楽しんだ後、枯れずに夏を越すと秋にも花を咲かせます。数年経った株は、株元が木の幹のような感じになります。
花色は白、赤、紫、ピンクなどのほか、パステルカラー調の園芸品種も知られています。花は小さく、散った花びらは粉のようです。
這うように広がるので、吊り鉢や花壇の前景や縁取りなどに使用されます。寄せ植えでは高さのある植物と組み合わせて使うことも多いです。絵を描くように様々な花色のものを配してもおもしろいです。

【分類と品種】

〔〕内は学名、L.はLobulariaの略。

以前はアブラナ科アリッサム属に含まれていましたが、現在はそこから分離されたロブラリア属に分類されます。分類上は「アリッサムとは違うもの」になっていますが、園芸では昔の名残で「アリッサム」と言うとこの植物を指すことが多い。

ロブラリア属は地中海沿岸に約5種類の仲間が知られていますが園芸で一般にアリッサムとして栽培されているのはロブラリア・マリティマ〔L. maritima〕の園芸品種です。


<転載、以上>
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アリッサム(スイートアリッサム、ニワナズナ、Lobularia maritima)