【寺社に生育するコノデガシワの古木を知る】


1)東京都国分寺・祥應寺(樹齢600年以上とされる)

詳細は、前の万葉集のコノデガシワの章(こちら)をご覧ください。

2)奈良県奈良市・奈良豆彦神社(樹齢450年以上とされる)

残念ながら、同神社によれば、樹齢1300年にもなると見られていた境内の巨大な「児の手柏」の古木は、昭和27年(1952)に枯れてしまい、現在は、その切り株が残るだけとのことです。
この奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)は、奈良県奈良市(奈良きたまち)にある神社である。かつては奈良坂春日社と称していた。春日社とも八幡社とも称する式内社「大和国添上郡 奈良豆比古神社」の後裔社です。

中殿に、平城津比古大神(当地の産土神。奈良豆比古神とも)、左殿に春日宮天皇(施基親王、志貴皇子、田原天皇とも)、右殿に春日王(志貴皇子の子)を祀っています。
光仁天皇の父の施基親王(春日宮天皇)が病気療養のために隠居していた奈良山春日離宮の地であり、宝亀2年(771年)、その地に施基親王を祀ったのに始まるそうです。この春日王は、万葉の歌人として知られる親王です。

<この項、続く>
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万葉集に登場する「児手柏」
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