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<やさしいエンゲイより、転載>

タギョウショウ(多行松)
学名:Pinus densiflora ‘Umbraculifera’

アカマツの園芸品種。

【概要】

アカマツの園芸品種とされますが、出自はあまりはっきりしません。一説には、埼玉県の安行で江戸時代に偶然できたとも言われます。公園や庭園でときおり見かけます。関東なら新宿御苑で立派な木が見られます。
幹が株元近くからたくさん出るのが特長で、メインとなる太い幹はなく、ふつうのアカマツとは見た目が全く異なります。枝はやや水平方向に伸びて、きっちりと手入れすると、傘を広げたような半円形でまとまりのよい樹形になります。その様子はブロッコリーの株(スーパなどで売っている姿)を、水平な場所に立てて置いたような姿です。
葉っぱや枝はアカマツに比べると細めで、繊細な雰囲気を持ちます。樹皮はきれいな赤褐色で、このあたりでアカマツの仲間なのだと理解できます。
樹高は4mほどに生長します。芝生や池のそばなど、障害物のない場所に単植したり、見通しのよい散策道の脇に列植すると良く映えます。

【ウツクシマツ】

同じような株元から枝分かれするアカマツの変種にウツクシマツがあります。タギョウショウとは違って滋賀県湖南市に自生地があり、「平松のウツクシマツ」は国の天然記念物に指定されています。自然の樹形だからなのか、樹形はやや縦長に見えます(厳密には4タイプの樹形に区別される)。

<転載、以上>

◆画像◆


幹や葉はアカマツと同じで、性質もアカマツに準ずる。

【育成について】
成長が遅く、普通の松よりも背が大きくならない。
人工的に作られた松(接ぎ木)であり、短命(50年以内)な個体が多い。他の植木と馴染みにくいため、単独で広いスペースに植える必要がある。

【類似種、品種】

<チョウセンタギョウショウ>
 樹形はタギョウショウと同じだが、幹の分岐点が地際から少し上になっている。
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アカマツ(赤松、学名:Pinus densiflora)