樹木のカラマツとは関係ないのですが、名前の由来は、
花には花弁が無く、がくは開花すると落下して、雄しべ多数と雌しべ雌しべが残り、糸状の長い雄しべが花弁状に見えるようです。
この花弁状に見える長い多数の雄しべを落葉松(からまつ)にたとえたことからきているようです。











<カラマツ、落葉松>













<Wikipediaより、転載>

アキカラマツ(秋唐松、秋落葉松、Thalictrum minus var. hypoleucum)とは、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草。
別名タカトウグサ(高遠草)。

<概要>
日本では北海道、本州、四国、九州、南西諸島(臥蛇島、奄美大島、沖永良部島、沖縄本島)に、日本国外では朝鮮、中国に分布する。主に草原や路傍に生育するが、沖縄島では山地に生育する。

多年草で、高さ1〜1.5m。葉は、複数回3出複葉。小葉は円形〜広卵形で、長さ1cm。花期は7〜9月。花序は円錐花序で、茎の頂端に付く。花弁は無く、花弁のように見えるのはがく片で、長楕円形、長さ2mm、色は淡黄白色。また、雄しべが長く目立つ。果実は痩果で、狭倒卵形。

なお、奄美大島と沖永良部島の分布については、標本が無く疑問視されている。沖縄島産のものは、北海道〜九州産のものと比べ、高さ15〜30cmと小形であり、生育環境も違うことから詳しい調査が必要であるとされている(沖縄県、2006年)。

カラマツソウに似るが、カラマツソウの花が白色に対して、本種は黄色みを帯びている。また、アキカラマツは果実の柄が垂柄なのに対してカラマツソウは長く、5ミリに伸長します。また、花序、花糸、がく片の色、葉がアキカラマツはそれぞれ、円錐花序、糸状、黄色、黄白色で2〜4個の3出複葉であるのに対して、カラマツソウはそれぞれ、複合の散房花序、扁平、白色、類白色で3〜4回の3出複葉となっています。

民間療法で胃腸薬等に用いられるが、アルカロイドを含んでいるので注意が必要である。

<保護上の位置づけ>
生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。

鹿児島県:準絶滅危惧
沖縄県:絶滅危惧IA類

<転載、以上>

【薬効について】<e-薬草ドットコムより転載>
効成分は、マグノフロリン、タカトニンなどアルカロイド系を含有する

長野県高遠町では、古くから高遠草(たかとうそう)という名前で健胃薬として腹痛、下痢、食べ過ぎなどに用いられていて、腹痛、胃カタル、下痢止めに効き目があります。
粉末にして1回0.5グラムを毎食後に服用するか、1日量5〜10グラムに水0.4リットルを加えて煎じて、約半量に煮詰めたものを1日3回毎食後に服用します。苦味が強いので粉末にしたほうが飲みやすいでしょう。

中国では、煙鍋草(えんかそう)といい、歯痛、皮膚炎、湿疹に外用します。

<転載、以上>

◆画像◆
咲いているところを探す場合は、その全景で、葉っぱの形で探すのも良いでしょう。


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アキカラマツ属アキカラマツ(Thalictrum minus var. hypoleucum)
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