<Wikipediaより、転載>

ユリノキ(百合の木、学名: Liriodendron tulipifera)は、モクレン科ユリノキ属の落葉高木である。種小名 tulipifera は「チューリップ(のような花)をつける」の意。別名にハンテンボク(半纏木; 葉の形が半纏に似ることから)、レンゲボク(蓮華木; 花が蓮の花を思わせることから)、チューリップツリー(同じく花がチューリップを思わせることから。種小名と同じ発想)などとも呼ぶ。

【特徴】

葉は薄くて硬く淡緑色平滑で、浅く掌状に2〜4裂。Tシャツに見立てられるような特徴的な葉形で、簡単にユリノキであると知れる。秋の黄葉が見事。
花期は5〜6月頃。鐘形で、枝先に直径6cmくらいでチューリップに似た形の、付け根近くにオレンジ色の斑紋のある淡い黄緑色の花を咲かせるが、高く茂った葉の間に咲いていて目立たない。がく片は3枚。雌蕊が円錐形に集合したものの周囲を、多数の雄蕊が取り囲んでいる。
果実はローソクの炎のような形状をした集合果で、個々の果実は細長い「へら型」の翼果で、晩秋から冬にかけて散布される。
トラフアゲハ(Eastern tiger swallowtail、Papilio glaucus)の幼虫の食草の一つ。

【分布】

北アメリカ中部原産。
日本へは明治時代初期に渡来した。東京国立博物館本館前庭の巨木に添えられた銘板に、次のように記されている。

明治8、9年頃渡来した30粒の種から育った一本の苗木から明治14年に現在地に植えられたといわれ、以来博物館の歴史を見守り続けている。東京国立博物館は「ユリノキの博物館」「ユリノキの館」などといわれる。

【利用】

生長が速く、街路樹・庭木・公園樹として利用される。葉に様々なタイプの斑が入るものや、枝が横に広がらない品種が選抜されており、造園上も重要である。
また、重要な蜜源植物で、良質の蜂蜜が得られる。
材としては、器具・建築・合板・楽器・ソーダパルプに利用される。

<転載、以上>

◆画像◆
<樹皮>


◆花と葉◆
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ユリノキ(Liriodendron tulipifera)