<Wikipediaより、転載>

ギボウシ(擬宝珠)は、クサスギカズラ科リュウゼツラン亜科(旧分類ではユリ科)ギボウシ属(学名: Hosta)の総称である。山間の湿地などに自生する多年草。食用となり、花が美しく、日陰でもよく育つため、栽培される。

【名称】

「ギボウシ」は擬宝珠(ぎぼうしゅ)の転訛であるが、これはこの植物のつぼみ、または包葉に包まれた若い花序が擬宝珠に似ることに由来する。ギンボ(青森県)、タキナ(高知県)などの地方名がある。英語名 plantain lily は「オオバコユリ」という意味であるが、これはギボウシの葉がオオバコに似ているためである。

【形態・生態】

葉は幅広く根元から出る。
夏に総状花序に青色(白色の品種もある)の細長い花をつけ、マルハナバチなど大型のハナバチの訪花によって受粉される。
果実は朔果で3裂するが、栽培品種には結実しないものもある。

【分布】

東アジア原産。

【人間との関わり】

<食材>

日本にはオオバギボウシ(Hosta montana または Hosta sieboldiana var. gigantea)など20種ほどが野生し、いずれも東北地方から中部地方の一部で[2]ウルイと呼び、西日本でもギボウシ、タキナなどの名で山菜として若芽、若葉などが利用される。ただし、若葉が毒草のバイケイソウに似ており、誤食事故が多いので注意を要する。スジギボウシ(Hosta undulata)やその他雑種などが栽培される。栽培品の主な産地は山形県で、薄い黄緑色の若芽を出荷し、サラダ、浅漬け、油炒め、味噌和え、酢味噌和え、味噌汁、混ぜご飯、巻き寿司などに利用する[2]。食味に癖はなく、噛むと少しぬめりがある。

【園芸】

江戸時代の日本で変異個体が多数園芸品種として固定され、さらにこれがシーボルトらによってヨーロッパに紹介されてヨーロッパでも多くの品種が育成された。
花言葉は「落ち着き」「沈静」「静かな人」。

下位分類

40種ほどがあるが、種間雑種ができやすく(特に栽培品種には多い)、分類には諸説ある。

Hosta albofarinosa
カンザシギボウシ Hosta capitata
Hosta cathayana
ツボミギボウシ Hosta clausa
Hosta elata
Hosta fluctuans
サガエギボウシ Hosta fluctuans 'Sagae'
レンゲギボウシ Hosta fortunei
オーレオマルギナータ Hosta fortunei var. aureomarginata
Hosta helonioides
Hosta kikutii
ヒュウガギボウシ Hosta kikutii var. kikutii
スダレギボウシ Hosta kikutii var. polyneuron
キヨスミギボウシ Hosta kiyosumiensis
Hosta laevigata
Hosta longipes
イワギボウシ Hosta longipes var. longipes
ヒメイワギボウシ Hosta longipes var. gracillima
ミズギボウシ Hosta longissima
ケイリンギボウシ Hosta minor
Hosta montana
Hosta nigrescens
Hosta plantaginea
Hosta rectifolia
トウギボウシ(オオバギボウシ) Hosta sieboldiana
Hosta sieboldii
コバギボウシ Hosta sieboldii var. sieboldii f. spathulata
スジギボウシ Hosta undulata
ムラサキギボウシ Hosta ventricosa
Hosta yingeri
バランギボウシ Hosta x alismifolia

<転載、以上>
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ギボウシ属(Hosta)