<みんなの花図鑑より、転載>

ハマトラノオ(学名:Pseudolysimachion sieboldianum)

嘗ては、ゴマノハグサ科だったが、現在は、オオバコ科・クワガタソウ属の一品種で日本固有の品種。多年草。

花の特徴

茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の小さな花をたくさんつける。 花は下から上へと咲きあがる。 花径は8〜10ミリくらいで、先は4つに深く裂けて平らに開く。 萼片は4枚である。 雄しべは2本、雌しべは1本で、花冠から突き出る。

葉の特徴

葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。 葉の質は肉質で分厚く、艶がある。 葉の先は丸く、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉のつけ根の部分は茎を抱く。

実の特徴

花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

この花について

属名の Pseudolysimachion はギリシャ語の「pseudo(偽)+Lysimachia(オカトラノオ属)」からきている。オカトラノオ属に似たという意味合いである。 種小名の sieboldianum は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
その他 日本固有種 環境省のレッドリスト 茎は円柱形で、直立ないし斜上をする。 茎には毛は生えていない。 (日本のレッドデータ:2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。

【開花時期】
8〜10月
【花の色】:青、紫
【名前の読み】:はまとらのお・浜虎の尾

【分布】:鹿児島県の甑島から沖縄県
【生育地】:海岸の岩場
【大きさ・高さ】:20〜40センチ

◆画像◆


<転載、以上>
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ハマトラノオ(Pseudolysimachion sieboldianum)