<やさしいエンゲイより、転載>
【栽培カレンダー】
季節・日常の手入れ
<剪定の適期>
真夏と真冬を除いて適宜可能ですが、定期的に行うなら5月頃と9月〜10月の年2回を目安に行います。寒さに弱い性質があるので作業は晩秋までには終わらせるようにしましょう。ただし、木が若いうちは枝葉の出方が比較的粗いのでむやみに刈り込むようなことは避けたほうがよいです。
<基本の剪定>
伸びすぎた枝や混みあった箇所の枝を間引く、もしくは樹形のラインに沿って刈り込んで枝振り・樹形を整えるのが基本の剪定となります。伸びる勢いの強い枝(徒長枝)は樹形のラインよりもさらに深く切った方がバランスよく仕上がります。
<古い葉の扱い>
古くなって変色した葉や枯れ葉が混じっていると美観が大きく損なわれます。そのような枝葉は手でつまんで上方向に引き抜く様にしてかき取ります。
<ヤゴ・不定牙の処理>
株元や枝の付け根から勢いよく枝が伸び出てくる(株元から出てくるものを「ヤゴ」枝の付け根から出てくるものを「不定牙」といいます)ことがあります。そのような枝は邪魔になるだけですので早めに付け根から切り落とします。
用途など
葉が短くて密生し、長さが揃うラカンマキは庭の主木やトピアリーに適しています。生垣にするなら生長の早いイヌマキが扱いやすいでしょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適していますが、日陰にもよく耐え潮風や大気汚染にも非常に強いです。以上の様にあまり場所を選ばずに育てられますが、もともと暖かい地域に自生する樹木で寒いのはやや苦手で北海道や東北での植栽は適しません。
霜の心配がある地域では株元を腐葉土や堆肥で覆うなど簡単な防寒を行います。
水やり・肥料
樹幹一度植え付けて根付いてしまうと自然の雨だけで育つので、取り立てて水やりは必要ありません。
肥料は毎年2月頃に油かすと骨粉を混ぜたものを株の周り(樹冠の周囲)に浅くすき混んでおきます。窒素分が多いと軟弱に育ってしまいますので注意が必要です。
用土
水はけがよければ特に土質は選びません。
植え替え・植え付け
植え付けは4月〜5月、8月下旬〜9月が適期です。植える場所には堆肥を混ぜ込んで耕しておき、植穴は大きくとって植え付け後は支柱を立てます。堆肥を混ぜ込んでおくことでその後の新芽の伸びが良くなります。大きな木を移植する場合は、あらかじめ根回しを行い十分に細根を出させてから行います。
ふやし方
雌株にはタネができます。種子は秋に熟しますのでそれを採取してすぐにまくか、乾かさない様に貯蔵しておき春に暖かくなってからまきます。
かかりやすい病害虫
病気 特になし 害虫 アブラムシ カイガラムシ
春〜夏にかけて新芽や枝にアブラムシがつきます。事前に薬剤を散布して予防するか発生が見られたら早めに駆除します。風通しの悪い環境ではカイガラムシが発生します。薬剤が効きにくいので手の届く範囲ならばブラシなどでこすり落として駆除します。
まとめ
日当たりの良い場所が適していますが、日陰にもよく耐えます
寒さに弱いので寒冷地での植栽は不向きです
タネからふやします
<転載、以上>
【栽培カレンダー】
季節・日常の手入れ
<剪定の適期>
真夏と真冬を除いて適宜可能ですが、定期的に行うなら5月頃と9月〜10月の年2回を目安に行います。寒さに弱い性質があるので作業は晩秋までには終わらせるようにしましょう。ただし、木が若いうちは枝葉の出方が比較的粗いのでむやみに刈り込むようなことは避けたほうがよいです。
<基本の剪定>
伸びすぎた枝や混みあった箇所の枝を間引く、もしくは樹形のラインに沿って刈り込んで枝振り・樹形を整えるのが基本の剪定となります。伸びる勢いの強い枝(徒長枝)は樹形のラインよりもさらに深く切った方がバランスよく仕上がります。
<古い葉の扱い>
古くなって変色した葉や枯れ葉が混じっていると美観が大きく損なわれます。そのような枝葉は手でつまんで上方向に引き抜く様にしてかき取ります。
<ヤゴ・不定牙の処理>
株元や枝の付け根から勢いよく枝が伸び出てくる(株元から出てくるものを「ヤゴ」枝の付け根から出てくるものを「不定牙」といいます)ことがあります。そのような枝は邪魔になるだけですので早めに付け根から切り落とします。
用途など
葉が短くて密生し、長さが揃うラカンマキは庭の主木やトピアリーに適しています。生垣にするなら生長の早いイヌマキが扱いやすいでしょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適していますが、日陰にもよく耐え潮風や大気汚染にも非常に強いです。以上の様にあまり場所を選ばずに育てられますが、もともと暖かい地域に自生する樹木で寒いのはやや苦手で北海道や東北での植栽は適しません。
霜の心配がある地域では株元を腐葉土や堆肥で覆うなど簡単な防寒を行います。
水やり・肥料
樹幹一度植え付けて根付いてしまうと自然の雨だけで育つので、取り立てて水やりは必要ありません。
肥料は毎年2月頃に油かすと骨粉を混ぜたものを株の周り(樹冠の周囲)に浅くすき混んでおきます。窒素分が多いと軟弱に育ってしまいますので注意が必要です。
用土
水はけがよければ特に土質は選びません。
植え替え・植え付け
植え付けは4月〜5月、8月下旬〜9月が適期です。植える場所には堆肥を混ぜ込んで耕しておき、植穴は大きくとって植え付け後は支柱を立てます。堆肥を混ぜ込んでおくことでその後の新芽の伸びが良くなります。大きな木を移植する場合は、あらかじめ根回しを行い十分に細根を出させてから行います。
ふやし方
雌株にはタネができます。種子は秋に熟しますのでそれを採取してすぐにまくか、乾かさない様に貯蔵しておき春に暖かくなってからまきます。
かかりやすい病害虫
病気 特になし 害虫 アブラムシ カイガラムシ
春〜夏にかけて新芽や枝にアブラムシがつきます。事前に薬剤を散布して予防するか発生が見られたら早めに駆除します。風通しの悪い環境ではカイガラムシが発生します。薬剤が効きにくいので手の届く範囲ならばブラシなどでこすり落として駆除します。
まとめ
日当たりの良い場所が適していますが、日陰にもよく耐えます
寒さに弱いので寒冷地での植栽は不向きです
タネからふやします
<転載、以上>
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イヌマキとは |
イヌマキ(Podocarpus macrophyllus) |