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中栗須のサザンカ  from 楽老  (2011-1-24 6:22) 
 先日、松井田中木のサザンカを紹介しましたが今回はわが街藤岡市中栗須のサザンカの紹介です。
桜草:「秋の装」「梅が枝」の2品種が消えた。  from いい、おしめりですネ・・・・・・・・  (2011-1-23 20:25) 
今日もさくらそうを植え替えています。
まだ、植え替えが終わったのは100鉢ぐらいです。
進んでいません。
例年ならば400鉢近くが終わっていないと、
彼岸まには終わりません。
今日は、「秋の装」と「梅が枝」の2品種が消えてしまった。
昨年の暑さの影響です。
花が4芽咲きそうな品種(鉢)は1鉢だけでした。
芽も小さい。
ネコブセンチュウにも犯されている品種もあります。

ネコブセンチュウの殺虫剤「ボルテージ粒剤6」を、
近くのホームセンタに買いにいってみましたが置いてありませんでした。

追伸:
さくらそうの苗は、1芽400円前後で販売されていますので、
枯れても、また収集できます。


vol.5田村景福.3  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2011-1-23 19:00) 
3. 『あまり馴染みのない言葉なので、どこかで間違えるとそのまま広まってしまうのでしょう。
 検索すると幾つか出てきますね。』
と書かれ、『’遥台の夢’』でネット検索へリンクが張られていました。
ネット検索してみると、’瑶台の夢’ではなく、多くのサイトが’遥台の夢’と使っているようです。
これをみてますます『誤字のまま広まることなど、あるのだろうか?』と疑問に思いました。

そもそも桜草の品種名の多くは、漢詩や謡曲から用いられているそうで、
一般人には『あまり馴染みのない言葉』でも
明治大正時代の人にとって、漢詩や謡曲は知識であり娯楽であり
今よりずっと馴染みがあり見識も深かったはず。
そんな漢詩や謡曲から用いられた品種名に誤字があれば直ぐに気づくはず。

閑話
私は決して鳥居著『色分け花図鑑 桜草』の粗探しを行っているわけではない。
粗探しする気なら、鳥居著『色分け花図鑑 桜草』を掲載順に見て行けば良いだもの。
ネットサーフィンや資料を見て疑問に感じたことを調べているだけなのだが、
その調査の過程で、次々と『おや?』『あれ?』と出遭ってしまうのだ。
今回は、見ても判らないので今までまともに見る事も無かった、
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』190-191ページにも掲載されている
明治40年1907年伊藤重兵衛の『櫻草銘鑑』を見ていて、たまたま気づいたのですが
上から二段目右から24番目『丹頂:紅中輪』
上から二段目右から25番目『竹取姫:白中輪』
この『丹頂:紅中輪』というが、ふと気になりました。

漢詩や謡曲などは無知ですが、動物や鳥なら、少しですが知っていますから
『丹頂』に見覚えがあり、確か鳥居著『色分け花図鑑 桜草』に載っていたはず。
また、私の所有品種を見てもらえば理解して貰えると思いますが
実は私、岩戸神楽、銀鶏鳥、銀覆輪、三保の古事、唐子遊、鞍馬、浮線綾、天女など
裏紅表白の花容に関心があるので、『丹頂』も気になって見ていたのです。
なので『丹頂:紅中輪』というが、ふと気になった次第です。

『櫻草銘鑑』丹頂の隣りが『竹取姫:白中輪』でした。
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』63ページに
「竹取姫(たけとりひめ)」が載っていますが、白の単色で『櫻草銘鑑』の説明通りです。

鳥居著『色分け花図鑑 桜草』30ページ「丹頂(たんちょう)」
花弁の裏は濃い紅色、表は純白色。花色の美しさでは最高のもので、江戸時代以来、名花として伝わる。
繁殖力は旺盛とはいえず、所持者も少ない。草姿はそろいにくい。
丹頂鶴からの連想か。

加藤亮太郎著『日本桜草』昭和34年5月発行にも『丹頂:紅中輪』と載っており、
さくらそう会の『丹頂』は、これもまた鳥居氏に因る、品種名の乗っ取りではないのでしょうか?

読み慣れない古い文体の昭和15年11月1日発行『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』や
加藤亮太郎著『日本桜草』を、何度も読み返しながら此処までBlog記事を書いてきましたけど、
書籍の文中に『丹頂』は登場して無かった気がします。
生き物好きで裏紅表白の花容に関心がある私です。文中に記載されていたら関心を抱いたはずです。
それに、
『花色の美しさでは最高のもの』などという物言いは、何所にも載っていません。
展示会において『草姿が不揃いなもの』は劣るとされ展示会での評価は
1.無極、2.玄妙、3.神奇、4.絶倫、5.雄逸、6.出群の6ツの品位で表されており、
花の色だけを語る事は有り得ないと思います。
部門別というか細かく語るのは現代人の癖の1つに思います。

鳥居氏によれば「所持者も少ない」そうですが、それは繁殖力の影響ではなく、
さくらそう会が品種名を偽って、
本当の『丹頂:紅中輪』と違う品種を紹介しているからではないのでしょうか?

鳥居著『色分け花図鑑 桜草』を読んでいますと、
花容から勝手に判断して品種名を改名しているケースが多々見受けられます。
さくらそう会認定の『丹頂』も、裏の濃い紅色と、表の純白から、勝手に『丹頂』と命名して
『櫻草銘鑑』に記載されている『丹頂:紅中輪』を
「品種名と花容のイメージと違う」として、勝手に品種名をすり替えたのではないのでしょうか?

加藤亮太郎著『日本桜草』と『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』には
桜草の栽培の歴史として、桜草が登場する資料の数々と掲載されている品種数と品種名、
愛好家の組織だった連と当時有名な愛好家たち、
展示会に出品された鉢数や品種数、品種名が載っています。
その紹介の中に『丹頂』は載っていません。
ただし、読み返して見てみると、
加藤亮太郎著『日本桜草』61ページに、『鶏頭』という品種名が載っていました。
『桜草花品全』文化9年1812年洞水という画家が画いた
肉筆極彩色の写生画に記載されている品種名の中にみつけたのですが、
『鶏の頭』といえば紅と白。とさかはフリジン(ふりふり?しわしわ?)。
これこそが、さくらそう会認定の『丹頂』ではないでしょうか。
『鶏頭』という品種の花を見た鳥居氏とさくらそう会の世話人たちが
「この美しさは『鶏の頭』ではないでしょう。」
「品種名は芸名ですから、『丹頂』として認定しましょう。」
と、好き勝手なことを言いながら、
認定品種に決定した様を容易に想像できるのですが、いかがでしょう?

『神風』『高砂染』は品種名を戻せば済みますが
さくらそう会認定の『丹頂』は品種不明なので、処分されるべきでは???



閑話休題
浪華さくらそう会誌『日本桜草総銘鑑』で『瑶台の夢』を調べてみた。
すると、『遥台の夢』と記載されており、出典元が鳥居著『色分け花図鑑 桜草』となっていた。
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』
鈴鹿冬三著『日本サクラソウ』
加藤亮太郎著『日本桜草』
昭和15年11月1日発行『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』
上記全てで『瑶台の夢』と表記されており
『日本桜草総銘鑑』は、同音の漢字を用いてしまった誤記のようです。

「遥台」は間違い。「瑶台」でないと意味が通じない。
というのは解りましたけど、「瑶台の夢」という品種名には未だ釈然としません。
花色に合いませんし、意味がピンときません。
作者が品種名に託した想いが伝わってこない。
田村景福氏が作出された品種名と比べても、どこか違う気がする。
田村景福氏の生年月日は知りませんけど、明治大正と生きた人として、ひねりを感じません。
ストレート過ぎて、江戸っ子の粋を感じない。
大正時代に「瑶台の夢」として発表された品種が
現代では「遥台の夢」と誤字のまま多く出回っている。
なぜだろう・・・。

閑話
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』95ページ「瑶台の夢」作出年代:大正7年1918年 田村景福発表
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』45ページ「夕陽紅」作出年代:大正7年1918年 田村景福発表。
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』129ページ「鹿島」作出年代:明治40年1907年 伊藤重兵衛発表。
明治40(1907)年は伊藤重兵衛が発表した年ではなく『櫻草銘鑑』が発行されたに過ぎない。
大正7年1918年発表という件に関しては、鳥居著『色分け花図鑑 桜草』以外の資料には載っていない。
「瑶台の夢」と「夕陽紅」も大正7年1918年の作出ではなく
大正7年1918年発行の何かしらの資料に載っていた。というだけのことであろう。
こんないい加減な図鑑が在って良いのだろうか。
生き物が好きで図鑑を眺めて育った私としては、怒りを禁じ得ない。

閑話休題
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』のせいで話しが横道に反れてばかりで話しが前に進みませんけど
さくらそう会認定の『丹頂』を所有する人が少ないのは、
伊藤重兵衛の『櫻草銘鑑』に載っている『丹頂』と違うから。
一方、「瑶台の夢」が「遥台の夢」と誤字で栽培されている方が多い理由として
田村景福氏が「遥台の夢」と命名したからこそ、「遥台の夢」のまま広まっている。
とは言えないでしょうか?

「「遥台」では意味をなさいから、誤り。「瑶台」が正しい。」という理屈は理解しますけど、
「瑶台の月」では釈然としませんが、
『細く長くで良いから末永く愛される花であってほしい』という願いから
「瑶台」をもじって「遥台の月」と命名したとは、考えられないでしょうか。

「瑶台の月」では命名した想いが理解できませんが
時代背景からも「遥台の月」だと理解できるんですよ。

田村景福氏の居住地は本郷駒込富士前町。本郷駒込といえば夏目漱石の居住地。
夏目漱石は国留学から帰国後、明治36年1903年3月から明治9年12月まで、
本郷区駒込千駄木町57番地に居住していた、ご近所さん。
現在の文京区向丘2-20-7(日本医科大学同窓会館)に夏目漱石旧居跡猫の家として石碑あり。
田村景福氏「瑶台の月」大正7年1918年発表に対して、
夏目漱石は大正5年1916年12月9日に亡くなっています。
新しく作出した花を命名する際、広く人気を得た作家の影響を受け、
「瑶台」をもじって「遥台の月」と命名したのではいのか、と思ってしまうわけです。

明治大正時代は西洋文化が入り、外国語に当て字が使われ、
ひらながカタカナが使われて同音の漢字を用いた造語や新しい言葉が生まれた時代です。
wikipediaの夏目漱石の項には、
夏目漱石の作品には、順序の入れ替え、当て字等言葉遊びの多用が見られる。
として、夏目漱石の『言葉遊び』や『造語』も紹介されています。
夏目漱石の造語とされる「肩が凝る」は、クイズ番組に良く出題されていますし
現在、日常の中で普通に使われている単語が多く見受けられます。
今は常識でも、当時は『言葉遊び』と『造語』だったのです。
そんな時代に「瑶台」をもじって「遥台の月」としても、おかしくはないでしょ?!

言葉遊びは夏目漱石だけはなく、
夏目漱石の本を装丁した画家の津田青楓の名前、青い楓にも見てとれます。
それが明治大正時代の意気込みであり、風流というユーモアなのではないでしょうか。

明治大正と生きてきた人たちの気風と時代背景を思うと、
「遥台の月」の方がひねりが利いて ‘粋’ に感じるんですよね。

富山の春  from 続・さくら草とメダカと山と渓流  (2011-1-23 17:12) 
 「shinさんから連絡が入ったので・・・明日は千葉へ水仙を見に行きませんか」と師匠から突然電話です。 もちろんオイラに異議があるはずがありません。 初めての道・・・どこを走っているのか皆目わからないオイラには千葉県の「富山」はとてつもなく遠く感じました。 [画像] 春 秩父を出発するときはマイナス6度だった気温が富山ではプラス5度。 まるで春のような暖かさでした。 のどかな里の道を歩くとあちらこちらに水仙の花が咲き乱れていました。 富山(349m)は里見八犬伝の「伏姫」の舞台となった山だとか・・...
1月の菜園  from 楽老  (2011-1-23 7:59) 
 厳寒のこの時期には家庭菜園は収穫できるものは少なくなりました。
とみやま水仙遊歩道  from 続・さくら草とメダカと山と渓流  (2011-1-22 22:25) 
 「とみやま水仙遊歩道」は南房総の「道の駅富楽里とみやま」の近くにありました。 道の駅から県道を歩くこと20分・・・三台の自動販売機が遊歩入り口の目安です。 「こんなに歩くなんて・・・」とブツブツいいながら登っていた三人のおしゃべりが急に聞こえなくなりました。 [画像] 小高い山の中腹は水仙の咲く楽園でした。 [画像] 一面に咲く水仙・・・いままで見たこともないくらいの素晴らしさにただただ圧倒されます。 [画像] Shinさんが座り込んでカメラを構えてシャッターを押しています。 クロちゃんは同じ場所...
vol.5田村景福.2  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2011-1-22 19:00) 
2.『こんな名前の書き間違いもいくつかあるようです。』
と言われますが、そうかしら。
鳥居氏とさくらそう会の詐術に因る品種名の乗っ取りでない限り
品種名の書き間違いは仕方無いことの1つだと考えます。

浪華さくらそう会会長の山原氏は自身のBlogに、
同音の漢字表記(当て字)に因る書き間違いに関しても掲載されています。
さくらそう会と鳥居氏は根拠を示す事なく断定するだけですが
山原氏は根拠を示しながらシッカリ説明が成されているので、納得がいきます。
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2008年03月17日 『桜草栽培史16 銘鑑訂補拾遺1
◯錦葉集
錦葉集 裏紅表曙白切弁大輪  伊・保・国・鳥
錦葉集 白地紅絞中輪     植
近年「錦葉集」を「金葉集」と書く向きがあるようであるが、
何十年も使ってきた「錦葉」の名を変える必要はまったくない。 
◯嵩山
浪華銘鑑には
高山 こうざん 裏紅表曙白大輪 伊
嵩山 すうざん 裏紅表曙白大輪 控・伊
とあり,全く同じものなので、「高山」を削除する。
これは加藤本に、「嵩山 こうざん」とある読みに引きずられて,
「こうざん 高山」としてしまった誤りである。
ちなみに「嵩山は」中国河南省にある五岳の一つに数えられる名山である。
(加藤本=加藤亮太郎著『日本桜草』(加島書店)昭和34年5月発行)
◯玉冠
浪華銘鑑には
玉冠  たまかんむり  裏紅表移白抱咲大輪 伊
玉の冠 たまのかんむり 裏紅表移白抱咲大輪 控・伊・宇・鳥
とあり,同じものなのでまとめるなければならない。ただ出典の伊には「玉冠」とあり読みはない。
そこで試しに広辞苑で引いてみると、「ギョッカン」で出てくる。
朝廷の儀式で用いられた特別な冠のことである。
ここで「神代冠」のことを思いおこす。
これもかって「かみよのかんむり」と読まれる向きもあったが、
浪華の前会長であった鈴鹿冬三氏が、
「神代には冠などなく、神代冠ジンダイカンという冠の種類があるのみ」と指摘された経緯があった。
「玉冠ギョクカン」もその例であろう。
そこで、
玉冠 たまかんむり、は削除
玉の冠 たまのかんむり は削除
玉冠 ぎょくかん 裏紅表移白抱大輪  控・伊・宇・鳥  として新たな項目をたてる。
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鳥居著『色分け花図鑑 桜草』99ページには『玉の冠 たまのかんむり』として載っているが、
「神代冠」の読み方といい山原氏の説明には合点がいく。

閑話
『色分け花図鑑 桜草』の著者である鳥居恒夫氏とさくらそう会は、
『櫻草銘鑑』を『最高の資料』『最もたよりとする基本リスト。』と190-191ページで紹介しています。
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』191ページ掲載『櫻草名鑑』
上から二段目右から8番目に『玉冠』と掲載されており、
一番上の段の右から3番目には『紫雲重』が掲載されています。
此処からは私が『櫻草名鑑』を見ながら感じたことを書きたいと思います。

現在私たちは、何の違和感もなく『紫雲の重(しうんのかさね)』と読んでいますけど、
ひょっとして『しうんかさね』という呼び方が正しいのではないでしょうか?

『櫻草名鑑』にふりがなは付けられていませんけど、
『ノ』『リ』『ケ』『レ』『ト』『ル』のように、送りかなを入れて、読み方を教えてくれています。
なので『玉冠』を『玉の冠(たまのかんむり)』と読ませるのなら、『玉ノ冠』と記載されるはずです。
「あなたのは『玉冠(ぎょっかん)』で、私のは『玉の冠(たまのかんむり)よ。』
などと、将来に困惑を招く事になりかねないので、
今後は『玉冠(ぎょっかん)』で統一したいものです。

そして『櫻草名鑑』には『紫雲重』と記載されているので
『紫雲の重(しうんのかさね』という読み方はおかしい、と思う次第です。
知らぬ間に、勝手に『の』を入れてしまっている品種名も、少なくないのかもしれません。

逆に、勝手に『の』を抜いてしまっている品種名も、少なくないのかもしれません。
現在『白露錦(はくろにしき)』として流通している品種は
『櫻草名鑑』の一番下の段、左から19番目に『白露ノ錦』と表記されています。
『ノ』が入っているのですから、正しくは『白露の錦(はくろのにしき)』でしょう。

昭和15年11月1日発行『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』
『上原梓・佐々木尚友 共著 栽培秘訣 桜草の作り方』(博文館)16ページに
『楊柳笛(やうりうぶへ)』と掲載されていました。
『櫻草名鑑』一番上の段右から22番目にも『楊柳笛』と『ノ』が入らず載っています。
現在私たちは『楊柳の笛(ようりょうのふえ)』と読んでいますが
これも正しくは『楊柳笛(ようりょうぶえ)』ではないでしょうか。
ちなみに『青葉の笛』は、『櫻草名鑑』一番上の段右から17番目に『青葉ノ笛』と掲載されています。
『ノ』が入っていますから、現在の読み方通り「あおばのふえ」と読めます。

閑話休題
桜草の品種数に関して
昭和15年11月1日発行『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』
『上原梓・佐々木尚友 共著 栽培秘訣 桜草の作り方』(博文館)
27ページ『日本櫻草の品種』の項には
『日本櫻草の品種は、(中略)、一千種に近いものとなりました。
 併し現在残存しているものは、恐らく四百五十種位ではないかと思います。』と書かれており
鳥居恒夫氏は著書『色分け花図鑑 桜草』の中で、
『品種名は、芸名・源氏名と同じようなもの』との旨を公言されていますが、
品種名は、山原氏が言われるように、不変なものです。
「江天鳴鶴」や「大和神風」の例もありますから
「AとBとCとDは同品種なので、花容から品種名はAで認定した。」
などと広く意見も聞かずに断定してしまうべきことではありません。

『櫻草名鑑』の上から3段目、左から14番目に『夕陽』という品種が表記されています。
現在『夕陽』は存在している否か、判りませんけど、
田村景福氏が大正7年1918年に発表した『夕陽紅』は現代でも広く普及しています。
もし誰かが、『夕陽(ゆうよう)』という名札を注した鉢を栽培していても
「これは『夕陽紅』と間違えたんだね。」と安易に指摘はできませんから、注意が必要でしょう。

しかし品種の書き間違いは、昔からあったようです。
加藤亮太郎著『日本桜草』(加島書店)昭和34年5月発行では
209ページからの日本桜草一覧を見ますと、読み方などについての注意書きがあります。
『梓衣(あずさごろも):綾衣の誤ならん』
『織浪(おりなみ):織姫の誤ならん』
『漢泉殿(かんせんでん)=甘泉殿』
『還城(かんじょう):還城楽の誤か』
『汲衣(くみごろも):汐衣?』
『雲居(くもい):雲居鶴と同じならん』
『塩衣(しおごろも)=汐衣』
『上紫(じょうし):紫鑼の誤りか』
『千里一羽(せんりひとは):千里一跳?』
『園梅(そのうめ):梅園と同様か』
『大杯(たいはい):おおさかずき(大杯)と同様か』
『太平楽=泰平楽(たいへいらく)』
『竹取翁(たけとりおきな):竹取姫(たけとりひめ)に同じ』
『鶴の髭(つるのひげ):鶴の毛衣の誤か』
『南京(なんきん):南京小桜と同様か』
『萩の上風(はぎのうわかぜ):萩の下露と同様ならん』
『初日の出(はつひので):初日野に同じか』
『花大将(はなたいしょう):華大将と同じか』
『花玉垣(はなたまがき):朱の玉垣と同じか』
『花の宴(はなのえん):花莚と同様ならん』
『万里の船(ばんりのふね):万里の響(ばんりのひびき)の誤りか』
『飛竜紅(ひりゅうこう):飛竜に同じ』←仙台を仙台紅と表記するのと同じ誤りですね。
『不礼講(ぶれいこう):無礼講に同じ』
『弁慶状(べんけいじょう):弁慶上か』
『御田の光(みたのひかり):三田の光に同じならん』(港区三田にある御田八幡神社に所縁か?)
『深雪笹(みゆきざさ):深雪笠の誤りか』
『御世の誉(みよのほまれ):御国の誉誤ならん』
『楓の賀(もみじのが):紅葉狩に同じか』
『大和神楽(やまとかぐら);大和神風の誤か』
『雪姫(ゆきひめ):青葉の笛に似る』
『我が母(わがはは):母の愛に同じ』

閑話
田村景福氏が作出した『夕陽紅』の読み方を、私は「ゆうひべに」だと思っていました。
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』45ページに、そう書かれていたからです。
でも、上記文章を作成するにあたり加藤亮太郎著『日本桜草』を写している時に、ふと思ったのです。
『夕陽(ゆうよう)』『飛竜紅(ひりゅうこう)』なら、『夕陽紅(ゆうようこう)』ではないのか?と。
(ちなみに鳥居著『色分け花図鑑 桜草』41ページ『関台紅(せきだいこう)』)
そこで、昭和15年11月1日発行『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』
『上原梓・佐々木尚友 共著 栽培秘訣 桜草の作り方』(博文館)を見てみてビックリ!!
19ページに『夕陽紅(ゆふやうこう)』と載っているではありませんか。
慌てて浪華さくらそう会誌『日本桜草総銘鑑』もチェックしてみたら、『夕陽紅(ゆうようこう)』と載ってます。
さくらそう会の世話人代表を務める鳥居恒夫氏、此処でもまた適当なことを遣ってましたわ。

閑話休題
また、こういう事もありました。
2009年05月18日『山形市産3品種』、『高根の雪』を頂戴した家のご主人が翌年になって
「根ではなく嶺と書いて「高嶺の雪」ではないのか?」と質問してきました。
インターネット上には「高嶺の雪」と書いた名札を挿した鉢も見かけますが、
鈴鹿冬三著『日本サクラソウ』140ページに
高木勇氏の作出 高根の雪 昭和42年(1967年)選出
と書かれており、最初から『高根の雪』で命名したと考えられます。
『高根の雪』は命名者の意志なので、『高嶺の雪』は誤りになるでしょうね。
ちなみに、
図鑑と銘打った鳥居著『色分け花図鑑 桜草』68ページ『高根の雪』の項には
1982年認定 高木勇発表とあり、さくらそう会認定年度が掲載されていおり、
さくらそう界の資料としての訂をなしておらず、呆れるばかりです。

「しお」という発音の漢字には、
同音の「汐」「潮」「塩」を(おそらくは深く考えず)使って人もいますし
同音の漢字を、とくに旧字体を使ってしまうことは、日本人の性なのかもしれませんね。


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本当は↑で締めて終わりの予定でしたが、下記を加筆しない分けにはいかなくなりました。

私は決して鳥居著『色分け花図鑑 桜草』の粗探しを行っているわけではない。
粗探しする気なら、鳥居著『色分け花図鑑 桜草』を掲載順に見て行けば良いだもの。
ネットサーフィンや資料を見て疑問に感じたことを調べているだけなのだが、
その調査の過程で、次々と『おや?』『あれ?』と出遭ってしまうのだ。

加藤亮太郎著『日本桜草』(加島書店)昭和34年5月発行
日本桜草一覧の項231ページ
『高砂(たかさご):表白地緑斑絞裏淡紅大輪』と掲載されていることに気づき、『あれ!?』と思った。
実は私、最近まで緑斑入りの花に関心があり、
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』68ページ掲載『高砂染(たかさごぞめ)』を入手したおと願っていたからだ。
鈴鹿冬三著『日本サクラソウ』をみてみると
164ページ『高砂(たかさご):表白地緑斑絞裏淡紅大輪』と掲載されている。
(『日本桜草』と『日本サクラソウ』のいずれにも『高砂』の画像は載っていない。)

鳥居著『色分け花図鑑 桜草』68ページ掲載『高砂染(たかさごぞめ)』には
「綾千鳥の名で栽培されているものは同品種」とも書かれていたので
浪華さくらそう会『日本桜草総銘鑑』で『綾千鳥』と『高砂染』を調べてみた。
すると、『綾千鳥』は埼玉さくらそう会誌“櫻草”2号で
『高砂染』の出典元では鳥居著『色分け花図鑑 桜草』となっていた。

鳥居氏は『色分け花図鑑 桜草』に『高砂染』の作出年代を「江戸末期」と記載している。
しかし、鳥居著『色分け花図鑑 桜草』地錦抄から櫻草銘鑑への項、
191ページ掲載『櫻草名鑑』の一番下の段、左から13番目に『高砂』が載っており
私には「裏淡紅表白斑緑絞リ大リン」と読めます。
これは、どういうこと???
本城正憲氏の博士(農学)学位論文にも、『高砂染』と載っているが、
鳥居氏が紹介している江戸末期に作出されたという『高砂染』とはなんぞや?!
これは第二の『大和神風』事件!?

かように次々と疑惑が沸き上がる『色分け花図鑑 桜草』を書いた
鳥居恒夫氏と氏が世話人代表を務めているさくらそう会の説明は、鵜呑みにしてはいけないのである。
さくらそう会の会員のみなさんは、如何思われます?
1月の花2  from 楽老  (2011-1-22 7:02) 
 相変わらず寒くこの時期の花は少ないです。我が家の花もあまりありません。
vol.5田村景福.1  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2011-1-21 19:00) 
1.「白い大きな花を月に見立てたもの」には、とても見えません。

鳥居恒夫著『色分け花図鑑・桜草』98ページ’瑶台の夢’の項より抜粋。
瑶台の夢(ようだいのゆめ):大正7(1918)年 田村景福発表
花弁の裏側は淡桃色で時に筋斑、表は酔白色。
瑶台とはお月様のことで、白い大きな花を月に見立てたもの。遙台では間違い。
(「遙」は「遥」の旧字体なので、此処では以降「遥」を使います。)

加藤亮太郎著『日本桜草』(加島書店)昭和34年5月発行 69ページ
本郷駒込富士前には、田村景福氏があり、熱心な実生家で、
雨乞小雨、塩煙、秀美、手中の玉、藤下水、’搖台の夢’、夕陽紅、などを残されたし、云々。

鈴鹿冬三著『日本サクラソウ』120ページ田村景福氏(本郷駒込富士前)
熱心な実生家で、雨乞小雨、塩煙、秀美、手中の玉、藤の下水、’搖台の夢’、夕陽紅、などを残された。
(「搖」は「瑶」の旧字体なので、此処では以降「瑶」を使います。)

どうやら’瑶台の夢’で正しいようです。
それでも、鳥居氏が述べることは鵜呑みにできません。

ネットで『遙台 意味』『遥台 意味』で検索すると
もしかして: 『遙 意味』『遥 意味』と出ました。
本当に『遙台(遥台)では間違い。』のようです。

次ぎにネットで『搖台 意味』『瑶台 意味』で検索すると
『搖台 意味』では、旧字体のせいでしょうか、参考になるサイトがヒットせず。
『瑶台 意味』では、辞書サイトがヒットしたが、内容はコピペに近い。
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・国語辞書 - goo辞書
 よう‐だい〔エウ‐〕【×瑶台】
 1 《殷(いん)の紂(ちゅう)王の作った台の名から》玉で飾った美しい高殿。
 2 月の異称。
・Yahoo!辞書 大辞林 (国語辞書)[ 大辞林 提供: 三省堂 ]
 ようだい[えう―] 0 【▼瑶台】
 玉で飾った美しい御殿。玉のうてな。玉楼。
・Yahoo!辞書 大辞泉 (国語辞書) [ 大辞泉 提供: JapanKnowledge ]
 よう‐だい〔エウ‐〕【×瑶台】
 1 《殷(いん)の紂(ちゅう)王の作った台の名から》玉で飾った美しい高殿。
 2 月の異称。
・kotobank デジタル大辞泉の解説
 よう‐だい 〔エウ‐〕 【×瑶台】
 1 《殷(いん)の紂(ちゅう)王の作った台の名から》玉で飾った美しい高殿。
 2 月の異称。
・瑶台とは - Weblio辞書 三省堂 大辞林
 ようだい えう― 0 【▼瑶台】
 玉で飾った美しい御殿。玉のうてな。玉楼。
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調べてみたものの、’お月様の夢’では、意味不明である。
『瑶台とはお月様のことで、白い大きな花を月に見立てたもの。』
というが、田村景福発表の’瑶台の夢’は
『花弁の裏側は淡桃色で時に筋斑、表は酔白色。』
であり、到底お月様には見えないし、
作出者は絶対に想いを託して命名しているはず。

今度はネットで
『遙 意味』『遥 意味』
『搖 意味』『瑶 意味』
で検索してみた。
『遙』と『遥』は、子供の命名のための漢字の意味を紹介しているサイトが多くヒットした。
「細く長く続く」「遠くまで眺望が開けているさま」
「遥かかなたにあるさま・細く長くゆらゆらと続いているさま」スケールが大きいイメージ。のようです。
『搖』と『瑶』は、あまり意味は無いようだが
「玉のように美しい」という意味から、子供の名前に使われているようです。
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よう【×瑶〔瑤〕】
[人名用漢字] [音]ヨウ(エウ)(呉)(漢)
美しい玉。また、玉のように美しい。「瑶台」
[名のり]たま
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Yahoo! 知恵袋トップ > 言葉、語学
[名]たま。白く美しい玉(出典元不明)。
[形]たま。玉のように美しいさま。あかぬけして輝く美しさをほめることば。「瑶顔(ヨウガン)」
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上記でも納得できないので、
『瑶台 意味』でヒットした辞書サイトで、『月』を検索してみました。
一件だけ、お月様と違う意味がみつかりました。
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・kotobank デジタル大辞泉の解説
がち 〔グワチ〕 【▽月】
1 《謡曲「松風」の「月は一つ、影は二つ、三つ(満つ)汐(しほ)の」からという》
 江戸時代、上方の遊里で、揚げ代1匁の下級女郎のこと。汐(3匁)・影(2匁)の下位。
2 《「がんち(頑痴)」の音変化か》色道に慣れないこと。不粋なこと。また、その人。野暮。
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’女郎の夢’
’野暮な野郎の夢’
これなら意味が通じます。納得♪
作出者不明ですが’女郎花’という品種名があります。
溝口正直氏の作品には’処女の舞’もあるので、間違いないでしょう。

って、これが正しい分けがありません。
浪華さくらそう会『日本桜草総銘鑑(最新版)』をもとにまとめた
2010年03月23日『作出者一覧表』を見てもらえば感じ取っていただけると思いますが、
作出者毎に、命名に何かしら関連性がみてとれます。

下記は溝口正直(明治)の作品一覧ですが、
私の勝手な印象として、品種名に艶があるというか大人の夜の情緒を感じ
’処女の舞’などはには見習い中の踊りの連想させ
『溝口正直氏という人は、芸者あげての遊びが好きだったんだろうなあ』と思わせます。
青霞、薄雲、古金襴(明38)、小町の舞(明38)、彩色班々、笹の波、掌中玉、処女の舞、白鷺(同名異種あり)、大朱冠、立田錦、初 日影、花曇、花摺衣、花の丘、花の冠(明38)、花の滝、花の玉章、春霞、萬里響、人丸(同名あり)、故郷の雪、星月夜、深雪笠(明38 最大輪)、八橋(明38)、許の色、蘭奢待。

下記は田村景福の作品一覧です。
雨乞小町、汐煙・塩煙、秀美、手中の玉、花孔雀(手中の玉と同じか)、藤の下水、夕陽紅、瑶台の夢。
命名には日常の風景を題材している印象を受けます。’夕陽紅’は、夕陽のように赤い花であることが伝わりますし
’藤の下水’など見た事ありませんけど、
雨上がりの藤棚の下に溜まった水たまりに映った、藤色の花であろうと情景までも推察できます。
そんな田村景福氏が、’女郎や野暮な野郎’を命名する分けがありません。

しかし、それでも’お月様の夢’というのには納得しかねます。
田村景福氏の命名に、’お月様’という情景はありませんもの。
そこでネットで『瑶台』と検索して、用例をみてみることにしました。
・瑶台_广州瑶台_瑶台公交_广州瑶台公交
・ぐるなび海外版 広州 - 嘉利美食(瑶台店)
・YouTube 魂化瑤台夜合花 新馬師曾001(動画)
上記3件を参考にして考えてみると、広州に 瑶台という町が在るみたいですね。
動画『魂化瑤台夜合花 新馬師曾』を見ても理解できませんでしたが
男女が夜に落ち合って、逃走(亡命。駆け落ち?)するような印象を受けました。
瑶台=月だとして
『月の町』『月町』『男女が月夜に落ち合って、逃走』
では変です。シックリきません。
でも瑶台=月明り、月光と解釈すると
『月光町』『月明りの夜に男女が落ち合って、逃走』
となり私は合点がいきます。

瑶台=月ではなく、
瑶台=月明り、月光と解釈するのではないでしょうか。
そう考えると田村景福氏作出は’月明りの夢’’月光の夢’と読み取れます。
月明かりに照らされた白い花なら酔白色に納得。裏側の淡桃色は月影でしょうか。
『花弁の裏側は淡桃色で時に筋斑、表は酔白色。』のイメージにも合います。

鳥居氏は著書『色分け花図鑑 桜草』(学習研究社)の40ページ『紅天鳴鶴』の項に、
『「江天鳴鶴」と書いたものもあるが、「紅天鳴鶴」でないと、意味をなさない。』
と、花容を見たままのこじつけを行いました。
’瑶台の夢’では、辞書でひいた意味をそのままこじつけ
『瑶台とはお月様のことで、白い大きな花を月に見立てたもの。』
と解説文に書いたのでしょうね。
裏側は淡桃色で時に筋斑、表は酔白色の花容を、月として見ろ。というのは無理がありますよ。

第一、粋な江戸に生まれ、西洋文化の波の中で育った明治大正の人に、
瑶台=月というストレートな発想はもたないと思います。
見た目通りなんて、粋じゃありません。不粋で野暮というものです。
田村景福氏が己を不粋で野暮と自覚していて、自傷的に’不粋で野暮な野郎の夢’。なんて命名するわけもありませんしね。


以上、戯言を述べましたが
ネットで『瑶台 漢詩』で検索してみると、桜草の品種名の出典元が色々でてきました。
『玉で飾った美しい御殿。玉のうてな。玉楼』という意味が多いように感じます。
ロゴスの庭園『李白』では、’月の世界’と解説されいます。
’月の世界の夢’’月の夢’。瑶台=月で良いのかも。

ロゴスの庭園『李白
清平調詞 三首 其一
雲想衣裳花想容  雲には衣裳を想い、花には容(よう)を想う
春風払檻露華濃  春風檻(おばしま)を払って露華濃(ろかこまや)かなり
若非群玉山頭見  若(も)し群玉山頭(ぐんぎょくさんとう)を見るに非(あらず)んば
会向瑶台月下逢  会向(かならず)瑶台(ようだい)月下において逢わん
雲には楊貴妃の衣を連想し、花を見てはその姿を連想する
春風が楊貴妃のもたれる欄干に吹き、花に宿る露が艶やかに光って揺れる
美しい天女が住むという群玉山か、月の世界のうてなでなければ、
このような美しい人には逢えないだろう

ティェンタオの自由訳漢詩 315
李白66 清平調詩三首 其一 清平調詩 三首  其の一
詩中に「群玉山」とか「瑶台」が出てくるのは西王母(せいおうぼ)が棲むという伝説の山であり、
楊太真の美しさはこの世のものでないと褒めたたえています。

また、こんな漢詩もありました。今回の話しに関係はないのですが、
『瑶台』を英訳すると、
fairy(妖精)、fairyland
【不可算名詞】 妖精[おとぎ]の国.
[単数形で] この上なく美しい所; 夢幻郷,桃源郷.
と出るのが不思議でしたが、出典はこの漢詩かもしれません。

漢詩の世界.6『古朗月行 (ころうげっこう)
李白(盛唐)
 小時不識月(しょうじ つきをしらず)
 呼作白玉盤(よんで はくぎょくばんとなす)
 又疑瑤台鏡(また うたごう ようだいのかがみ)
 飛在碧雲端(とんで へきうんのはしにあるかと)
◎これは、もっと長い詩(楽府)の最初の四句。
☆瑤臺-仙女の居所。
小さいときは月をしらなかった。
白玉盤と呼んでいたこともあった。
また、仙女の鏡が空を飛んで青い雲の端にひっかかっているのかと思った。

Yahoo! 知恵袋に瑶台の意味として
『[名]たま。白く美しい玉』と答えていた人がいましたが、
此処から勘違いして書いたのかしら・・・。

漢詩の話しはこれで終わります。
私は漢詩自体知りませんし意味も解らないので、面倒になり、これ以上は探せませんでした。(^^;
vol.5田村景福.0  from 庄内の日本桜草栽培日誌  (2011-1-21 18:59) 
ネットサーフィンで桜草に関する記事を読んでいる時、
と或るBlogで、気になる記事と遭遇しました。
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’瑶台の夢’(ヨウダイノユメ)。
色分け花図鑑・桜草(学習研究社)によると、
「瑶台」とは「月」のことで、「白い大きな花を月に見立てたもの」なんだとか。
ラベルには「遥台」と書かれていますが、「瑶台」の間違いですね。
去年買い集めた桜草には誤品がたくさんありましたが、
こんな名前の書き間違いもいくつかあるようです。
あまり馴染みのない言葉なので、どこかで間違えるとそのまま広まってしまうのでしょう。
検索すると幾つか出てきますね。
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色分け花図鑑・桜草(学習研究社)といえば
さくらそう会世話人代表鳥居恒夫氏の詐術に溢れた著書です。
上記Blogにも’瑶台の夢’の花の画像は載っていましたが
その花容は「白い大きな花を月に見立てたもの」には、とても見えません。

さらに
『こんな名前の書き間違いもいくつかあるようです。』
と言われますが、そうかしら。

また
『あまり馴染みのない言葉なので、どこかで間違えるとそのまま広まってしまうのでしょう。
 検索すると幾つか出てきますね。』
と書かれ、『’遥台の夢’』でネット検索をされリンクを張っていました。
リンク先をみてみると、多くのサイトが’遥台の夢’を使っているようです。
これをみて『誤字のまま広まることなど、あるのだろうか?』と疑問に感じました。

そこで調べてみることにしました。





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