市の花キョウチクトウ、毒性で再検討　佐世保（青鉛筆）　【西部】 　
▽長崎県佐世保市が、市の花に定めているキョウチクトウ＝写真＝の再検討を市議会で表明した。潮風に強く美しいと一九六八年に制定されたが、当時から毒性が指摘されていた。　▽市内の農業団体が、植樹の禁止を求める請願を出したことも。市も、農耕地や児童公園では植えないようにするなど、市民に親しまれる存在にはほど遠いような扱いをしてきた。　▽見直しは、同市が二〇〇二年に市制百周年を迎えるのを契機とした。光武顕市長は「市民の意見を幅広く募って決めたい」と、記念の年にもう一つの「花」を添えたい考えだ。 （朝日新聞、2000年09月19日）

カノコユリが佐世保市花に　来春にも決定　／長崎
 　佐世保市の「させぼ１００年委員会」（会長・光武顕市長）は、新しい市の花として夏に花を咲かせる「カノコユリ」＝写真＝を市に推薦することを決めた。市は来春にも正式決定する。この花は、国内で絶滅が心配されているが、市内には九十九島から里美町まで広く分布しており、市民の関心も高い。　現在の市の花の「キョウチクトウ」は潮風に強く美しいと、６８年に制定されたが、当時から毒性が指摘されていた。市内の農業団体が植樹の禁止を求める請願を出したこともあり、来年の市制１００周年に向けて見直すことになった。
 （朝日新聞、2001年12月30日）