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<Wikipediaより、転載>

ハギ(萩 Lespedeza)とは、マメ科ハギ属の総称。落葉低木。秋の七草のひとつで、花期は7月から10月。分布は種類にもよるが、日本のほぼ全域。古くから日本人に親しまれ、『万葉集』で最もよく詠まれる花でもある。秋ハギと牡鹿のペアの歌が多い。別名:芽子・生芽(ハギ)。

【特徴】

数種あるが、いずれも比較的よく似た外見である。
背の低い落葉低木ではあるが、木本とは言い難い面もある。茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出る。直立せず、先端はややしだれる。
葉は3出複葉、秋に枝の先端から多数の花枝を出し、赤紫の花の房をつける。果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。
荒れ地に生えるパイオニア植物で、放牧地や山火事跡などに一面に生えることがある。

【ハギの種類】

代表的なものをあげる。

ヤマハギ (Lespedeza bicolor)
キハギ (L. buergeri)
シラハギ (L. japonica)
ツクシハギ (L. homoloba)
マルバハギ (L. cyrtobotrya)
ミヤギノハギ (L. thunbergii)

このほか、マメ科植物で、ハギの名を持ったものにはメドハギ・ヤブハギ・ヌスビトハギ・ネコハギなど多くのものがある。他に、ヒメハギはマメ科ではなく、ヒメハギ科に属するが、花の外見がややマメ科に似る。

【緑化資材】

ハギは、マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで、痩せた土地でも良く育つ特性がある。この特徴を買われ、古くから道路斜面、治山、砂防など現場で緑化資材として活用されている。現在では、ヤマハギ、メドハギの種子が、斜面緑化のための吹付資材として用いられている。

【民俗・文芸・音楽】

<民俗>

月見:中秋の名月に萩・薄を月見団子と共に月に供える風習がある。萩も薄も、昔の日本では山野に自生する身近な植物であった。
花札の7月10点札は「萩に猪」の絵柄が一般的である。

<文芸>

萩の名所である歌枕として宮城野がある。
山上憶良の歌「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)」

<音楽>

『萩の露』(地歌・箏曲) 幾山検校作曲。幕末に京都で活躍した盲人音楽家幾山検校の代表曲。恋に破れ涙に暮れる自分を露の萩にたとえ、秋の風物を詠み込んだ「手事もの」曲。
『萩桔梗』(端唄)

都道府県の花に指定されている自治体

宮城県(ミヤギノハギ)

特別区・市町村の花に指定されている自治体

北海道 - 岩内町、別海町
青森県 - 大鰐町
宮城県 - 仙台市(歌舞伎の「伽羅先代萩」に因んで名付けられたセンダイハギという品種がある)
山形県 - 長井市
埼玉県 - 日高市
茨城県 - 水戸市、高萩市
東京都 - 目黒区、武蔵野市
福井県 - 敦賀市
京都府 - 福知山市

<転載、以上>
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