十月の茶事に最適な花を調べていきます。

参考文献:
1)「茶花ハンドブック(加藤淡斎著)」<以下、「淡斎」と記述>
2)「新版 茶花大事典(下巻)」(塚本洋太郎監修 淡交社刊)<以下、「大事典・下巻」と記述>
3)「庭で育てる茶花の図鑑 風炉編」(岡崎誠、木崎信男指導、世界文化社刊、2004年)<以下、「庭で育てる茶花 風炉編」と記述>
4)「秋の茶花 茶花の手帖:4」(世界文化社刊、1999年)<以下、「秋の茶花」と記述>

千振(センブリ・リンドウ科)
●「淡斎」各地の日当たりのよい山地や草地に生える。全体に苦味があり、古くから胃腸薬として使われた。煎じて千回振りすすいでもまだ苦味が残るためこの名がある。秋の頃、白色、または淡紫色の1cm程の花を上を向けてつける。かわいらしい花で、他の花を混ぜてもよし、花入れによっては一種入れでもよい。

>品種詳細は、花研究のこちらをご覧ください。


霜柱(シモバシラ・シソ科)
●「淡斎」関東より以西、四国、九州の山地の木陰に生える。茎は四角で葉は対生し、秋、上部の葉の脇から6〜9cmの総状で一方に花をつける。白色で小形の唇形の花を多数つける。冬枯れた茎に氷の結晶が出来るので名づけられた。

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小浜菊(コハマギク・キク科)
●「淡斎」関東北部から北海道までの太平洋岸の岩の上に生える。秋の初めから初冬にかけて花径5cmの白花をつける。日が経つとだんだん紅紫色に染まってくる。

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(オケラ・キク科)
●「淡斎」日当たりのよい山地で乾いたところに多い。30〜60cmの高さで、秋に茎の頂に白色の頭花をつける。ウケラからオケラになった。ウケラはどうしてついたのか不明。若芽は食用となる。

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磯菊(イソギク・キク科)
●「淡斎」関東・東海の海岸の崖に生える。葉の上面は緑で、下面およびへりは銀白色で毛が密生している、秋、茎の上部に黄色の小さい頭花をいくつもつける。初冬の磯に株になって咲くので黄色の鮮やかな美しい花は絵具で塗ったようである。根締めにそっと入れるとよい。

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嵯峨菊(サガギク・キク科)
●「淡斎」南北朝の嵯峨天皇の頃に、京都大覚寺境内の大沢池にある菊島に源を発するという故事が伝えられている。現在は、観賞品として紅、黄、白などの色々な色合いがある秋の照り葉の根締めに入れても、椿と入れても良い。

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大葉目木(オオバメギ・メギ科)
●「淡斎」我が国の南部の山地に生える。落葉低木。メギに似ているが、葉が大きいのでこの名がある。初夏の頃、小さな黄色の花を数個つける。実は長楕円形で赤く熟す。まばらに小さな棘がある。

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杜鵑草(杜鵑)(ホトトギス・ユリ科)
●「秋の茶花」

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