<神奈川県史より、転載>

三浦半島は、太平洋の突き出し、黒潮を影響を受け、県内でも最も温暖な地区の一つである。年平均気温が15.5度、最低気温が12.7度の剣崎では、降霜やごく稀であり、暖地性植物の北限を画すいつくたの種類が知られている。

三浦半島地区を原標本産地とする種(タイプロカリティ)には、タイトブメ、ユキヨモギ、ハマカキラン、ウスベラセイタソウ、ヤクシワダンなどが挙げられる。三浦半島の海岸線には、トベラ、モッコクなどの海岸生の常緑広葉樹林が点在するが、その前面の断崖地や礫浜にはイワダレソウ、フナバラソウ、ハマアオスゲ、ラセイタソウ、スカシユリ、ハマウドなどの海岸植物を生育させている。

<転載、以上>

以下に、三浦半島のマップとこれらの植物の画像をご紹介してていきます。

◆ユキヨモギ



◆ハマカキラン



<この項、続く>
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常緑広葉樹林域:沿海岸地帯