住所:
国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番

<「川の地図辞典(多摩東部編)」他より、転載>同国分寺地図はこちらのサイト内地図コーナーダウンロードコーナーにあるPDF地図をご覧いただけます。

武蔵野段丘の湧水。元来農林湿地であったところを、大正七年(1918年)に元今村銀行(明治21年設立=今村清之介:信州伊那出身。後の第一銀行)の頭取(長男である今村繁三:昭和31年没)が別荘地とした。その後、第二次大戦の戦時下、昭和17(1942)年に日立製作所中央研究所となった。
20万7千平方メートルという広い範囲で武蔵野の自然が比較的良好な状態で残されている数少ない場所である。
ムクドリ、コジュケイなどの野鳥も多数生息する。
研究所敷地内庭園の谷間に数か所の湧出地点があり、広い池をつくっている。湧水は野川の源流となっている。

この流れと「恋ヶ窪」の地名は、大岡昇平の小説「武蔵野夫人」でえ重要な役割を果たしている。庭園は通常非公開だが、毎年花見と紅葉の時期に1日ずつ公開日が設けられた。多くの市民でにぎわう。

<転載以上>

また、以下に「日立製作所のサイトにある中央研究所紹介」から、転載した、この庭園の紹介を記載します。

<転載、部分>

【構内の自然】

中央研究所(国分寺地区)は2010年10月に、研究所が財団法人都市緑化基金が主催する「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に選定されました。(中略)

中央研究所の創設は、昭和17年にさかのぼります。時のこの辺りの地名は、東京府北多摩郡国分寺村大字恋ヶ窪です。
ここは、奈良時代に 聖武天皇が全国に建立した国分寺の一つ、武蔵国分寺の旧地に当たります。 武蔵国分寺は、武蔵野にひときわ高くそびえる壮大な七堂伽藍を持ち、奈良東大寺にも匹敵する大きな寺院であったといいますが、 その遺跡は研究所の西南約1kmに今も残っています。 研究所構内からも、往時の住居跡、さらには先土器・縄文・弥生時代の遺跡が発掘され、この地が古代から、文化の中心だったことを裏付けています。

この由緒ある地に研究所を創設するに際しましては、小平浪平創業社長の「よい立木は切らず によけて建てよ」という意志を受け、 構内の樹木は極力守られました。 その精神は現在も継承され、今日見る武蔵野の面影をとどめた美しい研究環境が保持・整備されてきました。 春夏秋冬、季節の移ろいのみごとさは、研究者達の心をなごませ、またそれは人と自然の一体感を生み、科学する心を育んできました。

樹齢百年余の欅やヒマラヤ杉の大木。構内には約120種2万7千本の樹木が茂っていますが、 中には化石期の植物といわれるメタセコイアなど珍しい植物もあります。 南側の大池は、昭和33年に完成したものです。 この池は、ハケと呼ばれる湧水を集めて流れる野川の源流の一つにあたり、大池も構内数ヶ所の湧水を利用して湿地に造られました。 池の白鳥、マガモをはじめ、林に群れる野鳥は、カワセミ、ヒヨドリ、カルガモなど40種を越えます。


【庭園公開日のご案内】

<2013年の庭園公開予定日>

春: 開催中止
4月7日(日)に開催を予定していました弊所「2013春の庭園公開」は大荒れの天気となり、交通機関等の乱れも生じる可能性もあります為、安全を最優先に考慮した結果、開催の中止を決定いたしました。
楽しみにしていただいた皆様には、直前の決定で多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

秋:11月17日(日) 10:00-15:00(14:30受付終了)

※ いずれも、雨天の場合は中止させて頂きます。
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【ご連絡およびお願い事項】

*入場無料。事前予約は不要で、国分寺市民以外の方でも入場可能です。
*入場場所は正門(東側門)のみとなります。車、自転車の乗り入れはご遠慮願います。
*入門時に受付にて入場人数をご記帳下さい。(人数制限は特にありません。)小学生以下の方は保護者同伴が必要です。
アルコール類の持ち込み、ペットを連れての入場はご遠慮願います。
*公開部分は庭園のみとなっております。一部の建屋以外は建屋内へは入れません。
*写真撮影は庭園のみとさせて頂きます。建物の撮影はご遠慮下さい。
涌き水の場所をご覧頂けます。詳しい場所は、当日受付で配布されるパンフレットをご覧下さい。
*場内が非常に混雑する場合、安全性を考慮し、ご入場を制限させていただく場合があります。予めご了承ください。

<転載、以上>

この湧水が、赤太文字で紹介したように広大な地域だった「武蔵国分寺遺跡」の一部でもあり、湧水は、この地を国分寺とする際にも大きな要因であっただろうことが予想されます。
府中街道は、こうした地域を結ぶ形で南北に通されていたと考えるのが普通でしょう。
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