【若草研究室とその周辺ガーデンの現状利用調査】


Step2:現状利用調査

◆若草研究室の利用◆


現状では、2015年4月までの利用は、この施設を設置した「コカ・コーラ環境財団」の規定で、恒常的な利用方法を設計できなくなっています。この時期までに同財団が利用しない場合に付き、学芸大学側に利用権限が完全に移譲されるようです。

現在は、随時の利用要望に応じて、広報課が鍵などを貸出しで、短期利用のみが可能となっています。この利用制度を利用して、以下のような活動が行われています。

1)【外部団体「トランジションタウン小金井」の利用】

地域連携プロジェクトに参加されている芸術・スポーツ科学系准教授の小森伸一氏の仲介で、「トランジション小金井」が定期的に利用しているようです。

●トランジションタウン小金井とは、公式サイトによれば、
「ランジションタウン小金井(TTK)は 2008年にスタートしました。
このトランジションの活動は世界400以上に広がり成長し続けています。TTKはその中の一部です。
ピークオイルと気候変動という地球の大きな転換期のなかで、市民の創造性と工夫、および地域の特徴を最大限に生かし、持続可能な脱石油社会へ移行していくための市民活動です。」
とのことです。
*公式サイトは、
こちらから、ご覧いただけます。残念ながら、こちらでは、学芸大学構内での活動などは紹介されていません。詳細は、同団体のパンフレットにある団体内の小グループによる活動紹介に掲載されています。

●具体的な「若草研究室」の利用について(同団体の紹介パンフレットより)

1)ハケのぼちぼちハウス
「大学と居酒屋の中間の様な誰でも参加できる場所を作りたい」という主旨のもと、30人程で立ち上げたグループです。主に学芸大学内の若草研究室をお借りして、月に一度、オルタナティブ・スペースの構想を練ったり、紹介しあいながら新しい出会いを楽しみます。

2)つながりの杜 En
こちらは、若草研究室ではなく、学内の農園の利用を進め、その展開として、このエリアでも育成農園、ガーデンを設計したいとしているそうです。具体的な今までの活動としては、大学の農園内に田んぼと畑を借りて、市民による小さな市民農園を作られているようです。

今後は、この団体の目的でもある自らによる力(地域力)での独立した生活やエネルギー供給を目指すことにつながるコンポストなどの堆肥づくりなどもこのエリアでしたいとのことでした。


*後日、この団体とも交流し、こうした活動の実態と連携など情報をご紹介できればと思います。

●同団体会議参加報告は、

本サイトでも地域連携は重要なファクターなので、こうしたボランティア活動などとも旨く連携していければ、よりよい利用が推進できると思い、小森准教授とも打ち合わせをさせていただきました。
小森准教授も今期より、学芸の森環境会議に復帰されるとのことでした。同准教授には、より学内の全体構想をはじめとしたコンセプトワークの検討と同時に実際の利用調査、計画の相談させていただく予定です。


【トランジションタウン小金井による若草研究室前庭エリアの計画】<以下は、2015年2月7日・植生調査と前庭部分整理(伐採と剪定)時に植生調査(午前)に同行して、確認した内容(提供受け資料と当日の作業内容)>

<提供受資料:その1>

<以下に資料の内容を転載します。>

1)若草ガーデン“食べられるみんなの杜”スケジュール

2015年
1月25日:
MT
●スケジュール確認
●植栽確認、手配先、手配者、植林日検討
●2月7日の確認

2月7日:
池竹先生に相談。小さな木こり体験イベント

2月22日
MT、MAP作成
●今後のスケジュールの確認
●イベント実施確認
●植栽決定、植栽手配開始、MAP作成
●除草の仕方検討、柵デザイン等の確認

3月14日
植林日、除草開始

3月下旬
植林日、現在MAP作成

<4月以降は省略>

また、1年間の全体計画として、したいこととして以下の内容が記述されています。

4月から一年間かけてしたいこと

●コンセプトづくり、共有化、パンフ作成
●植栽確認、MAPづくり
●将来MAPづくり
●“かかわるシステム”のベース検討
●若草以外のエリアの準備

●全体の柵づくり、メインの道整備
●コンポスト、水道、雨水利用



2)若草に植えたいものリスト

●植えるもののコンセプト:
食べられるもの(多年草・木)・薬になるもの・キレイなもの・できるだけ日本のもの


<植えたい植栽>

すぐり、木イチゴ、お茶の木(生垣に)
ブルーベリー、ラズベリー
ブラックベリー(生垣か、他の木の周りに)
クワ
みかん
きんかん
ゆず
はっさく
くるみ
うめ
びわ

りんご

八重桜
朴の木
柏の木
さんしょう
いちじく
ぐみ

しょうが
みょうが
ハーブ
みつば


日本の木、「桜」をシンボルとしてどこかに植えませんか?

<転載、以上>



<この項、了>
プリンタ用画面
友達に伝える
投票数:23 平均点:4.35
前
かつての牡丹園を知る
カテゴリートップ
事前調査(2015年実施)
次
事前調査2015:第一期(2015年1月〜3月)<歴史・植生調査>