【新たな施設設計の前に必須となる現状把握活動】

プロジェクトや施設設計の陥りがちな傾向の一つに「兎に角、新しくするのだから、いままでのものは、無くして」という考え方です。
重要なのは、「嘗て、どうであったかを把握し、その上に何かを加えていくのだ」という発想です。本プロジェクトでも準備をどのように行うかが実は、重要な過程となります。



準備プロジェクト:
Step1:「育成の森」エリアの基礎情報「エリア・ヒストリー」と「エリア・ベジテーション」を知る

まず、このエリアの歴史、その変遷と現状の植生を知る作業がSTEP1となります。

1)◆大学に保存されている歴史資料を調べる◆


大学の大学資料館で進められている大学の歴史資料文献整理もこのために重要な活動として、連携していく必要があります。大学史資料館では、現在、目録作り中のため、2015年3月の第一次作業後でないと調査ができないようです。

<作業予定>2015年3月以降

2)◆現状の植生を把握する◆

さらに、真山教授の「学芸の植物」マップを下敷きにこのエリアの植生調査を実施していく必要があります。[/size]

●学芸の植物・Hエリアの植物マップより●

<以下に学芸の植物(私の植物のHエリアデータより)の過去のフィールド調査データを参照します>

<Hエリア植物マップ>


<植物一覧>
1/アオキ、2/アオハダ、3/アジサイ、4/イイギリ、5/イタヤカエデ
6/イチョウ、7/イヌツゲ、8/イロハモミジ9/ウメ、10/エノキ

11/キンモクセイ、12/クスノキ、13/クロマツ、14/クワ15/グミ
16/コウヨウザン、17/コナラ、18/コハウチワカエデ、19/コブシ、20/サカキ

21/サクラ、22/ササ、23/サルスベリ、24/サワラ、25/サンゴジュ
26/サンシュユ、27/サンショウ、28/シノブヒバ、29/シラカシ、30/スズカケ

31/タイサンボク、32/タラヨウ、33/ツツジ、34/ツバキ、35/トウカエデ
36/ドウダンツツジ、37/トウネズミモチ、38/トチノキ、39/ナンテン、40/ニシキウツギ

41/ネズミモチ、42/ノイバラ、43/ノダフジ、44/ハナミズキ、45/ヒイラギ
46/ヒイラギモクセイ、47/ヒノキ、48/ヒマラヤスギ、49/ヒムロ、50/ブナ

51/マサキ、52/マユミ、53/マンサク、54/ミカン、55/ミツマタ、56/ムクノキ
57/モチノキ、58/モッコク、59/モミジ、60/モモ、61/ヤツデ
62/ヤマブキ、63/ヤマモミジ

<参照以上>

●現状の傾向把握と過去の植栽計画分析●

◆若草研究室周囲の植生マップ◆


(1)主要な樹木<赤丸表示>
周囲は、主に南側が15 グミ(1本の14 クワ)、東西と北側に47 エノキが見られ、ある時期に計画的にこの2種の樹木で囲われたような植生のようです。東隣のテニスコートの南側道路沿いも15 グミと8 イロハモミジが交互に植えられていることになっていて、このエリアから、東に連続している感があります。

(2)冬から早春にかけての開花が予想される樹木<水色の丸表示>

9 ウメ34 ツバキの開花状況を<1〜2月>調べておく必要があります。

●1月28日:取材<南側道路沿い>

<概観>

●「グミ」が並木を形成しているはずですが、実際、左の1本は、クワの筈ですが、右の1本は、樹木カードで「イチョウ」と表記されています。(冬ですが、葉を確認できれば、特定できるでしょう)
その他の樹木は、ケヤキか、グミ(上記マップでは)のようです。この樹間に何か所かの切り株がありました。
20 サカキ51 マサキは、確認できましたが。63 ヤマモミジは、確認できませんでした。

*サカキについての本サイトの花・樹木研究にある情報は、こちらから
*マサキについての本サイトの花・樹木研究にある情報は、こちらから
*ヤマモミジについての本サイトの花・樹木研究にある情報は、



<南側道路沿いの「梅・ツバキ」>
●現状では、見つけることができませんでした。本来、植生されている付近は、以下のようになっています。



27 サンショウは、殆ど寝たような状況で生えていました。真山教授の私の植物では、その裏には15 グミが3本あることになっています。3本のグミだろう樹木を確認しました。その北側の1本がキンモクセイとされています。実際にきちんとした植生調査が必要でしょう。

*サンショウの本サイトの花・樹木研究にある情報は、こちらから。
*グミの本サイトの花・樹木研究にある情報は、こちらから。
*キンモクセイの本サイトの花・樹木研究にある情報は、こちら

<サンショウ>

<3本のグミと思われる樹木>


●東側の9 ウメは、確認できました。枯れた枝部分には、キノコが密生していましたが、紅梅で蕾の状態で、開花が期待されます。


*本サイトの花研究のウメに関するカテゴリーは、こちらから。

<この項目、続く>
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