【全専門分野の教師参加へ向けてー基本設計の考え方と進め方】

●全大学の教師の「学芸の森」プログラム参画は、2つの方向性が考えられます。
その1は、「実際の教育での活用という観点からのもので、学生への授業との連携」の設計です。
その2は、「それぞれの先生方の所属する学系からの観点のもので、それぞれの教授会、各先生の研究との連携」の設計です。
こうした、全組織、全教科での連携設計が可能かどうかが、本「学芸の森」プログラムへの先生方の参加に大きく関わってにかかってきます。以下のその基本設計を進めていきます。



その1:授業科目との連携を設計する

本コンテンツでは、平成27年度から採用された
学校教育系:A、B、C、D類の教員養成課程の全専攻

教育支援系:E類の各コース


に対応した「学芸の森」プログラム試案を仮設計していきます。

最終的には、各学科専攻の先生と協力して、実際のプログラム開発を行っていく予定です。


【教員養成課程の各専攻への基本設計案 その1:第一期試案】

●学校教育系の教員養成課程は、初等教育、中等教育、特別支援教育、養護教育と4つの類に区分されています。
初等教育と中等教育は、それぞれ「小学校」「中高等学校」の学科に対応しているため、そのレベルは異なるものの、学科は、ほとんどが重なっています。

本第一期試案では、このうちの
1)学校教育系A類の初等教育教員養成の各選修
2)教育支援系E類の教育支援の7コース
を対象に設計試案を作成していきます。


1)初等教育教員養成の16の選修科目

国語選修
社会選修
数学選修
理科選修
音楽選修
美術選修
保健体育選修
家庭選修
英語選修
学校教育選修
学校心理選修
国際教育選修
情報教育選修
環境教育選修
ものづくり技術選修
幼児教育選修


2)教育支援系の7コース


生涯学習コース
カウンセリングコース
ソーシャルワークコース
多文化共生教育コース
情報教育コース
表現教育コース
生涯スポーツコース



その2:人事的な組織、研究別学系との連携を設計する


本コンテンツでは、平成26年度までの学科と総合的な研究分野別学系分類に連携した基本の設計を検討していきます。

教育系は、27年度と共通ですが、教養系は、N、K、F、J、G類という5つの類に区分、そのしたに各専攻が設置されていました。各類を合計すると16専攻です。

これらに対応した「学芸の森」プログラム試案も仮設計してみます。

N類:
人間社会科学課程


本課程は、高度化・複雑化した現代社会にあって、人間のライフ・ステージごとに必要な学習を計画・実施するために理論的・実践的能力を持ち、その主体的推進にあたる人材の育成を目指し、「生涯学習専攻」「カウンセリング専攻」「総合社会システム専攻」の3専攻を置いています。

生涯学習専攻
カウンセリング専攻
総合社会システム専攻


K類:
国際理解教育課程


本課程は、国際化社会で、国際理解・国際協力・異文化間共生などのために活躍できる有為な人材の育成を目指しています。本課程には「多言語多文化」「日本研究」「アジア研究」「欧米研究」の4専攻が置かれています。

多言語多文化専攻
日本研究専攻
アジア研究専攻
欧米研究専攻



F類:
環境総合科学課程


本課程は、環境問題を経済社会システムの在り方や生活様式とのかかわりから捉える「環境教育」、自然環境を生命とそれを育む地球環境と人間が生み出してきた物質や科学技術との関連から捉える「自然環境科学」、文化財という遺産を通して人間の歴史と環境の関連を解明する「文化財科学」の3専攻から構成されています。

環境教育専攻
自然環境科学専攻
文化財科学専攻



J類:
情報教育課程


本課程では「情報教育」専攻を置き、情報化社会に関する多面的理解と高度な情報技術をもって社会の各方面で指導的役割を果たすことのできる有為な人材の育成を目的としています。

情報教育専攻


G類:
芸術スポーツ文化課程


本課程では、成熟期を迎えた現代社会における人々の身体的・文化的生活を一層充実させるために、中心的担い手とそれらを専門的立場から支援する人材、さらに人間のコミュニケーションを円滑にする専門的能力を持った人材の養成を目的としています。「音楽」「美術」「書道」「表現コミュニケーション」「生涯スポーツ」の5専攻を置いています。

音楽専攻
美術専攻
書道専攻
表現コミュニケーション専攻
生涯スポーツ専攻


<この項、続く>

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