現代風に「庭・庭園」「庭の花」というと庭を巡って花を鑑賞するというイメージになります。
この室町、戦国時代はどうだったのでしょう?特に大乗院というお寺での庭と庭の花の関係は、どのようだったのかを知る必要があります。
この時代は、まだお寺、寺社といえば、お参りをする場所というよりは、現代の大学(教養を得る場所)という性格をもった場所でした。外国の知識も仏の教えも同じもので、僧侶は、当時の知識人=大学教授のような存在だったといえます。そんな場所にとっての庭と庭の花はどのような存在だったかを類推してみましょう。

【文化・教養の中の花】

<この章、続く>
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室町から戦国時代へと宮廷、寺社や公家の邸宅に飾られた「さくらくさ・桜草」
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庭園と桜草:大乗院寺社雑事記の桜草 その1:大乗院寺社雑事記とは